子どものいびきの原因を知ろう!睡眠無呼吸症候群の症状や治療法
子どものいびきを防止する効果的な対策
マウスピースをはめて就寝する
いびき専用のマウスピースは下あごを少し前に出した状態に固定できる形になっています。下あごを前に出すことで寝ているときでもあごが下がらず、気道を確保することができます。インターネットでも商品を見つけることはできますが、子どもの場合は、歯科などで相談の上作ってもらうのがよいでしょう。
口の中に入れて寝なくてはいけないので、子どもによっては嫌がることもあると思います。無理じいはしないでください。
子どもに合った高さの枕で寝る
一緒に眠るとき、ママの枕で寝てしまっているなんてことありませんか?あわない枕で眠るといびきを引き起こす原因にもなります。
高すぎて前に頭が出た状態になっていないでしょうか?首に負担がかかって気道を圧迫する可能性があります。それとも低すぎて反っていないでしょうか。口が開きやすくなり、口呼吸になる可能性が高まります。わが子にあった枕の高さやサイズを選んであげると、いびきの原因も解消されるかもしれませんね。
横向きの状態で寝させる
これはいびきの原因である気道が狭くなるのを、横向きにすることで防ごうとしているからなのです。仰向けで寝ると、重力により舌や喉の筋肉が落ち込みますが、横向きではその落ち込みが少なく、空気の通り道がふさがりにくくなります。
また横向きに眠る体勢はママのお腹の中でいるときの姿勢に似ており、気分的にもリラックスできて気道も広がりやすくなるという相乗効果も期待できそうです。ぜひ今晩でもいびきが気になるようなら、横向きにして様子を見てあげるのもいいかもしれません。
子どものいびきに効果的な治療方法
まずは専門医院に診てもらおう
睡眠障害は鼻の状態や扁桃腺の状態を見ることができる耳鼻咽喉科や、内科(呼吸器科・循環器科)などでも取り扱っているところがありますので、一度電話などで確認してみるのもいいと思います。もし見つからない場合は、かかりつけの先生に症状を伝え紹介してもらいましょう。
睡眠中の映像・音声を残しておき、診察時に見てもらうと判断しやすくなります。無呼吸症候群の可能性が高い場合には扁桃やアデノイド肥大があるか、下あごの大きさや睡眠時の脳波、心電図、眼動、鼻と口の気流の確認など様々な検査をあわせて判断していきます。
重度の場合は手術による治療方法
免疫力が減ってしまうと心配に思うかもしれませんが、扁桃をとってしまったからといって風邪をひきやすくなったりするわけではないようです。免疫力は扁桃だけにたよっているわけではないので、なくなっても他の部分でカバーできるそうです。
入院は約1週間~10日程、全身麻酔のうえ手術となります。口をあけて、口からの手術になりますので首やあごに外側から傷口が残ることはありません。手術となると不安に思われるのが当然です。納得いくまで医師と相談し決めていけるといいですね。
薬や機械による保存的治療法
いびきによる睡眠時無呼吸症候群が中度から重度と認められた場合、機械による治療もあります。CPAP(シーパップ)とよばれ、一般的には専用のマスクを鼻に付け、圧力をかけて空気を送り込みます。圧力により鼻から気道が広がり、無呼吸の状態を防ぐ働きがあります。
CPAPは長期の治療に用いられているもので、定期的な通院も必要となります。その点もあわせて治療法については医師と十分に相談してくださいね。
まとめ
なにげなく聞いていることが多いいびきですが、寝ているときに呼吸がしにくいサインであることを忘れないでください。子どもの睡眠は、休息の意味だけでなく心身ともに成長するとても大切な時間です。質のよい睡眠で元気に大きくなってほしいですね。