4歳児の自立を上手に促すためには?自立心の育み方や役立つ本を紹介
はじめてのおつかい|福音館書店
みいちゃんはお母さんに、初めておつかいを頼まれました。百円玉を二つしっかり握りしめて家を出ると、友だちに出会ったり、坂道でころんだりしながら、お店につきました。なかなか声をかけられませんでしたが、思い切って大きな声を出し、無事牛乳を買うことができました。はじめておつかいをする子どもの、緊張感や達成感などの心の動きを、さわやかに描いています。
映画化も「かいじゅうたちのいるところ」
主人公の少年は、おおかみのぬいぐるみを着てイタズラをしてしまい、お母さんに怒られて夕飯抜きで寝室に追いやられてしまいます。すると、寝室がかいじゅうたちのいる世界へと変わり、大冒険のスタートです。
子どもの冒険心をくすぐりながらも、最後はいつもの自分の家に戻って夕飯を食べて、家にいるのが一番と感じます。文字数は少なめの絵本ですが、その分、想像力が掻き立てられるでしょう。
子どもが冒険心を持って何かに挑もうとしているとき、いつでもママは味方で待っていることを、絵本を通じて伝えられるとよいですね。
かいじゅうたちのいるところ 冨山房 モーリス・センダックの絵本
かいじゅうの国をたずねよう。コルデコット賞を受賞し、世界中の子どもたちをひきつけてやまないセンダックの代表作。子どもの内面のドラマをみごとに描いて、20世紀最高の絵本の一つと言われています。
心の成長を描いた「ちょっとだけ」
この絵本は、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話で忙しそうなママを見て、甘えたくてもなかなか甘えられない、なっちゃんのお話です。
なっちゃんは、ママの負担にならないように「ちょっとだけ」お願いをします。そんな健気な絵本の中のなっちゃんに、自分の姿を重ね合わせる子どももいるかもしれません。また、最後に母親の深い愛情が分かる場面では、涙なしで見られないというママも多いようですよ。
下の子どもが生まれて、上の子どもには一時的に寂しい思いをさせてしまっても、ママの愛は変わらないことを、この絵本を通じて伝えることができるでしょう。
親子の絆が、より一層深まる一冊になりそうですね。
ちょっとだけ|福音館書店
弟が生まれて、なっちゃんはお姉さんになりました。お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しいので、いつもなっちゃんの要求に応えてあげるという訳にはいかなくなりました。そこで、なっちゃんはいろんなことを自分ひとりでやってみます。
まとめ
3歳までイヤイヤ期などを乗り越えてきたのに、4歳でも壁にぶつかったとしたら、嘆きたくなるママも多いでしょう。
しかし、4歳の壁と思われる子どもの言動は、今までとは違う自分の成長に戸惑っているだけなのかもしれません。ママは少し心の余裕を持って、接してみてはいかがでしょうか。
そして、ママも子どもも少し疲れてしまったら、絵本を一緒に読みながら、子どもの自立心をうかがいつつ、ママの深い愛情を伝えてみるのもよいかもしれませんね。