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早生まれの子の運動能力を知ろう!メリットや能力を伸ばすポイント

早生まれの子の運動能力を知ろう!メリットや能力を伸ばすポイント

「早生まれの子どもは遅生まれの子どもよりも運動能力が低い」といわれることがありますが本当でしょうか。パパやママが「早生まれだからしょうがない...」とあきらめてしまう前に、運動能力が低いといわれる理由について詳しくみてみましょう。また、早生まれのメリットや能力を伸ばすポイントについてもまとめてみました。

早生まれは運動能力が低いってホント?

プロスポーツ選手に早生まれは少ない

遅生まれと早生まれの差についてはいくつもの研究がされています。そのひとつで、Jリーグやプロ野球の選手に早生まれの人が少ないという結果があります。

ある調査によると4~6月生まれのJリーグ選手が全体の34.7%、プロ野球選手が32.8%いる一方、1~3月生まれの選手はJリーグで14.6%、プロ野球も14.2%しかいませんでした。この結果をみると「早生まれは運動能力が低い」と思われがちですが、早生まれの人がプロスポーツ選手になれないわけではありません。

例えば2020年サッカー日本代表でも、香川真司選手(3/17生まれ)や川島永嗣選手(3/20生まれ)、青山敏弘選手(2/22生まれ)や三浦弦太選手(3/1生まれ)、板倉滉選手(1/27生まれ)など早生まれの選手が活躍しています。

運動能力の差は体格と体力の差

運動能力の差は生まれ月の差よりも体格と体力の差であるという研究結果があります。

一般の小中学生の体力テストを4月~9月生まれの「前期」と、10月~3月生まれの「後期」にわけて調査した結果、男子は小学1年~中学3年の全学年で「前期」のほうが「後期」よりも体も大きく力もあり、運動能力の数値も高いことがわかりました。

一方、女子では小学1~4年では男子と同じですが、小学5年~中学3年では「前期」と「後期」で体格も運動能力もほとんど差がみられませんでした。

統計的なデータではこのようになりますが、早生まれでも体格がよい子はいますので、それぞれの子どもの体格や成長をみて色々な判断をする必要がありそうです。

運動音痴になる最大の原因は自己暗示?

スポーツ庁が毎年行っている「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」で、達成感・挑戦すること・自己肯定感は体力や運動習慣に関連があるという結果がでています。

「ものごとを最後までやり遂げてうれしかったことがある」「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦している」「自分にはよいところがあると思う」という項目に肯定的な回答をしている子は、体力・運動習慣があり運動能力が高かったのです。

遅生まれの子は小さいころから選手として選ばれやすいため、経験や成功体験も多くなります。早生まれの子はよい素質を持っていても、遅生まれの子と比べると選手になるチャンスが少なくなってしまうため「運動能力がない」と思ってしまうようです。

早生まれの子どもの能力を伸ばすポイント

子どもの悔しい気持ちを受け止めよう

子どもの感情を受け止めることは、自己肯定感を高めるといわれます。子どもが競争で負けたときやできなかったときに抱く悔しい気持ちは、まずママやパパが受け止めるようにしましょう。

子どもが泣いたりグズグズしたりすると、大人はイライラしてしまうことが多いのですが、そこで叱ってしまうと子どもの気持ちを抑えることになってしまい、「次は頑張ろう」というやる気が出づらくなります。

また、大人は対策や解決策がわかることが多いのですぐにアドバイスをしたくなりますが、ぐっとこらえ子どもの話を最後まで聞いて、気持ちを受け止めることを優先しましょう。悔しい気持ちを抱えた子どもが求めているのは的確なアドバイスではなく、ママやパパの共感の言葉ですよ。

たくさん褒めて、笑顔で見守ろう

やる気を出すには褒めることがよいといわれます。しかしできたことに対して「よくできたね!」と褒めるのはわかりますが、結果がなかなか出ない場合はどうしたらよいのでしょうか。

そんなときは、努力していることや挑戦していることを褒めるのです。これは子どもをずっと見ているママやパパだからこそできることでもあります。

「最後まであきらめずに走ったね」や「やってみようと思ったんだね。すてきだよ」といった言葉をかけることで、子どもは「また次も頑張ろう」という気持ちになれます。

ママやパパが怖い顔で怒ってばかりいるよりも、笑顔で見守っているほうが子どもはのびのびと色々なことに挑戦することができます。褒めるポイントをたくさん見つけて、どんどん褒めたいですね。

言ってはいけない言葉を知ろう

ママやパパは子どもをがっかりさせないために「早生まれだからしょうがないね」と言ってしまうことがありますが、これはかえって子どものやる気を削いでしまう言葉です。「早生まれだからできなくてもしょうがないんだ」と思ってしまい、頑張ろうという気持ちを失くしてしまうのです。

「これから大きくなって、どんどんできるようになるよ」などと前向きな言葉をかけるようにしましょう。ママやパパが早生まれを気にして、子どものコンプレックスを作ってしまわないようにしたいですね。

また、周りの子と比べるのではなく、その子自身ができるようになったことに注目して声をかけると、子ども自身が成長を実感できます。「私はできるんだ」という気持ちが自信につながるでしょう。
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