赤ちゃんのずりばいは何カ月から?ママとできる練習方法や注意点
赤ちゃんがまるでほふく前進のように腕や足を使い、体を引きずるように這ってずりばいをする姿はかわいらしいですよね。生後間もない赤ちゃんの育児をするママは、ずりばいをどのくらいから始めるのか気になるのではないでしょうか。赤ちゃんがずりばいを始める時期やママとできる練習法や注意点についてご紹介します。
赤ちゃんによって違うずりばいの開始時期
ずりばいはハイハイの前段階の行動
腕の筋肉が発達し、腕でぐいっと上体を持ち上げられるようになると、手の力や足の力を使って腰を落とし、体は床に着けたままの状態で前後左右に移動するずりばいが始まります。
ここからさらに腕や足の筋肉が発達することで、体を床から持ち上げて自分でお座りをしたり、体を床から離してハイハイをしたりといった動作につながっていきますよ。すりばいは、ハイハイの前段階といわれるのはこのためです。
7~8カ月で始める赤ちゃんが多い
ずりばいというと、ほふく前進のように前に進むイメージを持つママが多いかもしれませんね。実際に赤ちゃんがずりばいを始めると、はじめは後ろに下がっていくように動く赤ちゃんは多く、なかには円を描くように、ぐるぐるとずりばいで移動する赤ちゃんもいます。
これは筋肉の発達が均等ではないため手や足の動きがぎこちなく、進みたい方向に進めないためです。少しずつ赤ちゃん自身が体の使い方を覚えることで、前に進めるようになりますよ。
ずりばいの開始月齢には個人差がある
育児書などに記載されている発達の段階はあくまでも目安で、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。8カ月を過ぎてもずりばいが始まらないとママは心配になるかもしれませんが、子どもの発達はもともと個人差があることを理解しましょう。
同じくらいの月齢の赤ちゃんがずりばいやハイハイをしていると聞くと不安かもしれませんが、神経質にならずに温かく見守ることも大切ですね。
ママと一緒にできるずりばいの練習方法
赤ちゃんの足の裏をママがそっと押してみる
また足の力はしっかりしていても、腕の力が足りない場合や上手に腕が動かない場合は、足の裏に手を添えて前に押し出すようフォローをするとよいですね。自然に押されるために前に進む感覚が覚えられます。
ママのフォローはあくまでも、優しく行うことがポイントです。ずりばいで使う足や手の動きを赤ちゃんが体で覚えられるように、そっと押すようにしましょう。
興味のあるおもちゃで誘ってみる
赤ちゃんの名前をママやパパが呼びながら、おもちゃも少しずつ動かしていくことで、手に取ろうと赤ちゃんが自然にずりばいを始めることもあります。おもちゃを見事手にできたら、赤ちゃんをたくさん褒めることで、赤ちゃんもうれしく思いやる気も出てきますよね。
このときにママやパパは赤ちゃんに合わせて腹ばいになり、姿勢を低くして視線を合わせるとよいですね。赤ちゃんが興味を持ちやすくなりますよ。
赤ちゃんにずりばいのお手本を見せてから
赤ちゃんにお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる場合には、赤ちゃんの前でずりばいのお手本をしてもらうとよいですね。いない場合には、ママやパパがお手本を見せてみましょう。このときに、楽しそうに笑顔で行うことがポイントです。赤ちゃんも「楽しそう」「やってみたい」と思い、ずりばいが始まるきっかけになりますよ。
ずりばいの練習をするときの注意点
ずりばいができる発達段階かどうか確認する
・首がすわっている
・寝返りが打てる
・足の力が強くなってきた
・自分で上体を起こすことができる
この4点は、ずりばいを行うためには必要な発達段階といわれています。月齢に関係なく、これらができる発達段階でなければ、ずりばいの練習を促すことは赤ちゃんの体に負担をかけることになります。
特に赤ちゃんの首がすわっていない状態でずりばいの練習を促すことは、赤ちゃんの体への負担が大きすぎるため避けるようにしましょう。