出産後に赤ちゃんを抱っこしよう!カンガルーケアや抱っこのコツは?
赤ちゃんを抱っこするコツを覚えよう
赤ちゃんを横抱きする方法とコツ
【横抱きの方法】
片手を寝ている赤ちゃんの首の下に入れて腕で頭から背中を支え、赤ちゃんの頭を曲げた肘の上に乗せて安定させましょう。もう片方の手は、赤ちゃんの股の間から腰の方へ差し入れます。
抱き上げるときは赤ちゃんを引き寄せるのではなく、ママが腰をかがめて赤ちゃんに身を近づけていきましょう。自分の胸に密着するように抱き上げると、赤ちゃんが安心してくれますよ。胸と両腕で赤ちゃんを包み込み、安定させるのがコツです。
赤ちゃんを縦抱きするときの注意点
【首がすわる前の縦抱きの方法】
赤ちゃんの頭とお尻を支えるように両手を差し入れ、ゆっくりと抱き上げたら、赤ちゃんの頭が自分の肩にもたれるようにして安定させます。赤ちゃんの体を自分の胸に密着させて、お尻を支えていた手はスライドし、肘から手首でお尻をしっかりと支えましょう。このころの縦抱きはかなり不安定なので、特に慎重に行ってください。
【首がすわってからの縦抱きの方法】
両脇にママの手を入れ、指先で赤ちゃんの頭や首を支えるようにしてそっと抱き上げ、片手で赤ちゃんの頭か背中を支え、片腕でお尻を支えます。首すわり後は急に頭を動かすこともあるので、赤ちゃんの背中に手を当てておきましょう。
赤ちゃんをおろすときのコツは?
抱っこをしていたらスヤスヤ眠ってくれたけれど、いざおろしてみたらギャン泣き!なんてことはよく聞く話ですね。これは、赤ちゃんをおろしたときの接地面の柔らかさや、角度に原因があるといわれています。
赤ちゃんをおろす布団やクッションが冷たいと、抱っこされていたときとの温度差で赤ちゃんは違和感を感じます。また布団やクッションが硬くても違和感を感じるようです。
冬場などは布団やクッションを温めておいたり、タオルやガーゼ、毛布などを1枚敷いて冷たさや固さを感じないようにしてあげたりなど、工夫しましょう。
おろすときの角度は、ほんの少し背中が丸くなる姿勢にするとよいですよ。毛布やタオル、クッションなどで微妙にくぼみを作ってみましょう。
抱っこし過ぎると抱き癖がつくの?
気にせずたっぷり抱っこしよう
確かに一昔前までは、「泣いたからと抱っこをすると、なにもなくても甘えて、抱っこをしてほしくて泣くようになるから、泣いてもすぐに抱っこすべきではない」という考え方が主流でした。
しかし今では抱っこにたくさんのメリットがあることが認められ、積極的に抱っこをすることが推奨されています。
「抱っこをすると甘えを覚える」というのも、子どもが親に甘えるのはよいことで、親という確かな甘え先があるからこそ、子どもは自立に向かって歩き始めることができるのです。
おばあちゃん世代から「抱き癖がつくよ」と注意されることもあるかもしれませんが、気にせずたくさん抱っこしてくださいね。
抱っこしない方が問題になることも
サイレントベビーとは、泣かない、笑わないなど赤ちゃんから喜怒哀楽がなくなってしまい、心に大きなダメージを負った状態です。言葉を話せない赤ちゃんは、泣くことで自分の気持ちを表現します。これに対して誰も反応を示してくれないと、いつしか赤ちゃんは心を閉ざし、表情を失ってしまうのです。
サイレントベビーは成長しても、集団生活に馴染めない、自分に自信が持てないなど、将来に渡って生きにくさを感じる人が多く、それゆえに問題行動を起こす確率も高いといわれています。
赤ちゃんの抱っこを大変に感じたら
抱っこできないときは「ちょっと待ってね」など、一言声をかけてあげるだけで十分ですよ。問題は抱っこしないことではなく、赤ちゃんに関心を向けないことです。
「抱っこしなければ」と思い過ぎると精神的に疲れてしまいます。そうでなくても、毎日赤ちゃんのお世話に追われるているママは、抱っこから逃げたくなることもあるでしょう。もちろんママにも休息が必要です。
抱っこから逃げたい!と思ったら、ママの心がSOSを発信しているのかもしれません。パパや祖父母、公的なサービスなどを利用して、早めに休息を取りましょう。決して逃げたいと思った自分を責めないでくださいね。
まとめ
赤ちゃん時代はもちろん、大きくなってからも抱っこやスキンシップをたくさんすることで、子どもの気持ちもママの気持ちも落ち着きますし、満足感を得ることもできます。ママのスキンシップは情緒の安定、パパのスキンシップは社会性を高める効果があるともいわれていますから、どんどんスキンシップをとってくださいね。