【第1回】いろんな遊び・運動が大事!子どもの運動神経を伸ばすコツ
"ジャンケン"で育てる子どもの運動能力
大人も子どもも楽しめる"ジャンケン"
実は"ジャンケン"は、リズムに合わせて出す手を決める「決断力」、出した手に対する「反応」などの感覚が身につくことはもちろん、勝負が早いので飽きない、負けてもすぐ次になり強制的に切り替えができるなど、神経系の能力を伸ばすのに最適な遊びなんです。
「なによりジャンケンは、運要素が強く子どもでも大人に勝つことができる遊び。大人も本気で子どもと遊べるのでおすすめです。ルールに変化をつけることで、子どもも飽きずに楽しめますし、家の中でも気軽にできるので、ぜひ日々の遊びの中でやってみてください。」
年少〜年長は「ジャンケン負けたら〇〇」
ジャンケンがまだわからない子は、手遊びの「グーチョキパー」がおすすめ。グーチョキパーを作るのに指先を使ったり、リズムにあわせて手を出したり、何を出すか考えたり、実はいろんな要素が含まれています。大人のマネをする時期なので、大人の出した手のマネっこ遊びもOK。
年少〜年長になるとルールや勝ち負けが判断できるようになり、他の人と混ざってゲームが楽しめます。普通のジャンケンに「負けたら〇〇する」というプラスルールで遊んでみましょう。
ジャンケンの勝ち負けを即時に判断する、相手が出した方向を認識し、行動するなど、即時の判断、次への対応力など、目には見えない運動神経に繋がる力が育ちます。
「ジャンケンで負けた人は、勝った人の周りを、指示された方向に一周する」
他にも「ジャンケンに負けたら一歩ずつ足を広げて、お尻をついたら負け」など、いろんなルールで遊んでみましょう。
年長〜小学低学年は「後出しジャンケン」
年長にもなると、かなり複雑なルールも楽しめるようになるので、変則ジャンケンや後出しジャンケンがおすすめ。
例えば「片手の1~5の数字を使ってジャンケン。出た指の数を足し算(掛け算)をして早く答えた方が勝ち」「グーは10円、チョキは100円、パーは500円など設定を作り、ジャンケンで出た手がいくらか早く答えた方が勝ち」など。
変則ジャンケンの場合、両手にしたり、設定を加えるなど変化をつけることで、難易度も変えられるので、かなり大きい子まで楽しめます。いろんなルールを加えて楽しんでみてください。
まとめ
プロスポーツ選手の中には、小さい頃は競技にかかわらず、いろんな運動・遊びを体験している方も多くいると聞きます。実際、体を鍛えたりするのは、ゴールデンエイジなど適した時期からでも遅くないとのこと。
運動能力を育みつつ、遊びや体を動かすことを通じて、楽しい、好きという気持ちの土台づくり、子どもの可能性を広げておくことが大切なのかもしれません。
監修
愛知県・岐阜県の幼稚園・保育園にて体育講師として11年勤務したのち、愛知県一宮市にて体育教室「ペンタゴン運動能力アップ教室」を主催。学校・園・子供会等でのスポーツ、レクリエーションやカルチャースクールでの親子体操も指導。これまで延べ1万人近くの子ども達に体育を指導しています。二児のパパ。