乳児が苦しそうにきばるのはどうして?原因や対処方法を紹介
突然赤ちゃんが顔を真っ赤にしてきばり始めると、あまりの苦しそうな様子に慌ててしまうママも多いでしょう。実はこの「きばり」は生後6カ月頃までの赤ちゃんによくみられるのですが、どうしてこの頃の赤ちゃんに多いのでしょうか。そこで今回は乳児がきばる原因や、きばったときの対処法について詳しくご紹介します。
乳児がきばる原因はどんなもの?
授乳後にすっきりとゲップが出ない
また、生後1カ月頃までは、ママも赤ちゃんも授乳に慣れておらず、お互いに適量が分かりません。こうした理由から、赤ちゃんが母乳やミルクを飲みすぎてしまうことが原因のようです。
特に母乳の赤ちゃんはゲップが出にくいと言われており、10回中5回出れば良い方と言われています。ミルクの場合は調乳の際の泡も飲んでしまいがちなので、可能であれば授乳の後は毎回ゲップを出させるようチャレンジしてみましょう。
腸にガス(おなら)が溜まっている
新生児期は、胃腸が未発達の状態なので消化不良を起こしやすい傾向が見られます。しかも、この時期は思うように身体を動かすことができないのでお腹のガスが動かず、どんどん溜まって苦しくなってしまいます。
赤ちゃんがきばった時は、お腹を触って張っていないか確認しましょう。腸内のガスをおならとして外に出すためにも、お腹をマッサージしたり、身体をねじったりするなど、刺激を与えてあげるとよいでしょう。
腹筋を使えずうんちが上手く出せない
生まれてすぐの頃は、排便機能が備わっていたために、母乳やミルクを飲む度にうんちが出ていましたが、その機能は生後1カ月頃からだんだん弱まってくると言われています。うんちの回数が減ってくると心配になり、「便秘かも?」と悩むこともありますが、これは正常な発達過程のひとつなので心配する必要はありません。
この頃の赤ちゃんの腹筋は弱く、上手くうんちを排出することができません。そのため、便秘になりやすく、お腹が苦しくてきばることがあるのです。
乳児がきばったときの対処法
授乳後のゲップの出し方が不十分なとき
1、 肩に担ぐ方法
まず、タオルやガーゼを肩に敷きます。そして、両手を赤ちゃんの両脇に入れて、自分の肩に赤ちゃんの顔が乗るようにします。片方の手で赤ちゃんのお尻を支え、片方の手で赤ちゃんの腰から背中周りを「トントン」と軽く叩き、優しくさすってあげます。首が据わっていないので、縦抱きにすると首がグラグラしますので、思い切って担ぐのがポイントです。
2、 ママの腿に座らせる方法
もう一つは、赤ちゃんをママの腿に座らせる方法です。ママの腿に座らせて、ママの片手を赤ちゃんの脇に入れて上半身を起こしながら行います。赤ちゃんの体重が増えて担ぐのが大変な場合や、夜間の授乳で疲れている時などはこの方法がおすすめです。
腸にガスが溜まっていて苦しそうなとき
●「の」の字を描くようにマッサージ
赤ちゃんのおへそを中心に「の」を描くように時計まわりに指をすべらせてみましょう。腸のぜん動運動を促すことでおならが出やすくなります。
●軽い体操
腸の動きを活発にするためには軽い運動が効果的です。ママが赤ちゃんの両足を持ち、お腹の方へ折り曲げます。そのまま両膝を左右に開き、円を描くように移動させ、再び両足を揃えましょう。
●腰を軽くひねってみる
赤ちゃんの膝を曲げ、ゆっくりと左右に動かして腰のあたりを軽くひねってあげるとよいでしょう。
●温めたタオルをあてる
タオルを温湿布にして、お腹を温めてあげましょう。
便秘でお腹が必要以上に張っているとき
●おしりをマッサージ
赤ちゃんの肛門のすぐ上あたりを指で押し、軽く「トントン」と叩いてマッサージをします。
●足のストレッチ
赤ちゃんの腿と膝で赤ちゃんのお腹を押すようにマッサージします。仰向けに寝かせた状態で両足首を優しく持ち、左右に両足を交互に動かします。
●綿棒浣腸
綿棒の先に、ベビーオイルやワセリンをたっぷりつけます。仰向けに寝かせた赤ちゃんの膝を曲げ、おむつをお尻の下に敷き、綿棒をお尻の穴に少しずつ入れます。
先端だけでなく1~2cm程度入れ、前後に動かして刺激します。硬いうんちの場合でも少し出れば、それが刺激となって出てくることがあるようです。