ベビーマッサージにはどんな効果があるの?安全に行うためのポイント
赤ちゃんとママのスキンシップにベビーマッサージが注目されています。赤ちゃんとママ、両方によい効果があると聞き、やってみたいけど不安があるママもいるのではないでしょうか。ベビーマッサージを安全に行えるよう、やり方や注意点などを紹介していきます。
ベビーマッサージで期待できる効果とは
ベビーマッサージとは
マッサージといっても、ツボを押したり、プロがやるようなマッサージではありません。ベビーマッサージはオイルを使い、ママやパパが赤ちゃんの体を手や指で、優しく撫でたり、包み込んだりします。
触れ合いが赤ちゃんに安心感や心地よい刺激を与え、赤ちゃんの体や心の発達によい影響を与えると考えられています。また、ママにとっても赤ちゃんへの愛情が深まると言われています。
ベビーマッサージは赤ちゃんにとっては全身運動になり、精神的な安定を得ると共に、体力を消耗することも覚えておいてくださいね。
べビーマッサージがもたらす効果
【精神的安定・親子の絆が生まれる】
ママの手と赤ちゃんの肌が触れ合うことで、愛情を感じ赤ちゃんは安心することができ、ママにもオキシトシンという愛情ホルモンが分泌されます。オキシトシンには情緒を安定させる効果があるので、ストレスが緩和されます。
【身体的効果】
リンパの流れや血行がよくなり、免疫力があがると言われています。お腹のマッサージで便秘解消の効果も。また、心身ともにリラックスし、ぐっすり眠るようになり、夜泣きが軽減されたとの報告もあります。
【赤ちゃんの変化に気づく】
赤ちゃんの肌に触れることで、赤ちゃんの微妙な体調や体の変化に気づくことができます。
ベビーマッサージはいつからできるのか
生後2~3週間から推奨している教室もありますが、産後1カ月はママの体の回復と赤ちゃんのことを知る期間にあてるママが多いようです。
また、生まれたばかりの赤ちゃんは皮膚がとても薄いので、1カ月検診が終わるまで待った方が安心かもしれません。体調調節がまだ上手くできない時期は、裸にさせず洋服の上から優しく撫でたりして、工夫をしましょう。
オイルを使ってのマッサージは2カ月頃まで待った方がよいとされていることから、マッサージ教室では、2~3カ月の赤ちゃんから始めるところが多いようです。
赤ちゃんの様子とママの体調を見ながら、無理のない時期に始めましょう。
ベビーマッサージをやってみよう
ベビーマッサージを行う前の準備
【室内の温度】
赤ちゃんは裸になりますので、25度を目安に部屋の温度を設定します。冷たい風や強い日差しが入らないよう、窓かカーテンは閉めてください。
【赤ちゃんの体調や機嫌を確かめる】
お昼寝の後など機嫌のよいときを選びましょう。始める前に、少しだけミルクを飲ませると落ち着きます。飲ませすぎは吐いてしまうことがあるので、注意してください。
【マッサージオイル】
赤ちゃんの肌に優しく、万が一舐めてしまっても安心な、植物成分100%やオーガニックのオイルを選びましょう。
【タオル】
赤ちゃんの体の下に敷くバスタオルと小さめのタオルを数枚用意します。ガーゼ素材やオーガニックコットンなど、柔らかく肌に優しいものがよいですね。
【お気に入りのおもちゃ】
機嫌が悪くなったときや、泣いてしまったときに使います。
【リラックスできる環境】
テレビや携帯の電源は切りましょう。クラシックやヒーリング音楽などを小さな音でかけてあげてもよいですよ。
ベビーマッサージのやり方
【手にオイルをつける】
オイルはたっぷりつけ、赤ちゃんの肌が引っ張られないようにしましょう。こまめに足して、滑りをよくします。
【心臓から遠い足から】
足を両手で押さえて、腿から足首へ絞るようにマッサージをします。次は片手でかかとを包み、ももやふくらはぎをくるくるとマッサージします。
【 お腹】
おへその下あたりに手を置き、下に撫でおろします。次は大きく時計回りに円を描くように撫でます。
【胸】
両手を胸に置き、真ん中から肩まで撫で上げ、ハートの形を描くようにして戻ります。
【肩、腕】
首から肩に向かって撫でます。肩から指先に向かって優しく撫でおろし離します。
【背中】
赤ちゃんをうつぶせにし、首の付け根からお尻に向かって、両手のひらで背中全体を撫でます。背中の真ん中から肩甲骨に向かって羽を描くように撫でます。
*ここまでの動きは全て2~3回繰り返します。
【最後に】
手首から肩、背中、お尻、腿、足首へと長いワンストロークで体全体を撫でおろし、終了します。