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【第4回】いろんな経験が言葉を育てる!子どもの言葉の発達目安

【第4回】いろんな経験が言葉を育てる!子どもの言葉の発達目安

初めての子育てで、子どもの成長・発達に不安を感じるママ、パパは多いと思います。特に、言葉の発達や言葉の遅れは、わかりやすいため、つい周りの子と比べてしまい心配や不安を感じてしまうことも。今回は、そんな子どもの言葉の育ちについて、愛知県岡崎市にある「こども発達相談センター」で、お話をお伺いしました。

子どもが言葉を話すまでの発達の目安

幼児の言葉はどう発達していくの?

子どもが会話できるようになるまでには、言葉の発達だけではなく、さまざまな心身の発達も必要になってきます。

言葉の発達で一番大切な土台となるのは、実は「規則正しい生活」。規則正しい生活は体を作り、子どもの不機嫌や不快な気持ちを少なくし、心を安定させます。またしっかり噛むなど、食べることで口全体の発達にも繋がります。

そうした土台の上に、体の発達に沿った十分な運動、遊びや日常生活に必要な動作などで促される手の発達。親子・友達との間に生まれる安心感や楽しい気持ちなど情緒の発達、五感を使った体験・経験による感情など、あらゆる経験が重なっていきます。
やがて情緒も発達し、人が話す言葉に意味があることを知り、自分と他者の認知を経て、人と関わろうとすることで言葉を覚えていきます。そして、自分の気持ちや意思を伝えたい、人と関わるために話したいとの思いが、言葉として初めて出るのです。

[参考]中川信子「ことばをはぐくむ」(ぶどう社)

年齢ごとの言語的な発達の目安

発達の目安を知っておくことは、子どもがどの段階なのか把握する上でも大切です。ただ、子どもの発達は個人差があり、特に3歳までは発達や性格の違いなども影響するため、あくまでも目安として見ておいてください。

<7・8カ月~1歳3カ月頃まで>
・指差すとその先を見たり、指した人の顔を見る
・要求の指差し、発声が見られる
・「マンマ」など意味ある言葉がでる
・簡単な身振りを模倣する
・一定の物事に一定の音声が結びつく
・簡単な言葉の指示を理解する
など
<1歳3カ月~2歳>
・1歳6カ月頃までに10~50語程度の言葉を話すとされる
・1歳6カ月~2歳頃は飛躍的に言葉が伸びる時期。個人差も大きく、言葉も50~200語程度と差が出る
・聞かれたものを指差す
・「ワンワン」「ニャーニャー」など区別し、表現しはじめる
・要求実現の際に「〇〇ちゃんも」と自分の名前を使う
など
<2歳~2歳6カ月>
・語い語:300語~
・多様な二語文を話すようになる
・作ったものを何かに見立てる
・大小、長短、多少など二次元的な認識を獲得
・自分でしたいなど、認めてほしい気持ちが強まる
など

<2歳6カ月~3歳>
・語い語:500語~
・「なんで?」が多くなっていく

<3歳~5歳>
・語い語:1000語~、4歳から5歳にかけ1500語~と増えていく
・経験を言葉で伝える
・好きな友達との間で、貸し借り、順番・交代などができ始める
・4歳頃になると乱暴な言葉、汚い言葉を好んで使うようになる
・「だって~だから」と根拠を示して自己主張したり、「~だけども」など内面的調整をするようになる
・接続詞を用いながら複文で話すようになっていく
・年下の子に具体的な導きの手を差し伸べる
など

<5歳~6歳>
・語い語:2000語~
・「グー・チョキ・パー」「赤・黄・青」などワンセットのルールに興味を持ち始める
・20以下の対応、呼称などができ、+1、ー1を理解する。
・「過去・現在・未来」「左・真ん中・右」「好き・普通・嫌い」など三次元の世界が形成し始める
・道順や経験を文脈を作って説明する
など

<6歳以降>
・理屈を根拠とした言語的な説明ができるようになる
・読み書き数、文字への関心が芽生える
・集団の中での役割、ルールを理解し、交代ができる
・勝ち負けのあるゲームを楽しむ
など
[参考]河原法子「0歳から6歳 子どもの発達と保育の本」2011年(学研プラス)

言葉に遅れや気がかりを感じたら?

定期健診時に相談してみよう

子どもの発達を確認・相談できるタイミングには、自治体の「1歳6か月児健診」「3歳児健診」です。

1歳6か月児健診では「言葉の数や話す力が育ってきているか」、3歳児健診では、言葉の使い方や集団生活に必要な社会性の育ちを確認します。それぞれ子どもの様子によりますが、必要な方には親子で通う言葉や遊びの教室や発達相談・発達検査を案内されることが多いです。
岡崎市の場合、1歳6か月児健診で言葉や発達の指摘を受けた子どもの半分以上が、その後心配なく育っています。また、療育の教室に通ううちに改善していく子もいます。「周りより発達が遅れているのでは?」「もしかしたら障がいかも?」と心配になりますが、言葉がゆっくり育つ子どもは実は多いので、落ち着いて様子を見ていきましょう。

健診や教室は、テストや訓練ではありません。子どもが興味を持ちやすい遊びや子どもと関わりやすくなるコツを、専門家、パパ、ママと一緒に見つけて、パパママだけで心配しなくて済むように、みんなでサポートしていく場です。モヤモヤする時は、気軽に相談してみてください。

パパやママが確認できること

パパやママが普段の生活から、発達について確認できることもあります。下記に当てはまることがある場合や様子見でよいか不安な場合は、1歳6か月児健診で相談してみましょう。

当てはまることがない場合や土台は育っていそうという場合は、あまり心配しすぎず様子をみましょう。ただし、2歳を過ぎても意味のある言葉が一つもないときは、自治体の発達相談窓口に一度相談してみてください。
【聴こえ】
・中耳炎など耳鼻科の病気をしていないか
・音への反応が鈍いことはないか
・新生児の聴覚検査結果は大丈夫だったか

【口の機能】
・舌の筋についての指摘、上あごや唇の形で指摘や手術を受けたことはないか
・よだれが多いと感じるか
・鼻呼吸ができるか、口をうまく閉じられるか

【言葉が出る土台が育っているか】
・パパママと気持ちの共有と同じものを見ることができるか
・困った時にパパやママを呼びにくるか
・自分の要求・気持ちを動作や表情で伝えられるか
・発音やごにょごにょ言葉はでているか
・動作や言葉の真似っこができるか
・話かけられている内容が理解できているか
・体の使い方は上手になっているか、指先は器用になってきているか
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