出産直前の食欲に要注意。食欲とママの身体との関係について

2020,8,1 更新

出産まで残り少し！体重増加を軽減する対策

塩分の取りすぎはむくみの原因に

「体重がまた増えている…」と体重を測るたびにおどろいてしまうこともめずらしくない出産直前の時期。「体重が増えすぎてしまって妊婦健診の際に怒られた」という経験のある方も少なくないでしょう。

体重の増加がとまらないこの時期には、これ以上の増加をおさえるためにも、より一層の食事への配慮が必要です。とくに妊娠中は女性ホルモンの影響で身体に水分を溜め込みやすくなるため、むくみを回避する食事をとることが大切になります。

とくに塩分の多い食事をとってしまうと、身体が体内の塩分濃度を調整しようと水分の排泄をおさえてしまうようになります。これが妊婦さんを悩ませるむくみの原因となってしまいますので、減塩を心がけたメニューにしてみてくださいね。

適度な運動は安産の効果も

いよいよ出産という時期になると、いつお産がはじまるのだろうかとそわそわしてしまいますよね。大きなお腹をかかえて出産準備や赤ちゃんの寝床の準備をするのは大変かもしれませんが、医師から安静を指示されていないのであれば、適度に身体を動かすことも大切です。

妊娠経過が順調であるにも関わらず、臨月に運動しないままでいると体重オーバーや妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病になる恐れもありますよね。

分娩の目安は子宮口が10cm開くことですが、初産であればなかなか開かずにお産に時間がかかることもめずらしくありません。家事やウォーキング、階段昇降などの運動を取り入れることで、体重増加を抑制するだけでなく、安産に必要な股関節の柔軟性や体力も身につけることができますよ。

赤ちゃんのためにも身体によい食事を選ぼう

妊娠後期の食欲増加に悩まされ、健診のたびに憂鬱になってしまうママは多いことでしょう。とはいえ、お腹の赤ちゃんのためにもしっかりと栄養満点の食事をとることは大切です。甘いものや油っこいもの、身体を冷やすものは控え、母体にやさしい食事を心がけましょう。とくに以下のようなメニューがおすすめですよ。

・野菜たっぷりの和食や温野菜
・海藻類やきのこ類といった、低カロリーのもの
・甘いものがほしいときにはりんごなどのフルーツやナッツ類

また、食事の際には満腹感を感じやすいように一口につき30回以上噛んで食べる、夕食は19時ごろまでに済ませてそれ以降は食べないなど工夫をし、食べすぎを防ぐようにするとよいですよ。

まとめ

妊娠中の身体は、赤ちゃんに栄養を届けるためにたくさんのエネルギーを必要とします。出産直前の時期であればなおさら、お産への体力をつけるために食欲が増進してしまうもの。出産準備のために胃のあたりがすっきりしてくるのも相まって、余計に食欲が増加してしまうママは少なくないでしょう。

出産に体力は必要ですのでしっかりと食べることは大切ですが、急激な体重の増加は母体への負担となりますので注意が必要です。適度な運動や母体にやさしい食事などで体重の管理をしつつ、残り少ない妊娠生活を楽しんでくださいね。

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