子育て中に気になる幼児期の教育。日本と海外の幼児教育をご紹介!
ここではさまざまな幼児期の教育法をご紹介します。日本国内だけではなく海外発祥のものも数多くあり、異なる特徴がたくさんあります。まずはそれぞれの教育方針と内容を把握し、比較してみてください。子育てのヒントになるものがたくさんありますので参考にしてみてくださいね。
日本で生まれた有名な幼児教育3選
自主性を伸ばす「ヨコミネ式教育法」
読み書きや計算を学び、英語の歌を毎日聞き、英語での劇を体験して覚えることや、絶対音感を習得できます。そして他人を思いやる心を育て、困難なことにもくじけない心を持ち、自分の力で解決できるようになるといいます。
スパルタの印象が強い教育法ですが、必ずしもそうではありません。子どもとこの教育法の相性が合えば力を存分に発揮することでしょう。
才能を引き出す「七田式教育」
この教育法の最大の特徴としては、親が必ず付き添うことです。子どもにとって一番の先生は親であり教室は家庭という考え方で、親子関係がよいものになるように指導します。ですので家庭環境全般のしつけの仕方や食の指導、子どもへの接し方など、親も学ぶことができます。
子どもは褒められて成長すること、よいところを見つけて伸ばしてあげること、親の愛情を子どもにしっかりと伝えること、親が学ぶところは多いようです。
幼児から漢字を学ぶ「石井式国語教育」
耳で聞くことより目で見るものの方が知識をより吸収するという研究結果があり、これにしたがって絵を見るのと同じように漢字を見て覚える学習を実践します。ひらがなやカタカナよりも漢字のほうが意味があり、幼児期には覚えやすいそうです。
記憶力は0歳児から3歳児をピークに7歳から8歳が最も高く、言葉の教育はこの時期にするのが一番よいそうです。また読書をたくさんすればするほど学力が高くなるそうで、10歳ころからぐんぐん伸びて能力の差が出てくるといわれています。
海外で生まれた有名な幼児教育3選
自立と集中力を養う「モンテッソーリ教育」
このモンテッソーリ教育を採用した幼児教育施設は「子どもの家」と呼ばれています。この施設の特徴は、クラス編成が縦割りで2歳半から6歳までの子どもがひとつのクラスで生活する点です。上の子が下の子の面倒を見たりして協調性や社会性を身につけるそうです。そして独自の教具があり、この教具を使った活動時間を「お仕事」と呼ぶのです。
日常生活を大切にしているため、年間を通して行事が控えめで発表するための練習が少ないのも特徴です。
自由に生きる力を得る「シュタイナー教育」
シュタイナー教育を実施している学校は12年制の一貫教育で、小中高の区別がありません。そして「エポック」という時間があり、その時間は主要科目から1教科だけを選んで数週間学ぶのだそうです。集中して1教科を学ぶことでより知識を深めることができると考えられています。
他者と競うことをしないので、テストがなく教科書がありません。自分でノートに書き込み、教科書を作ります。
決断力を身につける「ピラミッドメソッド」
保育室にはパーテーションで仕切られた遊びのコーナーがあり、絵本や積み木など自分の好きなところに行って遊びます。保育者がみんなに指導したりはしません。遊び終わったら片付けてから次の場所に行くというルールがあります。
プランニングボードと呼ばれる遊びのコーナーの写真が貼ってあり、子どもはこれを見て自分のしたいことを決めて、名札を貼ります。自分で選択し実行する力を身につけるのに、とても重要なことなのだそうです。
注目されているその他の幼児教育
わらべうたから始まる「コダーイ音楽教育」
保育の現場ではピアノ伴奏に合わせて歌うことが一般的ですが、この教育法では肉声だけで歌い、他の人の声を聞くことも大切にしています。そしてドレミを手で表すハンドサインやレターサインを使い簡単なメロディを聞き取りレターサインで書く練習をします。
わらべ歌を歌うことにより自国の独特のメロディを体で覚えて母国語の教育になります。改めて日本語の美しさに気づけますね。