授乳中の食欲はいつまで続く?食欲旺盛になる原因や食欲を抑える方法
赤ちゃんにおっぱいをあげていると、食べても食べてもすぐにお腹が空いてしまう、と困っていませんか?この食欲はいつまで続くのだろう、産後太りにつながるのでは…と不安に思うママもいるでしょう。今回は、授乳期のママの食欲が増す理由や、食欲を抑えるための対策などについてご紹介します。
授乳期間中は食欲旺盛になりやすい
授乳中の消費カロリーはこんなに高い
食欲旺盛になるのは、それだけ多くのカロリーを消費しているということ。授乳は、実はとても多くのエネルギーを必要とするのです。
母乳のカロリーは、100mlで65kcalだそうです。赤ちゃんが1日に飲む母乳の平均的な量は約800mlといわれているので、母乳を作るには500kcalほどのエネルギーが必要になります。
スポーツで500kcalを消費するには、ランニングの場合だと時速10kmの速さで1時間走らなければいけません。授乳とは、ハードな運動と同じくらいのカロリーを消費するのですね。
授乳期は普段より摂取カロリーを増やしたい
母乳を作るためには、大きなカロリーが必要となるのですね。赤ちゃんのためにも、授乳中のママは意識して摂取カロリーを増やすようにしましょう。
スナック菓子などを食べればすぐに摂取できるカロリーではありますが、なるべく健康的なものを食べるようにしたいですね。参考までに、350kcalを摂取するには、おにぎりだと2個分、Lサイズのさつまいもだと約半分が目安となります。
食欲が止まらない理由にホルモンの関係も
レプチンは「満腹ホルモン」「抗肥満ホルモン」などと呼ばれることもあり、食欲を調整するはたらきがあります。レプチンの量が多いと、満腹感が得られ食欲を抑えることができるのです。
ところが授乳期は、このレプチンの分泌が減ってしまうのです。これは女性ホルモンの一種であるエストロゲンが、産後急激に減少してしまうことに関係しています。
エストロゲンには、レプチンの分泌量を増やす作用もあります。そのため、授乳中はエストロゲンとともにレプチンの量も減ってしまい、食欲を抑えるはたらきも弱くなってしまうのです。
授乳中の食欲はいつまで続くの?
産後すぐから食欲増進を実感するママも
普段は小食のママでも、産後は急に食欲がわき、ボリューミーな食事であってもペロリと完食してしまうなんてことも珍しくありません。ママの体は、育児のためにさっそく変化しているのです。
新生児は、1回の授乳で20~40mlの母乳を飲みます。はじめは少ない量ですが、飲む量はみるみるうちに増え、生後1カ月になる頃には1日で800mlほど飲めるようになります。
赤ちゃんは、生まれてからすぐに母乳を飲んで成長していきます。そのため、ママの食欲も産後すぐに増進するのですね。
離乳食が進むと少しずつ食欲は収まる
早ければ、1歳前後で卒乳する赤ちゃんも。そして、母乳を与える回数が減るのにともなって、ママの食欲も収まることが多いです。
母乳を作る量が減ると、ママの体内では再びエストロゲンの分泌が増えます。それによってレプチンの量も増えるので、満腹感を得られやすくなります。
また、赤ちゃんが成長すると、一緒に遊んだりお出かけが増えたりと、外に出る時間が増えていきます。すると、家で食べ物をつまむ回数が減るので、食事量が落ち着くことにもつながるでしょう。
卒乳後の食事量には注意したい
このような方は、卒乳後の食事量に気をつける必要があります。意識して食べ過ぎないようにして、食事量をコントロールしましょう。
「食事制限をしたら胃が小さくなった」などという話を聞いたことがある方もいるかと思います。食事量によって実際に胃の大きさが変わることはないようですが、小食の生活を続けると、胃の機能が小食に慣れるように変化していくそうです。
食欲が収まらないまま食事制限を行うと、はじめは空腹感で辛いですよね。しかし、小食を習慣化できれば、次第に満腹感を得られるようになるでしょう。