5歳までの教育が大切なのは本当?子どもに好影響するママの関わり
本やテレビなどで、子どもは5歳までの教育が大切ということを耳にしたことがあるママもいるかもしれません。そこで今回は、5歳児の成長の特徴や5歳までに完成するといわれている子どもの脳や能力、5歳までの教育で心がけたいことなどについてお話しします。
まずは5歳児の成長の特徴について知ろう
社会性が磨かれコミュニケーションが豊かに
これまでは言葉で上手に物事や気持ちが表現できなかった子どもも、5歳になるとお話しが上手になり、友だちや園の先生、友だちのママなどとの会話を楽しむようになってきます。
自分から積極的に話しかけるなど、子どもの社会性が磨かれコミュニケーションが豊かになってくることでしょう。
ときには友だちと言い争いをしたり、喧嘩したりすることもありますが、その後どうやって友だちと仲直りしたらよいのかということも学んでいく時期です。
ときにはママが上手にリードして、社会のルールを教えていきたいですね。
言語能力が一段と発達する
ときには生意気な口ぶりで話すので、ママもカチンとくることもあるかもしれませんが、子どもに悪気がないことが多いので、頭ごなしに叱らないように心がけたいですね。注意するときはどうしてそういう話し方をしてはいけないのか、きちんと理由を説明するようにしましょう。
しりとりのような言葉遊びを楽しめるようになるので、子どもと一緒に遊んでみるのもよいですね。子どもによってはダジャレを考えて遊ぶこともありますよ。思わずママが笑ってしまうこともあるかもしれません。
運動能力の一部は大人並みに高くなる
全身の筋肉が発達し、体のバランス感覚をコントロールする脳神経が発達してくるので、片足でのケンケンやスキップなどが上手にできるようになります。マット運動では前転や後転ができるようになり、鉄棒では前回りができるようになりますよ。
子どもによってはバドミントンやテニスが少しずつできるようになります。
運動能力の発達は、男女によっても違いますし個人差もあるので、すべての子どもに当てはまるとは限りません。しかし子どもの様子をみていると、確実にできることが増えてくるので、焦らずに我が子の成長を見守るようにしましょう。
5歳までに完成するという子どもの脳や能力
脳の重要な部分は5歳までに出来上がる
この中でも特に生命維持や本能などに関わる部分は5歳までに出来上がるといわれています。呼吸はもちろん、睡眠や食欲なども司っている部分なので、5歳までにしっかりと育てるようにしたいですね。この部分の成長具合が、その後の子どもの健康にも大きく関わってきますよ。
頭のよい子どもにしたいと願うあまり、子どもの睡眠時間を削ってまで幼児教育に力を注いだり、子どもが夜遅くまで遊ぶのを放置したりすることがないようにしたいですね。
脳は寝ている間にも成長しています。そのためにもしっかりと睡眠がとれるようにしましょう。
「ドーパミン・サイクル」も5歳までに完成
たとえば子どもが何回か同じことをする度に脳内でドーパミンが分泌されると、「楽しかったからもっとやりたい」と感じるようになり、何度も繰り返すようになります。これがドーパミン・サイクルと呼ばれています。
このドーパミン・サイクルですが、5歳までに完成することがわかっています。5歳までに子どもが色々なことにチャレンジできるようにし、その中で少しでも多くのことにドーパミン・サイクルが生まれるようになるとよいですね。
社交性や忍耐力は5歳までに決まる説がある
社交性や忍耐力といった能力は1人で学習するだけでは身につけることができません。周りの人との関わり合いの中で育むことができます。
子どもが友だちや色々な人と触れ合えるように心がけ、ママも子どもとの時間を大切にして過ごすようにしたいですね。ママがスマートフォン片手に適当に子どもの相手をしていても、子どもはそんなママの反応をしっかりと見ていますよ。
パパが休みの日は家族でおしゃべりをしたり、一緒にお出かけを楽しんだりするなど、コミュニケーションをしっかりと取るようにしましょう。
5歳までの教育は重要!ママにできる心がけ
「食」の時間をなるべく一緒に過ごす
パパの帰宅が遅く、さらにママが家事に忙しくしていると、子ども1人でテレビを見ながら朝ご飯や夕ご飯を食べるということもあるかもしれません。しかしこれでは子どもの社交性やコミュニケーション能力を育てるのは難しいことでしょう。
どんなに忙しくても、その手を止め、子どもと一緒に話をしながら食事をするようにしたいですね。夜、パパの帰宅が遅く一緒に夕食をとるのが難しい場合は、せめて一緒に朝食をとるように心がけましょう。
毎日食事の時間だけでも子どもと一緒に過ごすようにしたいですね。