夫婦で子どもの教育方針を考えよう!教育費や家庭で教えること
大切な子どもの人生のために、最高の教育を用意したいですね。子どもが成長してくとともに必要な教育費の具体的な金額をまとめました。「家庭ではどこまで教えればいいの?」「夫婦の意見の違いはどうすればいいの?」教育についてじっくり話し合いましょう。
子どもの教育費はいくらかかるの?
幼稚園入園から小学校卒業まで
平成28年度の調査結果では、1年間の費用は、公立幼稚園23万4千円、私立幼稚園48万2千円、公立小学校32万2千円、私立小学校152万8千円と発表されています。幼稚園も小学校も公立で9年間通うとおよそ263万円で、どちらも私立だと1,061万円かかります。大きな金額ですね。
特に小学校は6年間ありますので、公立と私立で大きく金額が変わります。ちなみに、全体の半分以上が私立である幼稚園に比べて、私立小学校はなんと全体の1%しかありません。
中学校入学から高校卒業まで
高校でも、私立の割合は25%程度です。「学習費総額」は、公立で45万円、私立で104万円で、3年間では公立が135万円、私立が312万円かかります。1カ月で考えると、公立が3万7千円、私立が8万6千円です。
幼稚園から高校までずっと公立に通った場合、15年で540万円程度かかります。現在、高校進学率は98%以上ですので、子ども1人につき、少なくても540万円は必要ということになりますね。
大学入学から卒業まで
4年間の学費の平均は、国公立だと243万程度ですが、私立文系で386万円、理系で522万、医学部なら6年間で2,000万円から4,000万円と、かなりの差があります。そして遠方へ進学する場合、寮やアパートの費用が別に必要です。
子どもの希望通りの大学へ進学させてあげたいけど、経済的負担は相当なものですね。早いうちに準備を始め、よく相談しておきましょう。
家庭で子どもに教育するのはどこまで?
学校の勉強に関すること
「勉強しなさい」などと一度もいわれたことがないし、勉強を教えてもらったこともないけど、成績がよく、東大にいく子どももいます。逆に、小学校のころから毎日宿題をチェックして、理解するまで教えても、なかなか成績があがらず、勉強を好きにならないという子どももいます。
大切なのは、我が子に合った関わり方です。それを見極めるのはとてもむずかしいですが、一つの方法だけに固執せず、様子をみながらその都度考えてあげましょう。
あいさつなどしつけに関すること
大人と子どもは、違います。大人はお酒を飲んでもいいし、夜9時をすぎても寝なくて大丈夫です。それにはきちんと理由があるので、子どもに説明もできます。でも、大人はスマホを見ながら食事をしているのに、子どもはテレビを見ながら食事をしてはいけないという理屈はありませんよね。
すべてを完璧にすることはできませんが、どうしてもしつけたいことは、家族でがんばってみましょう。
周りとの付き合い方について
友達とけんかをしたり、意地悪をしたりされたりと、毎日いろんなことが起きて、つらい思いもします。そんなときは、相手の家に怒鳴り込みたくなるかもしれません。そこまでではなくても、子どもに起きた問題をすべて解決してあげたくなりますが、子どもは、子どもなりに自分で考えて解決します。
子どものSOSを見逃さないように、話を聞いたり、アドバイスをしたり、自分の経験を話してあげたりしましょう。いじめなどの大問題を見過ごしてしまわないように、話しやすい家庭環境を用意してあげたいですね。
教育方針の違いで夫婦間で対立しないために
夫婦間できちんと話し合う
ただ、両親がそれぞれ違う考えがあるからこそ、自分の意見を子どもに押し付けずに済むということもあります。違う見方をして、ブレーキをかけてあげることも夫婦で子育てをするメリットです。
教育方針は、子どもに合わせて何度も変更してよいと思います。夫婦でその都度話し合い、子どもにとって一番よいと思う方法を探して下さい。何のためにその方法にするのか、期待する結果や目的をはっきりさせることも大切です。