本の読み聞かせをしたいママへ。読み聞かせの効果とコツ、おすすめ本
子どもに絵本の読み聞かせをした方がよいのか、悩んでいるママはいませんか?実際読み聞かせはなぜよいのか、どうやって読めばよいのかわからないこともたくさんあると思います。ここでは、読み聞かせの効果やコツを学んでいきます。年齢にあった絵本もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
読み聞かせがママと子どもに与える効果
子どもの脳と心の発達を促します
読み聞かせは、子どもの脳と心の発達を促します。読み聞かせ中は、子どもの脳の大脳辺縁系が活発になるそうです。大脳辺縁系とは、睡眠欲や食欲といった本能や、情緒・喜怒哀楽の感情・記憶などを管理する重要な部分。子どもが健やかに育つためには大脳辺縁系へよい働きかけをして、喜び、悲しみ、怒りなどの情緒を豊かにしてあげることが大切です。これに最適なのが読み聞かせなのです。
脳を活発にすることで、感情や情緒が豊かになり、それが心の発達にもつながります。読み聞かせは、子どもの脳と心の発達に重要な役割をもっているのです。
家族のコミュニケーション力を育みます
読む際には、ひざの上にのせて読んだり、寝る前にお布団の中に入って読んだりしてもよいですね。スキンシップをとりながら読むと、子どもは安心感や愛情を感じます。
家族だけで同じ時間を過ごすということだけでも、読み聞かせの効果は十分あります。絵本を読んだ後に、子どもと本の内容について話すのも楽しいですよ。
絵本の読み聞かせはコミュニケーション力を育み、家族の絆を深くするものでもあるのです。
ママの感情を落ち着かせ集中力を高めます
また読み聞かせは、大人の脳の前頭前野という部分を活性化させる脳トレにも!前頭前野が活発に動くことで感情や記憶のコントロール、思考力や集中力をアップさせています。
ママは毎日忙しくて、イライラしてしまうこともあると思います。そのようなときは、子どもと一緒に読み聞かせの時間を過ごして、リラックスしましょう!
子どもの心を惹きつける読み聞かせのコツ
声に抑揚をつけて読むことで集中力を高める
子どもが絵本に興味をもつように、声に抑揚をつけてみるとよいですよ。抑揚をつけるのは難しいと感じたら、最初は表情を変えるだけでも大丈夫。楽しい場面では楽しい表情。悲しい場面では悲しい表情など、その場面に合わせて表情を変えて読んでいくと、自然と読み方も表情に合わせて変わってきます。
そして声に強弱をつけると、より感情や抑揚が伝わります。子どもは自然と耳を澄ませて絵本に集中するでしょう。ワクワクして、次はどうなるのかな?と物語の展開を待つようになります。
読み方をいろいろ変えたり工夫をすることで、子どもは集中して絵本を楽しんでみるようになりますよ。
あえて淡々と読むことで想像力を高める
感情を入れて読むと、子どもは絵本よりも読み手の大人に注目してしまうことがあります。声色を変えたり強弱をつけたりしなくても、子どもは絵本の絵をみながら、登場人物の気持ちを想像することができます。
また、あえて淡々と読むことで、子どもは目や耳からいろいろな情報を取り入れて、頭の中に絵本の世界を思い浮かべることができるのです。
抑揚をつけて読むことも、淡々と読むこともそれぞれによいところがありますね。本の内容や子どもの年齢に合わせて、読み方を変えてみるのもよいと思います。
「伝えたい」という気持ちを忘れない
絵本の楽しさであったり、よさであったり。ママ自身が伝えたいという気持ちを忘れずに、読み聞かせを行ってほしいと思います。
また、ママ自身が楽しんで読むことも大切です。ママが楽しく読んでいると、子どもにも楽しさは伝わりますよ。うまく読めなくても楽しさや気持ちが伝われば大丈夫です。
絵本は、大きくなるにつれて読む機会はなくなりますよね。しかし、大人になっても読んでもステキだと思える絵本はたくさんあります。そのステキな絵本を子どもにたくさん伝え、読んであげたいですね。
年齢別、読み聞かせにおすすめの本
【赤ちゃんの頃】身の周りのものを描いた本
「くだもの」(平山和子 作)
りんごやすいかなどの果物が、写実的においしそうに描かれている絵本。その果物が切りわけられたページには「さあ、どうぞ」という一言がそえられているのも特徴。
「もう、おきるかな?」(松野正子 文)
よく眠っている動物の親子が登場。次のページでは「あー、おきた!」と目を覚まします。寝る、起きるという身近な生活を動物の親子を通して、あたたかく描いた絵本。
「ぶーぶーじどうしゃ」(山本忠敬 作)
身近で見るバスや消防自動車を丁寧に描いています。いろいろな車を楽しむことができますよ。