2歳ごろからコミュニケーション不足に!量より質で成長に寄り添おう
2歳ごろから社会性の基盤が作られ始めますが、子どもの健全な発達には親子のコミュニケーションが欠かせません。「子どもとコミュニケーション不足な気がする」「魔の2歳児で接し方が分からない」と悩んでいるママもいるでしょう。ここでは、親子のコミュニケーション不足の解消法についてご紹介します。
親子のコミュニケーション不足を感じる実情
コミュニケーション不足を感じるママが多い
最近は共働き家庭が増えていて、子どもとのコミュニケーションが不足していると感じるママも多いそうです。日中は保育園に預けていますし、帰宅後は仕事の疲れから子どもとしっかり向き合えていないこともあるでしょう。
また下の子の妊娠をきっかけに、上の子とコミュニケーションをとる時間が少なくなってしまうケースも多いです。下の子のお世話に手がかかるのでつい上の子を後回しにしてしまい、子どもとの会話や遊びの時間が減ってしまうこともあるでしょう。
もっと触れ合いが必要だと感じるサインは?
子どもが愛情不足を感じている場合は、どのような傾向が見られるのでしょうか。普段から子どもの様子をよく見ていれば、些細な変化でも気づくことができるでしょう。
子どもの様子がおかしいと感じた理由には「急に蹴ったり叩いたりするようになった」「常に無表情でいる」「無意識に爪を噛んだり指しゃぶりをしたりしている」などが挙げられます。このような兆候があれば、もっと親子での触れ合いが必要なのかもしれません。
コミュニケーション不足が影響する問題
そもそも親子のコミュニケーションとは、どのようなものがあるのでしょうか。一般的には「今日あったことについて話す」「一緒におもちゃで遊ぶ」「絵本を読み聞かせる」「抱きしめる」などが挙げられます。同じものを見て会話をし、楽しく過ごすことが大切です。
これらのコミュニケーションが不足すると、自己肯定感や自尊心が低くなってしまったり、人間関係がうまくいかずに生きづらいと感じたりする大人になる可能性もあるそうですよ。幼少期に親の関心が少ないと、自己愛性人格障害やアダルトチルドレンになってしまうケースもあるので気をつけましょう。
幼児期の触れ合いから得られるメリット
自己肯定感が高まり精神の安定につながる
自己肯定感が低いと自分はダメな人間だと思い込んでしまい、何事にも消極的になりがちです。反対に自己肯定感が高いと自分の短所を理解しつつ、よりよい人間になろうと前向きに努力することができるそうです。
どんなに小さなことであっても、子どもの努力を認めましょう。嫌いな食べ物を食べたり、今までできなかったことができたりしたときは、大げさでもよいので心から褒めて自己肯定感を高めるよう心がけましょう。
小さなことの積み重ねで信頼関係ができる
例えば、子どもがママの手を借りずに着替えようとしているとします。うまく着替えられない様子を見かねたママがつい手を貸してしまうと、子どもが怒ってしまうなんてこともありますよね。このとき「せっかく手伝ったのに」と言いたくなるかもしれませんが、我慢しましょう。
「どうして怒っているの?」と優しく聞くと、「自分で着替えたかった」「ひとりで着替えてママに褒められたかった」など子どもの気持ちを話してくれるでしょう。親子の会話が増えると、子どもの気持ちや考え方について理解が深まります。日ごろから親子の会話をして、信頼関係を築いていくように心がけましょう。
量より質でコミュニケーション能力が高まる
コミュニケーション能力の向上には親子の触れ合いが大切ですが、量よりも質が重視されます。どんなに子どもと過ごす時間が長くても、スマホ片手に会話をしたり、長時間テレビを見せていたりするだけでは、子どものコミュニケーション能力は上がらないそうです。
言葉のやりとりである会話を続けることで、子どもの言語能力は向上します。子どもと過ごすときは、しっかりと向き合って親子でたくさん会話をするように心がけてくださいね。
2歳児とコミュニケーションをとるコツ
「魔の2歳児」に接する際に大切な点を把握
この時期はママの言うことを聞かなくなる子どもが多く、「魔の2歳児」と呼ばれることもあるそうです。自分でなんでもチャレンジしたいと思う気持ちが強くなりますが、実際は子どもひとりではできないこともありますよね。
うまくできないと、もどかしい気持ちを抑えきれずにイライラする子どもが多いです。そんなときは頭ごなしに怒るのではなく、子どもの気持ちに寄り添うことが大切ですよ。子どもの気持ちを受け止めて、ママがその気持ちを代弁するとよいでしょう。