乳児はいつから笑うの?気になる笑い方や病気との関係を知っておこう
赤ちゃんの笑顔は、心を和ませる力があります。だからこそ、あまり笑わなかったり、声を出さなかったりすると気になるものです。そこで今回は、乳児の笑い方の種類やいつから周りに反応して笑うのか、笑顔が少ない場合は病気と関連してくるのかなど気になる点をご紹介します。
目次
- 赤ちゃんが声を出して笑う時期はいつ?
- 声を出して笑う時期は生後半年以降
- 笑い声の発達過程の「クーイング」
- 「あはは」と笑うことは実は少し難しい
- 月齢別で見てみよう!赤ちゃんの笑顔の種類
- 寝ながら笑う「生理的微笑」
- 乳児が初めて笑う「社会的微笑」
- 笑うと一緒にしゃっくりが出てしまう
- 乳児はまだ未熟!しゃっくりは多い
- 笑うとしゃっくりが出やすい
- 乳児のしゃっくりは苦しいものではない
- 赤ちゃんの笑顔と発達障害は関係ある?
- 発達障害とは?自閉症やアスペルガー症候群
- 発達障害の乳児はあまり笑わない傾向がある
- 赤ちゃんの笑顔で発達障害は判断出来ない
- 笑う赤ちゃんと笑わない赤ちゃんの違い
- 笑わないことも赤ちゃんの個性や性格
- パパやママがいっぱい笑おう
- まとめ
赤ちゃんが声を出して笑う時期はいつ?
声を出して笑う時期は生後半年以降
大人のように何か面白いものを見て笑うという笑い方は、まだできませんが、ママが笑いながらあやしてみたり、話しかけながらくすぐったりすると、声を出して笑うことがみられます。視覚はまだ十分に発達していませんから、視覚からの刺激では笑いませんが、視覚以外の触覚や聴覚を刺激すると笑うのです。
笑いのツボは、赤ちゃんそれぞれ違いますので、色々と試してみて赤ちゃんの笑いのツボをさがしてみましょう。赤ちゃんの笑いのツボが分かったら、ぐずったときの対処の方法にも使うことができますよ。
笑い声の発達過程の「クーイング」
この咽頭に空間ができてから、「あー」「うー」などと柔らかな声を出しはじめることを「クーイング」といいます。ただ声を出しているようですが、喃語を発声するまでの練習の声でもあるようです。
咽頭の空間が広がることで、口の中で共鳴させて「クーイング」の音を出せるようになるようです。この「クーイング」の音が次第に「あはは」という笑い声まで変化していくのです。
「あはは」と笑うことは実は少し難しい
この呼気の反復ができるようになるには、足をバタバタとさせてリズムをとり、その動きを元に呼吸の反復に応用させていくのです。5~6カ月になって足の動きが落ち着くと、今度は手をブンブン動かしてリズムをとるようになります。
こうして、全身を使ってリズムを覚えて、「あはは」という笑いができるようになるのです。ですから、声を出して笑うのは生後半年以降になるのですね。
月齢別で見てみよう!赤ちゃんの笑顔の種類
寝ながら笑う「生理的微笑」
寝ながら笑うことを「生理的微笑」または「新生児微笑」といいます。本能的な行動としてあらわれる笑顔なのです。
2カ月ほどになると「笑うことでやさしくしてもらう」という本能的な行動として笑っていると考えられています。また、顔の神経の反射で笑顔にみえる、顔の筋肉が緩んでリラックスをして笑顔にみえるなどという考えもあるようです。
生理的微笑をすることで、周囲の反応を確認して、笑顔の意味を理解していきます。少しずつ目が見えはじめますし、赤ちゃんの笑顔でママが反応すると、感情や言葉の発達によい影響を与えるといわれています。
生理的微笑が本能的な笑顔でも、ママが反応することに意味があるのでしょう。この生理的微笑は、欧米では「エンジェルスマイル」といわれています。それだけ人のことを幸せにする力があるということですね。
乳児が初めて笑う「社会的微笑」
この頃には、視覚でぼんやりとママやパパが分かるようになってきています。ママやパパの声は「いつも側にいる人」「一緒にいると安心する人」とすでに認識していますし、ママやパパがあやしたら笑うようにもなるのです。
ミルクやおっぱいを飲み終わったとき、抱っこしてあやしてもらっているとき、など赤ちゃんが嬉しいときや、楽しいときに笑うようになるのですね。個人差はありますが、この時期に初めて声をあげて笑うこともみられるのです。
何かの反応で笑うことがみられるようになったら、ママも積極的に話しかけたり、抱っこしたり、あやしたりしてみましょう。さらに、笑顔がたくさん見られるようになりますよ。
この「社会的微笑」がみられるようになると、「生理的微笑」はみられなくなってしまうようです。6カ月を過ぎる頃には、人を認識するようになり、よりはっきりと笑うようになります。