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3歳でしつけ絵本を読むメリットは。読み聞かせで身につく生活習慣

3歳でしつけ絵本を読むメリットは。読み聞かせで身につく生活習慣

子ども向けの絵本は多種多様なものが販売されていますが、早寝早起きや歯磨き、片づけなどのしつけについて学べるものも多いですよね。そこで今回は、そのような「しつけ絵本」を3歳児に読み聞かせをするメリットや、おすすめの絵本などについてご紹介します。

しつけ絵本を読むと多くのことが学べる

言葉の発達が目覚ましく感情も豊かに

3歳にもなると、着替えやボタンのかけ外しなどの身の回りのことが少しずつできるようになり、自我も芽生え始めます。できることが増えて成長を感じられる一方で、「言うことを聞いてくれずに困ってしまう」という悩みも増えるでしょう。

予定どおりにことが運ばないとついつい感情的に怒ってしまうかもしれませんが、言葉の発達が目覚ましいこの時期に「しつけ絵本」を取り入れてうまく誘導していくとよいですよ。

「しつけ」というと難しく感じるかもしれませんが、遊んだらおもちゃを片づける、遊ぶときは順番を守るなど、生活面や人との関わり方、ルールへの興味づけだととらえてみましょう。絵本を通して親子で言葉のやりとりをする中で、子どもの語彙力や発想力、想像力がより豊かになりますよ。

印象に残る場面は覚えるなど記憶力がアップ

単語ばかりでたどたどしく話していたのがずいぶんとなめらかにしゃべるようになり、「お名前は?」などの質問に答えたり、簡単な会話ができたりするようになるのが3歳前後の時期です。

好奇心もますます旺盛になり、絵本を読んでいると「どうして?」「これはなあに?」という質問が次々飛び出すようになるでしょう。言葉の世界をどんどん広げていく様子が見られます。

また、語彙だけでなく記憶力の発達も目を見張るものがあります。病院へ行く道を通りがかっただけで泣き出したり、ママがカバンを持っただけで玄関へ走ったりするなど、怖かったことや楽しかったことなどの印象に残りやすい場面を記憶し、自分で考えて行動するようになります。

3歳は多くの学びを吸収できる大切な時期

自分でできることが増え、まわりの人と言葉を介してコミュニケーションをとれるようになる3歳児の成長は、目を見張るものがありますよね。

食事やトイレ、着替えなどの生活面での自立も始まり「なんでも自分でやってみたい!」と主張することが増えるでしょう。幼稚園に行き始める子も多く、友だちや先生と関わることを通して、相手の気持ちを考えて行動する、順番を守るなどの社会性を高めていく様子も見られます。

第一次反抗期ともいわれる3歳ごろは手を焼くことも多いかもしれませんが、色々な学びを吸収するための大切な時期であることを踏まえ、しつけ絵本の読み聞かせを通して様々な気づきができるよう、サポートしていきましょう。

3歳の成長に合わせたおすすめの絵本の内容

ストーリー性があるものを理解して楽しむ

言葉の発達が目覚ましく、記憶力や思考力、集中力もついてくる3歳の時期には、絵本の読み聞かせを通してより多くのことを吸収してもらいたいですよね。絵本を読む時間を共有することで、親子の絆を一層深めることにもつながります。

赤ちゃん時代であれば、カラフルなイラストや楽しいしかけなど、視覚や聴覚に訴えかける絵本が多いかと思いますが、幼児期にはストーリー性のあるものも取り入れてみましょう。

文章がシンプルでわかりやすく、1ページあたり5行ほどで、20〜30ページ程度の絵本がおすすめです。ストーリー性のあるものは言葉のストックを増やすだけでなく、主人公や登場する動物たちの心情を理解する、想像力を広げて楽しむなど、感情の発達にも効果的です。

文字は読めなくてもイラストから伝わる

「うちの子はひらがなをまだしっかり読むことができないから、文字の多い絵本を読むのは早いかな?」と不安になるママは多いかもしれません。

そんなときに頼りになるのが絵本のイラストの存在です。子どもはまだ文字を十分に理解できない分、イラストに注目して話の内容を理解していきます。ストーリーに沿って丁寧にイラストが描かれているもの、表現が豊かで想像の幅が広がるものを選ぶとよいでしょう。

イラストから想像できるように、しっかりとイラストを見せながら子どものペースに合わせて読んでいくことも大切です。最初は理解できなくても、興味を持つように働きかけながら読み聞かせを続けることで、次第に理解が追いついてきますよ。

普段の生活に近い内容は興味を持ちやすい

「子どもの成長のために、毎日読み聞かせをしよう!」といくら意気込んでも、読み聞かせの途中で子どもが遊び始めてしまうことは多々あるでしょう。そのような場合には、子どもが普段の生活の中で経験したことのあるものや、興味を示しやすいものを題材にした絵本を選ぶとよいですよ。

3歳になると、それまでの一方的だった読み聞かせ方ではなく、子どもからの「なんで?」というリアクションも織り交ぜながら読み聞かせを楽しめるようになります。ストーリーに入りこんで想像力を働かせ、登場する人物や動物になりきって物事を考えるようにもなるでしょう。

トイレトレーニングや歯磨き、食事など、自分と重ねやすいストーリーであれば、興味を引き出しやすいですよ。

3歳の子どものしつけに向いた絵本とは

早く寝ないとおばけが!寝かしつけに

就寝時間になっても「まだまだ遊びたい!」とぐずるなど、子どもの寝かしつけに苦戦しているママは多いでしょう。

そんなときにおすすめしたいのが、福音館書店が出版している「ねないこだれだ」という絵本です。夜の9時になって時計が「ボン ボン ボン…」と鳴り出すと、おばけの時間が始まります。おばけの時間になっても遊んでいる子は、「おばけになってとんでいけ」と連れて行かれてしまうのです。

シンプルな貼り絵と独特なストーリーで構成されたこの絵本には、子どもを惹きつけてやまない魅力がたくさん詰まっています。おばけを怖がる子どもの寝かしつけに効果的であるだけでなく、暖かい布団に入ればおばけに連れて行かれないという安心感に包まれながら眠りについてくれるでしょう。
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