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子どものいびきの原因を知ろう!睡眠無呼吸症候群の症状や治療法

子どものいびきの原因を知ろう!睡眠無呼吸症候群の症状や治療法

お子さんは「いびき」をかきますか?多くのママがYESと答えるのではないでしょうか。「たくさん遊んで疲れたのね」とほほえましく思えるかもしれません。しかし子どものいびきには適切な処置や注意が必要なものもあるのです。子どもの睡眠はとても大切なもの。質のよい睡眠のためにも、いびきについて考えてみましょう。

子どものいびきの原因って何なの?

扁桃腺やアデノイドが大きくなる

いびきとは睡眠時、空気の通り道がなんらかの原因で狭くなり、呼吸するたびに生じる音のことです。狭くなった気道を空気が通ろうとするので、粘膜などが振動し音が出ます。では子どもにおいて気道が狭くなる原因はなんでしょうか。

まずは扁桃(扁桃腺)やアデノイドが大きいという理由です。扁桃、アデノイドとは喉や鼻の奥にあるリンパ組織の一種でバイ菌などに対して感染防止の役割を担っています。子どもは骨格がまだ小さいので、この二つが大きくなりすぎると気道をふさぐ原因となります。

大きくなり過ぎた状態を扁桃肥大、アデノイド肥大と呼びます。扁桃は5歳から7歳、アデノイドは3歳から6歳が大きさのピークで、その後縮小傾向を示すといわれています。

鼻の病気での鼻づまりによるもの

次に「鼻」が原因の場合です。風邪やアレルギーによる鼻炎や鼻づまり、副鼻腔炎からいびきを引き起こすこともあります。寝ているときに鼻からの呼吸ができず、口で息をする「口呼吸」になると、喉や舌の筋肉が緩み気道が鼻呼吸より狭くなります。このことがいびきにつながっているのです。

子どもは大人に比べて鼻の発達が未熟です。そのため軽い鼻水が出始めただけでも、いびきの原因になることがあります。鼻づまりが慢性的なものか、よく観察しましょう。

鼻づまりが治らず長引くと口から呼吸をする癖がついてしまい、鼻づまりが治っても口呼吸のままの可能性もあります。長引く鼻づまりがある場合は、早めに耳鼻咽喉科や小児科に相談しましょう。

肥満や二重あごで喉に脂肪がつく

なんとなく太っていると、いびきをかくイメージがありますよね。肥満が原因でのいびきは、子どもにもあてはまります。

太って脂肪がつくところといえば、お腹周りやおしりといったところが思い浮かぶのではないでしょうか。しかし舌や喉の内側にまで脂肪はつくのです!この脂肪がついて大きくなった舌や、首周りの脂肪が気道を圧迫し、いびきを引き起こします。

また二重あごは喉に脂肪がついているだけではなく、喉を支える筋肉や、舌の筋肉の筋力低下も考えられます。筋力が低下すると寝ているときに舌の落ち込みが大きくなり、ひどいいびきにつながります。肥満になると寝方も横向きより仰向けで寝る方が楽なため、口が開きやすくなる傾向にあります。

病気の可能性?睡眠時無呼吸症候群について

そもそも睡眠時無呼吸症候群って何?

みなさんは「睡眠時無呼吸症候群」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。ニュースなどで取り扱われ、耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。詳しくはどのような症状のことでしょう。

簡単にいうと、睡眠中に何回か呼吸が止まってしまう睡眠障害のことです。2種類あり、呼吸を調節している呼吸中枢の問題による中枢性と、気道が物理的に狭くなり呼吸が止まってしまう閉塞性です。

呼吸が一時的にとまり心臓や血管、脳など様々な部分に負担をかけます。大人では寝ている間に10秒以上呼吸が止まってしまうことを「無呼吸」と呼び、無呼吸ではないが、それに近い弱い呼吸は「低呼吸」と分類されるようです。一時間あたりの「無呼吸・低呼吸」を検査し、一定の指数を超えた場合「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。

子どもの場合、閉塞性の無呼吸症候群が多くを占めるようです。無呼吸になる原因や判断基準において、大人とは多くの違いがあります。子どもの「睡眠時無呼吸症候群」は年齢などによって単位時間あたりの呼吸数も違いますし、専門医師による詳しい診察が大切になります。

子どもに与える影響とは?

