1~2歳児が寝る前に絵本の読み聞かせをしよう。コツや絵本の選び方
毎日の寝かしつけの前に、子どもに絵本の読み聞かせをするママは多いですよね。しかし、絵本には種類がたくさんあるので、どのような絵本を選ぶとよいのか悩むママもいます。今回は、1~2歳児が寝る前に読み聞かせたい絵本や、読み聞かせのコツなどをご紹介します。寝る前の読み聞かせで素敵な時間を過ごしましょう。
目次
- 寝る前の読み聞かせの効果や絵本の選び方
- 寝る前に絵本を読み聞かせるメリット
- 1歳児はリズム感があるフレーズの絵本を
- 2歳児は入眠を楽しめるストーリーの絵本を
- 1歳児の想像力を育むのに役立つ絵本
- 想像力UP「しろくまちゃんのほっとけーき」
- 好奇心が育つ「きんぎょがにげた」
- 心が豊かになる「ぎゅうぎゅうぎゅう」
- 2歳児の言葉の発達を促すのに役立つ絵本
- 色や形を覚える「あおくんときいろちゃん」
- 楽しく言葉を覚える「だるまさんが」
- 暗記したくなる「はらぺこあおむし」
- 子どもが安心して眠れる読み聞かせのコツ
- 寝る前の絵本はできれば3冊までに
- 寝る前に絵本を読むときは部屋は明るく
- 寝る前の絵本は穏やかで静かな物語を
- まとめ
寝る前の読み聞かせの効果や絵本の選び方
寝る前に絵本を読み聞かせるメリット
たとえば、寝る前の読み聞かせを毎日繰り返して習慣化することで、「絵本を読むと寝る時間」ということを子どもが理解します。そうすると、体や脳が眠りにつく準備を始めてスムーズな入眠につながります。このことを入眠儀式といい、子どももママもストレスなく寝かしつけの時間を過ごせるでしょう。
また、寝る前のゆっくりした時間を一緒に過ごすことで、親子のコミュニケーションを育むことができます。絵本を読むママの優しい声に子どもが安心したり心地よく感じたりして、充実した時間を過ごすことができるでしょう。
1歳児はリズム感があるフレーズの絵本を
1歳児では、リズム感があるフレーズが多い絵本を選びましょう。1歳を過ぎるころを目安に、少しずつ言葉を覚えて簡単なフレーズを自分で発することができるようになります。
「ワンワン」「ピヨピヨ」などの動物の鳴き声や、「もぐもぐ」「ごくごく」などの食べたり飲んだりするフレーズは、日常生活でも馴染みがあるので子どもは耳を傾けやすいですよ。「すやすや」などの寝る様子を表すフレーズもよいでしょう。
「トントン」などの擬音は子守唄のような効果があるそうです。子どもが心地よく眠りにつけそうですね。
2歳児は入眠を楽しめるストーリーの絵本を
イヤイヤ期の子どもの寝かしつけがスムーズに進まないママも多いのではないでしょうか。2歳児は、ママやパパをはじめ、お友だちや好きなキャラクターなど色々なことを真似したくなる年齢です。
寝る前の読み聞かせでも、子どもが寝ることを真似したくなるようなストーリーを選んだり、ママが読み方に抑揚をつけたりして、絵本を楽しめるような工夫をしましょう。1冊に短いストーリーがいくつか入った絵本もよいですよ。
そうすると、子どもも飽きずに絵本に集中できてスムーズな入眠につながるでしょう。
1歳児の想像力を育むのに役立つ絵本
想像力UP「しろくまちゃんのほっとけーき」
子どもの目を惹くオレンジを基調とした色で、ほっとけーきが完成していく様子が「どろどろ」「ぶつぶつ」「くんくん」など、小さな子どもでも分かりやすい短い言葉で表現されています。ほっとけーきが焼けていくのを、リズム感がよい様々な音でイメージできる楽しさがありますよ。
とってもおいしそうに描かれているので、絵本を見て一緒にほっとけーきを作ってみたくなりそうですね。
しろくまちゃんのほっとけーき
わかやまけん 作 , もりひさし 作 , わだよしおみ 作
しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて…。焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。好奇心が育つ「きんぎょがにげた」
きんぎょが1匹、鉢からにげだしたところからお話はスタートします。子どもの好奇心をくすぐるような絵探しで、遊びながら楽しめる絵本です。
可愛らしい形をしたきんぎょと、カラフルなお部屋や動物などの色使いは、大人でも見ていてワクワクしてきます。小さな子どもでも分かりやすいストーリー展開に、自然と夢中になってくれるでしょう。
きんぎょが にげた
五味 太郎 作
きんぎょが1ぴき、金魚鉢からにげだした。どこににげた? カーテンの赤い水玉模様の中にかくれてる。おや、またにげた。こんどは鉢植えで赤い花のふり。おやおや、またにげた。キャンディのびん、盛りつけたイチゴの実の間、おもちゃのロケットの隣……。ページをめくるたびに、にげたきんぎょがどこかにかくれています。子どもたちが大好きな絵探しの絵本。小さな子も指をさしながらきんぎょを探して楽しめます。心が豊かになる「ぎゅうぎゅうぎゅう」
「ぎゅうぎゅうぎゅう」の絵本は、赤ちゃんの小さな手をおかあさんの手で包み込んで「ぎゅう」、おなかに「ぎゅう」、おふとんも一緒に「ぎゅう」などと、ママと赤ちゃんが絵本を読みながらたくさんスキンシップをとって楽しめる絵本です。
この絵本にはパパや可愛いくまさんも登場するので、家族みんなでスキンシップを楽しむことができますよ。
ぎゅう ぎゅう ぎゅう
文:おーなり 由子 絵:はた こうしろう
はたさん・おーなりさんの子育て体験から生まれたのが、「赤ちゃんとのあそびえほん」シリーズです。効果的な濁音で、親と子どものスキンシップの楽しさと大切さを伝えたいというのが、おふたりの願いです。 一作めの『ぶう ぶう ぶう』刊行のときにも、作者のおーなりさんは、「あかちゃんとのおしゃべりは、ことばではなく、さわったり、みつめあったり、うたや音に耳をすませたり。たくさんさわりあって、たくさんわらいあって──赤ちゃんとの楽しい時間のきっかけになってくれたら、うれしいです」とおっしゃっていました。 二作めは、「ぎゅう」というタイトルどおり、おかあさんとの「ぎゅう」や、だいすきなぬいぐるみへの「ぎゅう」、おふとんへの「ぎゅう」などあかちゃんの身近なものとの「ぎゅう」の楽しさを描いています。(1さいから)