出産の瞬間に痛みはつきもの?痛みの少ない無痛分娩のメリットとは
出産するときの痛みは男性では耐えられないほどの痛さといわれています。出産するのに痛みは我慢しなくてはならないものなのでしょうか。痛みを感じにくいようにする無痛分娩がありますが、無痛分娩のメリットは何かご存じですか。無痛分娩の特徴を知って、どのように出産をするのか選択肢を広げましょう。
目次
- パパなら失神?陣痛と出産の瞬間の痛み
- 分娩の進行にともない痛みはピークへ
- 先輩ママたちの出産の痛みエピソード
- 激痛だとしても日本で自然分娩が主流の理由
- 痛みの少ない無痛分娩のメリット
- 無痛分娩とはどんなお産方法?
- 精神的余裕をもって誕生の瞬間を迎えられる
- 出産時の体力消耗が少なく母体の回復が早い
- 【先輩ママに聞きました】無痛分娩を選んだ理由はなんですか?
- 「無痛分娩を選んでいない」と回答したママの体験談
- 「その他」と回答したママの体験談
- 「体力温存」と回答したママの体験談
- 無痛分娩での出産を希望するときの注意点
- すべての産院で無痛分娩ができる訳でない
- 硬膜外麻酔にともなうリスクを理解しよう
- どんな方法を選択しても、出産はすばらしい
- まとめ
パパなら失神?陣痛と出産の瞬間の痛み
分娩の進行にともない痛みはピークへ
第一期で子宮が収縮し子宮の出口が引き伸ばされて下腹部に痛みを感じます。このときは生理痛のような痛みが断続的にして、間隔を短くしながら次第に強さを増していくのです。
第二期では、赤ちゃんが下におりてきますから、腟と外陰部が伸びていきます。その刺激が膣や外陰部の神経から脊髄や脳に伝わって、下腹部から外陰部までの痛みを感じるようになるのです。ここが痛みのピークで、赤ちゃんが生まれるのですね。
第三期では出産が終わって後産までになり、子宮が収縮する後陣痛の痛みがあります。
先輩ママたちの出産の痛みエピソード
痛みが始まったときは間隔があいていますが、徐々に間隔が短くなって、さらに痛みも強くなっていきます。陣痛が3時間ほどで出産する場合もあれば、18時間以上続くこともあるようです。
子宮口が半分ほど開き始めたら、お腹全体に痛みが広がります。おへその下から腰、外陰部にかけて強く痛くなるのです。
このときの痛みを「腰が砕かれそうに痛かった」「強い力で引っ張られるようだった」「叫びたくなるような痛みを感じた」などと表現するママが多いようです。
激痛だとしても日本で自然分娩が主流の理由
日本では、無痛分娩の際に妊婦が亡くなったり、赤ちゃんに障害が残ったなどというニュースが報道された影響もあり、無痛分娩を警戒する場合が多いようです。
また、日本では「お腹を痛めて産まないと子どもに愛情が持てない」「痛みに耐えて産んで一人前」などという考え方が強いことも影響しているようです。無痛分娩に対して積極的でない病院も多いですから、病院探しが大変なこともあるかもしれません。
自然分娩は痛いですが医療行為を最小限に抑えられる方法なのです。
痛みの少ない無痛分娩のメリット
無痛分娩とはどんなお産方法?
陣痛が始まって痛みが強くなり始める前の子宮口が3~5cmほど開く前に、背中から細い管を入れて麻酔薬を注入します。脊髄を覆う硬膜とその外側の脊柱管の間にある硬膜外腔に麻酔薬を投与するのです。
そうすることで、子宮、膣、外陰部、会陰部の痛みを抑えます。この方法はお産のときに用いるだけではなく、ほかの手術の際にも使われる方法のようです。
麻酔の効果が現れたら陣痛が弱くなった、短くなったと感じるでしょう。その後は自然分娩と同じようにお産は進んでいき出産するのです。
精神的余裕をもって誕生の瞬間を迎えられる
そうした痛みに関する不安を抱えていると、出産するのが怖くなることもあるかもしれません。不安が大きくなることで、ママの精神的余裕がなくなったら大変です。緊張してさらに出産が痛く感じても困りますよね。
出産が痛くないと分かっていれば、ママも少しは安心して出産を迎えられるでしょう。ママの不安を一つでも解決しておけば、精神的余裕をもって赤ちゃんの誕生の瞬間を迎えられるかもしれませんね。
出産時の体力消耗が少なく母体の回復が早い
出産したすぐあとは、赤ちゃんが無事に生まれたうれしさと、気分が高揚していますから、疲れを感じる暇はないでしょうが、後からどっと疲れが出ることもあります。
無痛分娩の場合は、痛みがない分ママがリラックスしてお産にのぞむことができます。リラックスしているのですから、疲れも感じにくく、母体の回復も早くなるようです。
心臓や肺に持病があれば体への負担を考えて、無痛分娩することがあります。それだけ出産による体力の消耗が少ないということでしょう。