出産当日の流れを確認しよう!ママの予兆や兆候と対応の仕方をご紹介
立ち会うパパもやることを確認しておこう
まず「両親学級」や「父親学級」などで、出産に関する知識を付けておきましょう。そして、正期産である37週以降はできるだけ飲み会などの予定を入れずに、いつ出産になっても駆け付けられるよう、周りにも伝えておきましょう。
出産当日は飲み物を用意したり、テニスボールで腰を押したり、できるだけママの要望に応えましょう。親戚や勤め先への連絡も忘れずにしたいですね。また、ママの入院中、家のことを任されるので、事前に家事リストを用意しておくことをおすすめします。
ビデオカメラの充電も忘れずにしよう
産院によっては撮影禁止というところもあります。また、帝王切開の場合はほぼ撮影できないでしょう。通常分娩で、パパママともに撮影を望むのであれば、事前に産院に撮影を申し出ておきましょう。
出産は長丁場なので、ビデオカメラやスマーフォンの充電を忘れずにしておきたいですね。また、新しくカメラを買った場合など、当日使い方がわからないと困るので、事前に撮影の練習をしておくとよいでしょう。
いよいよ出産!分娩の流れを知っておこう
分娩方法によって流れも変わってくる
【ラマーズ法】
妊娠出産に関する知識をつけ、リラックスしてお産に臨みます。呼吸に集中して、痛みを緩和させます。
【ソフロロジー】
ラマーズ法より新しい呼吸法で、妊娠中から出産のイメージトレーニングをしていきます。
【水中出産】
体温と同じ温度のプールで出産します。
【無痛・和通分娩】
麻酔を使用し、痛みを抑えて出産します。
【フリースタイル分娩】
ママが楽な態勢で出産します。
【自宅出産】
自宅に助産師が訪問して出産を介助します。
経膣分娩での分娩での流れについて
【陣痛から分娩まで】
・第一分娩期…一般的に「陣痛室」で過ごします。子宮口0~3cmでは陣痛間隔5~10分くらい。痛みもまだ我慢できる程度のものです。子宮口3~7cmでは陣痛間隔2~5分。だいぶ痛みも強くなってきます。子宮口7~10cmになると破水していよいよ分娩台に移動します。
・第二分娩期…子宮口全開大になり、助産師さんの合図でいきみ(医師の判断で会陰切開が行われることもある)、赤ちゃんが生まれます。
・第三分娩期…胎盤を分娩するときに軽い陣痛があります。処置後、2時間ほど安静にします。
帝王切開での分娩での流れについて
【帝王切開の流れ】
・事前検査(血液検査、問診など)
・麻酔…「全身麻酔」と「腰椎麻酔(下半身麻酔)」があります。緊急の場合は「全身麻酔」になることが多いようです。
・切開…皮膚切開ののち、子宮壁を切開します。縦切開と横切開がありますが、緊急の場合は縦切開が多いようです。
・分娩…赤ちゃんを取り出し、へその緒や胎盤の処置をします。切開から赤ちゃんが出てくるまで5~10分程度です。
・縫合…30分~1時間ほどかけて切開部を縫合します。
・術後…麻酔が切れるまで数時間は動けません。
出産当日~退院までのスケジュールについて
経膣分娩後の入院生活のスケジュール
【1日目】
出産当日です。分娩後2時間ほど安静にしたのち、異常がなければ自室に移動します。産後6時間ほどで歩行可能になるので、体調を見ながら、赤ちゃんに初乳をあげます。以降3時間ごとにおむつ替え、授乳を繰り返します。
【2日目】
引き続き赤ちゃんのお世話中心の生活です。赤ちゃんが寝ているときはママも休みましょう。医師の許可があれば、シャワーを浴びることができます。
【3~4日目】
授乳や産褥体操など、退院後の生活や沐浴の手順などを学びます。
【5日目】
ママの内診、赤ちゃんの検査で異常がなければ、一緒に退院します。
帝王切開後の入院生活のスケジュール
【1日目】
手術前に検査をし、麻酔を投与されます。帝王切開による分娩後は麻酔が切れるまで自室で安静にしています。導尿カテーテルが入っているので、トイレにも行きません。また、医師の許可があるまで水分をとることもできません。
【2日目】
食事を開始します。カテーテルが取れたら、自分でトイレに行きます。母子ともに問題なければ授乳を開始します。
【3~7日目】
授乳や産褥体操など、退院後の生活や沐浴の手順などを学びます。
【8~10日目】
ママの傷の回復状態により、抜糸をして、赤ちゃんとともに退院します。
体調不良のときは無理はしないようにしよう
実際、新生児の授乳とおむつ替えは本当に頻回で、ママが体を休める時間はなかなかありません。睡眠不足と慣れないお世話で、中には精神的に追い込まれてしまうママもいます。
眠気やめまいなど体調不良を感じたときは、赤ちゃんを看護師や助産師に預けるとよいですよ。退院したらいよいよ本格的な育児が始まります。入院中は無理をせず、できるだけママの体力回復に努めましょう。
出産当日の訪問者についてどうするか
実家および義実家への対応をパパと相談
出産当日の訪問者についてどうするか、パパと事前に相談しておきましょう。相談せずにいると、ママが分娩室で頑張っている間にパパが実家へ連絡してしまい、産後すぐに会いに来た義両親の応対をしなければならないケースもあります。
たとえば生まれて落ち着いてから実家には連絡する、その前に連絡した場合でも「ママの体調が落ち着いたら連絡するから会いに来てね」と一言つけ加えるなどあらかじめ決めておきたいですね。
産後すぐに義両親が会いに来てしまい、体調の優れないママとトラブルになることもありますよ。
産後のママの体調を優先にしよう
必ずしも出産前の取り決め通りに面会が運ばないことを留意しましょう。実家や義実家の両親には、病院へ来る前にパパへ連絡をしてから来るようにお願いしたいですね。
身内としては赤ちゃんに会いたい気持ちでいっぱいなのはわかりますが、何よりも産後のママの体調を優先に考えることが必要です。ママやパパの両親にしえて見れば「赤ちゃんを見に行くだけ」と思っても、そこには必ずママの存在があることを忘れずにいてもらいたいですね。
子連れ訪問は控えてもらおう
また、子どもがバタバタと病院の廊下を走ったり、甲高い声で騒いだりするとほかの入院客への迷惑にもなります。従兄弟や友だちの子どもと赤ちゃんを会わせるのは退院して落ち着いてから自宅でというように約束したいですね。
もし直接注意しにくいのであれば、「病院の方針で子どもが面会に来るのは控えるようにいわれている」と伝えるのもアリですよ。角が立たないよう、上手にお願いしましょう。
まとめ
ただし、当日に慌てないようにできる準備はしておきたいですね。出産は一人一人、一回一回違って当然です。ここで紹介したものは一例にすぎません。記事の内容を参考にしつつ、ぜひ自分らしいお産をしてくださいね。