
乳児の平熱について知ろう!発熱との見分け方や受診する目安
機嫌や食欲なども判断材料に
赤ちゃんの機嫌がよいのかわるいのか、食欲はあるかないのか、おしっこは変な色や臭いがしていないか、うんちはどんな状態か、発疹が出ていないか、などの様子をみることが大切になってきます。普段からこれらを意識して確認しておくことが必要なのです。
もし、赤ちゃんをあやしても泣き止まず不機嫌な状態だったり、顔色がわるかったり、意識がもうろうとしていたり、おしっこやうんちが変な色や臭いがしているときなどは、病気かもしれません。体温をはかるだけでなく、いつもの赤ちゃんの様子をみていることも大事なのです。
時間外でもすぐ受診したほうがよい場合
赤ちゃんが熱を出すのは、体の中で細菌やウイルスと戦っているときです。頑張って戦っているのですから、必要以上に体を冷やすと症状が長引いてしまうことがあります。
ママの抗体がきれるといわれる5~6カ月くらいまでの発熱では、重症化する病気もありますので早めに受診した方がよいでしょう。ぐったりしていたり水分を補給できない時や、生後3カ月までの高熱、下痢や嘔吐が激しいときや、熱性けいれんなどの症状がある場合は時間外でも受診する方が安心です。
もし発熱だったら?家庭でできる対処法

温めるのか冷やすのか?
熱の出始めは、寒気がしたり、手足が冷たくなったりしますので、布団をかけるなどして、体を温めましょう。熱を高めて体の中の細菌やウイルスと戦っている状態なのですから。
熱が上がりきったら、次は冷やします。できるだけ薄着にして、熱を放散させましょう。頭を冷やすことで熱が下がることはありませんが、赤ちゃんが気持ちよさそうにしていたら冷やしてあげたらよいですね。
太い血管が通っている首や脇の下を冷やす方が、熱を下げてくれますが、赤ちゃんが嫌がったらやめましょう。熱がこもらないことが大事なのです。汗をかき始めたら熱が下がり始める兆候ですので、汗を拭いて着替えさせましょう。
解熱剤は使用したほうがよい?
そんなときは解熱剤を使って熱を下げてあげましょう。解熱剤は病院を受診すると、赤ちゃんの体重で解熱剤の量を決めて処方してくれます。
6カ月未満の乳児は解熱剤が効きすぎて体温が低くなりすぎることがありますので、医師の指示通りに使用しましょう。ママの判断で使うのは危険です。
解熱剤は38.5℃以上になったら使うことと、6時間以上時間をあけるように指示が出ると思います。解熱剤には座薬と飲み薬がありますが、乳児には座薬が処方されることが多いでしょう。
発熱時は特に大事な水分補給
熱を出して眠っているのであれば、無理に起こす必要はありませんが、起きたら赤ちゃんが飲めるものを飲ませてあげましょう。嫌がっているものを無理に飲まさなくてよいですよ。
乳児の場合、母乳やミルクになります。母乳は好きなだけ飲ませて大丈夫ですが、ミルクは調乳の量をあまり増やすと胃に負担がかかることがありますから気をつけましょう。
乳児は湯冷ましやお番茶、麦茶でもよいですね。冷たくせずに、常温のものをあげましょう。水分補給ができているなら大丈夫ですが、できないときは、病院に行きましょう。
最近増えている低体温児について

乳児の低体温のサイン
では、低体温のサインとはどんなサインでしょうか。毎日体温をはかっていればわかりますが、赤ちゃんの手足が冷たくなっていたら低体温のサインかもしれません。
体温が低くくなると唇も紫っぽくなったり赤黒くなったりしますので、注意しておきましょう。低体温になると元気がなくなることや、母乳やミルクを飲めなくなることがあります。その状態が続くと脱水状態になってしまいますから、心配ですね。
低体温になる原因は?
一つ目は、汗をかいてそのままにしていることです。汗をかいてもそのままにしておくと、汗が体温を奪って蒸発しますので、体温が下がってしまうのです。
二つ目は風の影響になります。エアコンや扇風機の風を長時間当て続けると体温が低下する原因になります。
三つ目は赤ちゃんが冷たい飲み物を飲んだときに起こる可能性があります。
四つ目は室内の気温が低すぎると起こりやすく、部屋は適温にしておく必要があります。立っているときに感じる気温と、床の上の気温では差が出ることがありますので、注意しましょう。
五つ目は生活のリズムが乱れていると体温も低くなってしまうのです。
低体温を改善するには
部屋の温度も低くなっていないか、風が赤ちゃんに直接当たっていないかを確認して、赤ちゃんの体温を下げる環境にならないようにします。飲み物を飲ますときは常温で飲ませ、赤ちゃんが汗をかいていたら適時拭きましょう。
赤ちゃんの生活リズムが乱れていたら、朝は早く起き、夜は早めに眠らせるようにして、ママがリズムを作りましょう。おっぱいやミルクの時間、お昼寝の時間も決まった時間にできるとよいですね。温度調整が自分でできるようになるまでは、ママが調整する必要があります。