睡眠時無呼吸症候群は0歳でも起きる可能性があるものです。その原因も、無呼吸による影響の出かたも、大人と子どもでは違いがあります。大人は睡眠時無呼吸症候群を起こす原因の多くが肥満であるのに対して、子どもでは扁桃やアデノイドの肥大によるものが多くを占めています。
子どもの場合、大人ほどいびきと無呼吸の関連が認知されておらず、判断基準も診断も違ってくるので、専門医での診察が大切です。

子どもにとっての睡眠は休息の意味だけでなく、この時期特有の成長ホルモンを分泌し、成長を促す時間でもあります。心と体の成長と発達のために欠かせないものなのですね。そのため質のよい睡眠が得られないと、色々な影響が出るといわれています。

例えば
・落ち着きのなさ
・情緒不安定
・集中力の欠如
・長時間の昼寝
・朝の寝起きの悪さ
・成長ホルモン分泌不足による低身長
・夜間のおもらし
・長期化することで肋骨や胸骨の変形

これ以外にも口呼吸のために、喉の渇きや、歯並びが悪くなるなど、幅広い面で子どもに悪影響を与えてしまいます。

子どもの睡眠時無呼吸症候群の症状

毎日いびきをかいて寝ている

ではママはどういった点に注意すればよいのでしょうか。睡眠時無呼吸症候群を疑う症状がいくつかありますので、参考にしてみてください。

まずは慢性的に毎日いびきをかいているかどうか。睡眠時無呼吸症候群の症状として代表的なものが「いびき」です。子どもの鼻や喉はまだ発達途中ですので、風邪をひいたとき、または眠る体勢によっても一時的にいびきをかくことはあります。一時的か慢性的かという点が、見分けるポイントになります。

いびきをかくということは息をするときに気道が狭くなっているところがあるということです。いびきをかかないことが正常であることを忘れないでください。毎日いびきをかくようなら一度専門医に相談をしてみる方がよいでしょう。

子どもにしては寝息が荒く大きい

次に寝ているときの呼吸はどうでしょうか。スースーと鼻から呼吸をし、胸からお腹にかけて膨らんだりへこんだり上下している場合は心配はいりません。

しかし呼吸が不規則だったり、早く浅かったり、吸うときに勢いよく吸っていたりする場合は注意してください。一度胸とお腹の状態を見てみましょう。息をすったときに、お腹は膨らむのに喉の下や胸の中央がへこんでいないでしょうか。もしへこんでいるなら陥没呼吸という状態にあるかもしれません。陥没呼吸は気道が閉鎖、または狭まっているときに起こる呼吸ですので心配です。

あごが上り、首がそっている状態で寝る場合も息がしにくいためそのような姿勢になっていることがありますので、注意して見てください。

寝起きが悪くなかなか目を覚まさない

最後に朝の寝起きをチェックして見てください。睡眠時間をしっかりとっているのに、何度起こしても起きなかったり、起きてもボーっとしている時間が長かったり、慢性的に寝起きが悪くなってはいないでしょうか。

睡眠時無呼吸症候群は呼吸が止まっている時間があるので、通常より酸素不足になります。そのため、全身に疲れがたまりやすく、多くの酸素を必要とする脳も活発に動くことができません。睡眠時間をとっているにもかかわらず、十分な睡眠が得られていない状態なのです。

また息苦しさで頻繁に目が覚めてしまっているかもしれません。いずれにせよ、寝ているのに眠れていないのです。慢性的ないびきや呼吸の状態とあわせて寝起きも観察すると、原因を探ることができます。
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