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4歳児の自立を上手に促すためには?自立心の育み方や役立つ本を紹介

4歳児の自立を上手に促すためには?自立心の育み方や役立つ本を紹介

4歳になると、コミュニケーションも取りやすくなり、ママにとっては少しだけほっとできる時期でもありますね。しかし、自立心の芽生えにより、心が不安定になる子どもが多いのもこの時期です。今回は、難しい時期でもある4歳児に対して、パパ・ママがどのように接するのが適切なのか、見ていきたいと思います。

4歳児の成長の特徴や自立について知ろう

運動機能が発達して言葉への理解も深まる

4歳児になると、スキップや片足飛びなどの動きやバランスが取れるようになったり、手先が器用になり、ハサミを使って何かを作ったりという作業ができる子どもも増えてきます。

また、言葉への理解も深まるので、過去・現在・未来の時間を理解した上で話ができ、物事の因果関係についても理解ができるようになります。ですから、危険な行為を行ったり、人に迷惑をかけたりしたときには、ただ叱るのではなく、理由をちゃんと説明することで分かってもらえることも増えるでしょう。

その分「なぜ?どうして?」という質問も増えたり、小さな嘘をついてしまったりすることもあるかもしれません。そんな、今までとは違う子どもの変化に戸惑ってしまうママも多いようです。

心が不安定になる「4歳の壁」が訪れる

「4歳の壁」というのをご存知でしょうか?それは「大脳の発達にともなう認知機能の成長と変化に子ども自身が戸惑い、不安定になる」 現象のことです。

日本では「3歳までは母親が子育てに専念しないと、その後の成長に悪影響をおよぼす」という「3歳児神話」が、根強く残っている風潮があります(合理的根拠は認められないとされていますが)。それを信じて3歳児までがんばったママは特に、4歳の壁に直面すると自分を責めてしまうケースも少なくないようです。

しかしこの「4歳の壁」とは、子どもの精神的成長の証として知られています。一時的に落ち込んでしまうママもいるかもしれませんが、心にゆとりを持って接することが大切ですよ。

自立とは自主的で自己実現力があること

4歳児になると「自分のことは自分でできるようになる」というのが、親から見る理想的な「自立」の第一歩でしょう。

しかし親がやって欲しいことを自分でやる子どもが、本当に「自立」しているといえるでしょうか。もしかすると親の求めていることに応えようとして、ただ自動化しているだけかもしれません。

本当の自立とは、自分でやりたいことを見つけて、達成することではないでしょうか。そのためには、人の手を借りる場面も少なくないはずです。大人になってからも、ほかの人や物の助けなしで生きられる人はいませんよね。

ですから、子どもがママを頼る場面が多くあっても、優しく見守ってみましょう。本当の「自立」を促すのは「自己実現力」を身につけられるように導くことなのかもしれません。

4歳の壁を乗り越えて自立心を育むには  

子どもの質問や要求にきちんと対応する

4歳の壁を越えて自立心を育むには、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。

4歳児の特徴として、言葉の理解が深まることを先ほど述べましたが、それゆえに「なぜ?」「どうして?」という質問が増えてきますよね。

しかしママが忙しいときに子どもから質問攻めにされると、ついイライラしてしまったり、適当に答えてしまったりしていませんか。

4歳児は、脳が発達する時期でもあるので、好奇心でいっぱいです。知りたいことがあるのに、ママからの反応がないと、子どもの学習意欲を奪うことにもなりかねません。きちんと答えることによって、子どもに安心感を与えることも大切です。

忙しいときは「後で一緒に考えようね」と言って、改めて時間を取るとよいでしょう。

スキンシップを図ることや甘えを受け入れる

一見「甘えさせる」ことは自立を促すのに逆効果のように思えますが、真の自立を促すには「スキンシップ」や「甘えを受け入れる」ことが大切です。

例えば、親子で図る「スキンシップ」は、肌からの刺激が脳に伝わり、知育や免疫の向上に効果がある成長ホルモンを分泌します。また「甘えを受け入れる」ことにより、子どもに「安心感」を与えることができます。

ただ、子どもが欲しがるものをすぐに与え、ママがなんでも先回りしてやってしまう「甘やかし」とは違うので気をつけましょう。甘やかしは逆効果になってしまいますよ。

子どもには、スキンシップなどで愛情表現を図り、情緒の安定と自尊心の向上を促すことが大切です。それを経て、真の「自立」へと導けるのではないでしょうか。

ほかの子どもと比べずに成長を見守る

一説によると、子どもを持つ保護者のほとんどが「比べる病」にかかっているといわれています。例えば、「あの子はもう◯◯ができたのに、うちの子はまだできない」などと比較してしまうことです。

このように他人と比べられることで、日本の子どもは「自尊感情が低く」なってしまうようですよ。子どもは意外と親の表情を見ているものです。ママの表情が暗いと「自分のせいだ…」と感じて自尊感情が育ちにくくなってしまうのでしょう。

親としてできることは、ほかの子どもと比較することではなく、子どもが取り組んでいることを見守り、応援することです。見ていると、つい手を貸してしまいたくなるかもしれませんが、そこはぐっと我慢をして、成長するチャンスを奪わないようにしましょうね。

4歳児の自立を促すのに役立つ絵本3選

ロングセラー「はじめてのおつかい」

4歳の子どもの自立を促す絵本として、ロングセラーの「はじめてのおつかい」をご紹介します。

女の子が、牛乳パックを抱えて、満面の笑みを浮かべている表紙を、目にしたことがあるママは多いと思います。おそらく、ママが子どものころから、すでにたくさん読まれていた絵本なのではないでしょうか。

物語は、5歳の主人公みいちゃんがお母さんからおつかいを頼まれるところから始まります。生まれて初めてのおつかいで、みいちゃんが様々なトラブルに見舞われながら奮闘するお話です。

子どもをおつかいに出すというのは、子どもにとってもママにとっても、とても勇気のいることですね。まずは、絵本で子どもに疑似体験をさせて、反応を見てみるのもよいかもしれません。
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