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双子出産に関する基礎知識!不安を解消して安心して出産にのぞもう

双子出産に関する基礎知識!不安を解消して安心して出産にのぞもう

帝王切開よりリスクをともなう

自然分娩で双子を出産する場合、1人目が生まれた後にスペースができることで2人目の位置が変わりやすくなります。そのため、2人目の首に自分のへその緒が絡まったり、胎盤が剥がれて2人目の赤ちゃんに十分な酸素がいかなくなったりするなど、分娩途中にさまざまなトラブルが起こってしまう可能性があるのです。

分娩途中で2人目が難産になると、自然分娩から緊急帝王切開に切り替わることもよくあります。また、2人分の大きさに成長した子宮は弛緩出血を起こしやすくなり大量出血が心配されます。

自然分娩は母体にメスを入れる帝王切開に比べると産後の母体への負担は軽くなります。ですが、リスクもともなうということは頭に入れておかなくてはなりません。

帝王切開での双子出産の場合

自然分娩よりリスクが少ない

事前に出産予定日を決めた上で行う帝王切開の場合、万全の体制をととのえて出産にのぞめます。自然分娩で起こりうる緊急事態をあらかじめ回避することが可能となるので、分娩中に胎児に危険がおよぶ心配が少なくなります。

一般的に自然分娩の場合は、いつはじまるのかわからない陣痛をひたすら待つしかありませんが、予定帝王切開であれば「陣痛がいつはじまるのか」「陣痛の痛みに耐えられるだろうか」といった陣痛に対する恐怖を味わうこともありません。

帝王切開の手術は一般的に2時間程度で終わりますので、麻酔が覚めれば待望の赤ちゃんたちにすぐ会えますよ。出産の日がわかっているので、パパが仕事の調整をしやすいといったメリットもあります。

出産後の母体のダメージは大きくなる

帝王切開はお腹を切ることになるので、母体に傷がつきます。自然分娩でも会陰切開をする場合はありますが、傷口の大きさが違いますので当然母体へのダメージは大きくなります。そして、一度帝王切開をすると、子宮の縫合部分が薄くなるため、もし次に妊娠をした場合の出産も帝王切開になる可能性が高いです。

また、赤ちゃんが2人いるので単胎出産の帝王切開よりも手術時間が長くなります。そうなると、必然的に麻酔の量も多く使用しなければなりません。このことも体に負担がかかる要因です。

ただし、帝王切開は赤ちゃんへの負担が少なくなりますし、出産のタイミングを計算できるので、自然分娩のように陣痛で体力を消耗してしまうということはありません。

健康保険の適応や医療保険の給付対象

自然分娩の出産費用は基本的に健康保険の適用外ですが、帝王切開の出産費用は健康保険が適用されます。 帝王切開の手術、それに関わる投薬や検査、処置などの費用は健康保険の対象で自己負担は3割となります。ただし入院中の差額ベッド代や食事代は健康保険の対象外なので全額自己負担です。

帝王切開による入院や手術は医療保険の給付金の支払い対象にもなります。これは妊娠する前に医療保険に入っていた場合で、給付される金額は契約した医療保険の内容によって違いますので確認しておきましょう。

一般的に妊娠がわかってからの保険加入は不可能、もしくは条件付きの契約となります。帝王切開になった場合に備えたいなら、妊娠の前から加入しておく必要があります。

双子の出産に向けて不安や心配を解決しよう

双子の出産の体験談や動画を見て参考にする

妊娠や出産は個人によってその経過が違うので、自分の場合はどうだろうかと心配になりますよね。はじめての妊娠出産をするママならなおのこと、不安でいっぱいかもしれません。

さらに双子の出産となると「全然イメージがわかない!」となってしまうママも少なくないようです。そこで、実際に双子を妊娠・出産した先輩ママさんのブログなどの体験談を読んだり、双子の出産の動画を見たりしましょう。

実際に体験した人にしかわからない状況や気持ちを知ることは、何よりも参考になりますし、心構えをするうえで役立ちます。双子の出産・育児に関する書籍などで勉強しておくのもよいかもしれません。

妊娠中はホルモンバランスの関係から精神的に不安定になりやすく、マタニティーブルーにおちいってしまうママも少なくありません。特に、双子の出産はリスクも高いし、経済的にも大変などという話を耳にすると不安でいっぱいになってしまいます。

けれど、そうした不安な気持ちというのは赤ちゃんにも影響してしまうので、できるだけ早いうちに不安や心配ごとはなくしておきたいですね。

NICUがある病院選びで万が一に備える

NICUとは新生児集中治療室の略称です。ここでは低体重で生まれた未熟児の赤ちゃんや、何かしらの先天性疾患がある赤ちゃんのケアを行います。

双子の妊娠の場合は、母体のお腹のスペースに限りがあるため早産になりやすく、赤ちゃんがお腹の中で十分な大きさまで育たずに小さく生まれるケースが多いので、産後すぐからNICUに入る可能性も考えなくてはなりません。双子の妊娠が判明した時点で、NICUの設備がある病院への転院をすすめられた方も多いのではないでしょうか?

NICUはどこの病院にもあるものではなく、比較的大きな総合病院などに設備があります。病床数も病院によって違いがあり、出産直後にNICUが満床の場合には、赤ちゃんがNICUのあるほかの病院に搬送される可能性も。こうした場合は、「新生児救急車」というNICUに置かれる保育器と同様の設備がある救急車で搬送される場合が多いので心配ありません。

通常は管理入院からの出産になれば、事前に双子の分のベッドを確保してくれるはずなので万が一のときも安心です。

まとめ

双子の妊娠出産は一般的に単胎児の妊娠出産よりもリスクが高く、準備がいろいろと大変なケースがあるのは事実ですが、必要以上に不安になることはありません。大切なのはリスクや注意点について正しく理解し、しっかりと対処することです。

たしかに双子は大変さも2倍かもしれませんが喜びも2倍、もしかしたらそれ以上かもしれませんよ。日本には「案ずるより産むが易し」なんていうことわざもあるくらいですから、考えすぎることなく限られた妊婦生活を楽しんでくださいね。
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