豆苗を上手に保存しよう!役立つ方法や栄養豊富なレシピを紹介
季節問わず手ごろな価格で買える豆苗は、家計に優しいだけでなく、豊富な栄養が含まれているので家族で摂りたい野菜です。上手に保存すれば、さらにお得に食べることもできますよ。今回は豆苗の魅力と、役立つ保存方法、栄養豊富なレシピをご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。
豆苗は手ごろで栄養豊富な最強フード
豆苗は「えんどう豆」の若い葉と茎
普段、豆苗として食べているのは、えんどう豆の若い葉と茎の部分なのです。したがって、このまま成長すると、やがて花が咲き実を結びます。
中の実の部分が未熟な初期のうちに収穫して、莢(さや)をメインで食すのは「さやえんどう」です。えんどうの実が育っていき、この実が若いうちは「グリーンピース」、さらに熟した実が「えんどう豆」となります。
成長段階によって呼び名が変わるなんて、面白いですよね。
再生栽培で家でも簡単に収穫できる
豆苗は、よく見ると根元に小さな芽が出ています。これが次に育つ部分なので、ここが残る程度の長さでカットしましょう。清潔なキッチンバサミなどを使うと簡単です。
カットした後は、豆苗が収まる大きさの容器に入れて根が少し浸かるぐらいの水を入れます。水を毎日取り換えながら日当たりのよい場所で育てましょう。なお、再生栽培は衛生面から、1回までにしておくのがよいですよ。
自宅で簡単に収穫できるので、子どもと一緒に観察しながら育てるのも食育の一環としてよいですね。
緑色野菜に負けないくらいの葉酸
レバーや緑黄色野菜で摂ることができる葉酸も、それらに負けないくらいたっぷり含まれているようです。葉酸といえば、赤血球の形成を促す栄養素であり、妊娠中や授乳中のママはとくに積極的に摂りたい栄養素とされています。
さらに、食物繊維が豊富なので腸内環境を整えてくれるのも嬉しいですね。糖質や脂質、タンパク質を燃やすなど、体内の燃焼促進に欠かせないビタミンB群も含まれています。これだけ多くの栄養素を含む豆苗の栄養価は、野菜の中でもトップレベルといえるでしょう。
上手に保存して献立に取り入れよう
保存方法は根を残すかカットするかで変わる
未開封で根をつけたままならば、そのまま立った状態で冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。横にすると葉が傷みやすくなるので注意してくださいね。
なお、保存中も成長は続きます。水分不足にならないように、途中で根元に大さじ3杯程度の水をやると5~6日保存することができますよ。
豆苗をカットした状態で保存するなら、清潔な容器に入れて水で浸した状態にします。これも野菜室で保存し、2~3日置きに水を取り換えましょう。この状態なら10日ほどの保存が可能です。
水気を切って冷凍保存すれば1カ月持つ
洗った後は水気をしっかり切り、冷凍用の保存バッグにそのまま入れて冷凍します。下茹でをすることなく生のまま冷凍できるので、手間が掛かりません。
冷凍した豆苗を料理に使うときも解凍時間は不要です。凍ったまま使えるので、時短調理ができます。冷凍の豆苗は解凍するとしんなりするので、サラダよりも炒め物、汁物に使うのがよいでしょう。
冷凍の豆苗を常にストックしておけば「ちょっと色味が欲しいな」というときに便利です。カットして残った根元側は、先ほどご紹介した再生栽培で育てると、無駄なく最大限に活用することができるでしょう。
常温とチルド室での保存はNG
根つきの豆苗を常温の場所に置いておくと、成長を続けてしまいます。すると、だんだん筋張ってきて食感が悪くなるのです。買ってきた豆苗も常温ではなく冷蔵、もしくは冷凍保存がよいですよ。
冷蔵保存の場合は、チルド室には置かないようにしましょう。チルド室は設定温度が低くなっていて、強い冷気によって葉が傷む心配があるのです。
そのため、根がついたままの豆苗を保存する場所は冷蔵室か野菜室にして、立てた状態にすると傷みにくいといわれています。この場合は、2~3日保存することができるでしょう。