早生まれにハンデがあるって本当?早生まれの心配ごとやサポート方法
早生まれの子を持つママは、まわりの子どもと自分の子どもを比べたときに、なにかと不安に感じてしまいがちですよね。生まれ月の差は子どもにとって本当にハンデになるのか。また、もしハンデがあるように思えたときには、子どもをどうサポートしていくべきなのか。一緒に考えてみませんか。
早生まれの子をもつママの心配ごと
同学年の中に入ると体が小さい
「食事の量を増やすべきかしら…」
「ずっと小さいままだったらどうしよう…」
確かに、子どもは0〜3歳くらいまで、月齢によっては体格にも差がでやすくなっています。遅生まれの子(4〜12月生まれ)と、早生まれの子(1〜3月生まれ)では最大で約1年間もの開きがあるわけですから、ほかの子より小さく感じるのも当然です。
個人差はありますが、子どもの成長するスピードがだんだんとゆるやかになってくる、3歳も越えたあたりからは、その差も少しずつ縮まっていきますのであまり気にしなくても大丈夫でしょう。
月齢的にできないことがある
しかし、赤ちゃんの新生児期と乳児期後半とでは、同じ年齢のくくりでも発達の仕方がまったく違うように、幼いころは精神的にも体力的にも違いが出やすいものです。
特に、トイレにひとりで行き始める2〜3歳あたりは、オムツがとれるのも、ひとりで衣服の着脱ができるようになるのも、ほかの子に比べると遅くなりがちなので、ママは少し焦ってしまうかもしれません。
いずれも就園して、まわりの子どもたちと過ごすようになれば、刺激されてできることも少しずつ増えていきます。安心してくださいね。
小学生になったときの体力や学力の差
本格的に勉強や運動の学習が始まる小学校生活は特に、ママの不安の種のひとつだといえるでしょう。
子どもが就園して、年中や年長になったころ、自分の子どもができることが増えてきても、やはり、遅生まれの子の方がしっかりしているように感じたり、器用に見えたりすることも、まだまだあるかもしれません。
ただ、早生まれでも、ひとりでいろいろなことができる子や、手先が器用な子もいます。育った環境や本人の性格、才能など、いろんなことが関係してくるので、小学校低学年も過ぎたころには、ほかの子どもたちともほとんど差がなくなっていくはずです。
早生まれの子への有効なサポート方法
今できることをほめる!
しかし、子どもが大きくなるにつれて、子どもの成長を当たり前のことのように感じてきてしまうと、以前よりかは、ほめることも減ってしまうのではないでしょうか。
どんな子どもも、ほめられることが大好きです。
目に見えるはっきりとした成長でなくとも、いつもより少しだけ上手にできたことや、今できていることを探して、きちんとほめるようにしてあげましょう。そうすれば、子どももほめられたことで、自信がついてさらに伸びやすくなるかもしれません。
子どものやりたいことを応援する
育児をする中で、自分の子どもが特にやりたいことがあるようなときには、それができるような環境を作ってあげることが大切です。
例えば、絵を描くのが好きな子は、絵画教室に通わせるのもよいですし、もちろんお家の中でたくさん絵を描けるようにしてあげるだけでもずいぶんと違うでしょう。近頃では、英会話教室や、スイミングスクールに、幼児教室などとさまざまな習いごとがあります。
日頃からじっくりと子どものことを観察しながら、子どもに合った環境を与えてあげられるよう心がけたいものですね。
子どもの成長に合った環境を選ぶ
近年では、年中から入園する2年保育や、縦割りクラス、または少人数制のクラスなどもあり、その園によって特色もさまざまです。
また、子どもが就園する前には、保育園や幼稚園に見学に行く機会もあるでしょう。そのときに、子ども本人が「ここに通いたい」と教えてくれることがあるかもしれませんし、また、反応がよくないときもあるかもしれません。そのときに「ここに通ってみたい?」などと意見を聞くようにして、子どもがほんとうにその園に通いたいのかどうかも、ちゃんと見極めてあげる必要がありますね。
早生まれも遅生まれも実は関係ない
小学生になると気にならなくなる
小学校にあがれば、保育園や幼稚園よりもさらにもっと多くの子どもたちがいます。背の低い子に高い子、かけっこの速い子や遅い子、勉強の得意な子に苦手な子。ひとりひとりの個性もより強くでてきますから、月齢差というよりもどちらかいうと個人差のほうが、体力的・学力的に関係してくるでしょう。
また、もしもほかの子よりも自分の子ができないことがあるときには、子ども本人が一番よくわかっているはずです。まわりに刺激を受けながら、自分自身でしっかりと成長していってくれることでしょう。