乳児の生活リズムはどう作ればよい?月齢別生活リズムの作り方
人間の体には体内時計が備わっており、朝は太陽の光で目が覚め、夜は外が暗くなってくると自然に眠くなります。しかし、赤ちゃんは大人のように自分の意思で寝たり起きたりは難しいので、パパやママのサポートが必要ですよね。今回は、パパとママができる月齢に合わせた生活リズムの作り方などをまとめました。
赤ちゃんの生活リズムについて知ろう
生活リズムってどうして必要なの?
日中にたくさん体を動かし、夜はぐっすり深く眠ると質のよい睡眠が取れます。質のよい睡眠は成長ホルモンを分泌し、子どもの心と体が健康的に発達します。眠りは、脳や体を育てるためにも重要なものなのです。
「自由な時間に寝たり起きたりではダメなの?」と思っているパパやママもいるかもしれませんね。しかし、赤ちゃんの健全な発達、発育のためには、ある程度生活リズムが必要なのです。
いつから生活リズムを作り始めればよい?
新生児のころは、まだまだ赤ちゃんのペースに合わせて大丈夫です。朝はカーテンを開けて光を入れたり、夜は部屋を暗くして寝かしつけをしたりなど、朝と夜の区別をつけるようにしておくとよいですよ。
生後1~2カ月ごろまでは昼夜関係なく寝たり起きたりの繰り返しなので、無理矢理リズムを作らなくても問題はありません。生後3~4カ月ごろになると、昼夜の区別がなんとなく分かってくるころです。このくらいの時期から、徐々に生活リズムを整えていくとよいといわれています。
どうすればよい?生活リズムの作り方のコツ
最初に取り組みたいのは、やはり昼夜の区別をつけることですね。朝は部屋に太陽の光を入れて、夜は電気を消して暗い部屋で寝かしつけをしましょう。そして、なるべく大きな音を立てないよう静かに過ごしてくださいね。
赤ちゃんが眠りやすい環境をパパやママが作れると、夜ぐっすり眠るようになり、それが習慣になっていきます。とはいっても、いつまでもそれだけを続けるのは十分とはいえないので、赤ちゃんの成長過程に合わせて生活リズムを整えていきましょう。
月齢別!生活リズムと作り方のポイント
0~3カ月の生活リズム
生後2〜3カ月ごろになると、朝と夜のメリハリを少しずつつけていくことが大切になってきます。
・朝は部屋を明るくする
・顔を拭いたり、おむつ交換したりして優しく起こす
・なるべく就寝時間の2時間前にはお風呂に入る
・部屋を暗くして静かな環境を心がけ、入眠を促す
この時期に作られた「早寝早起き」の習慣は、後々赤ちゃんの成長過程の中で役立ってきます。規則正しく過ごすのは大変でもありますが、頑張りましょう。
4~6カ月の生活リズム
・起床と就寝の時間をなるべく統一する
・毎日同じ時間帯にお昼寝をするよう促す
・毎日同じ時間帯にお風呂に入れる
授乳時間や回数もなるべく同じがよいとされていますが、相手はまだまだ小さな赤ちゃんです。今は「授乳の時間だから」と無理やり起こして授乳するなど、神経質になってしまうとママもストレスを感じるでしょう。ママ自身のためにもあまり神経質にならず、「このくらい大丈夫」とおおらかな気持ちで育児を楽しんでいきたいですね。
7~11カ月の生活リズム
しかし、夜泣きが始まる時期でもあるので、頻繁に夜泣きがある場合は赤ちゃんもママも疲れているでしょう。せっかくの生活リズムが乱れがちになってしまいますが、引き続き無理をせずできる範囲で生活リズムを整えていきましょうね。
生後9~11カ月ごろは、つかまり立ちができるようになる子が多く、行動範囲が広がります。活発に動くことで夜間の寝つきもさらによくなりますよ。また、離乳食も3回に増え、朝、昼、夜に食事をする習慣をつけると、さらに1日のリズムが整いやすいので、生活リズム作りに絶好のチャンスです。