夫婦の食事は価値観が出やすい場面!お互いを理解して新しい味を発見
毎日の食事を美味しく食べられることは、人生において重要なことですね。一緒に食べてくれる人がいればなおさらです。しかし、夫婦の食に対する価値観が違うと三度の食事も憂鬱なものになってしまうかもしれません。夫婦円満を目指して、まずは家庭の味を作り上げてみましょう。
夫婦の価値観の違いは食事の場面でも
地方によっても大きく違う食文化
たとえば、かけ蕎麦の汁は関西と関東では大きく違うことが有名です。関西では昆布だしの薄味なのに対し、関東ではかつおだしで濃い汁が主流です。日本は縦に長く、南北で気候が異なるため、寒い地方の方が塩蔵の習慣があったことなどから味が濃いともいわれますね。
地域で違う味付けはその人にとっての故郷の味ですので、そう簡単に忘れることはできません。故郷への愛があるからこそ、ほかの味付けに馴染めない、認めたくない気持ちが働くかもしれませんね。
自分の当たり前が相手とは異なることも
目玉焼きに何をかけるかだけでも醤油なのかソースなのか、はたまたケチャップなのか言い争いになることも珍しくありません。郷土色もあるかもしれませんが、家庭の中だけで当たり前にやっていることにも「当たり前ではない」ことがたくさんあるのではないでしょうか。
「母の味」といわれることもある家庭それぞれの味付けは、たとえ出身地が同じだとしてもまったく同じにはなりません。いくつになっても「ママの味が一番」と言われれば嬉しい気持ちもありますが、それをパパが言ったら複雑ですね。
味覚の違いに驚く夫婦も少なくない
そうしたことから、子どものころに濃い味付けで育った人は、普通の味付けで薄いと感じ、薄味の料理に「味がない」と感じてしまうのです。濃い薄いの問題だけでなく、辛い物、甘い物が好きか嫌いかなども大きな味覚の違いとして感じることがありますね。
美味しいと感じるものが違うと、食卓で平和を保つのが難しくなりそうです。
食事の価値観の違いにはメリットも
新しい味に出会えるチャンス
しかし、それらが一緒に暮らしているパートナーの好物だとしたら、食べないという選択はもったいないですね。自分で選ばない料理や食材に挑戦するチャンス、新しい味に出会うチャンスととらえて食べてみてはいかがでしょうか。
相手にとっても、自分の好きなものを食べてもらって美味しさを共有したいはずです。それで美味しいと感じられればなによりですし、そうでなくてもパートナーは自分のために挑戦してくれたことを嬉しく思うのではないでしょうか。
育った地域の食文化に触れるキッカケにも
地域で違う食習慣は単なる習慣ではなく、文化としても価値あるものです。どうしてそうなったのか、東と南でどう違うのかを調べてみると、昔の人の知恵や環境、発展の状況が見えてきます。
故郷はその人の気質や価値観を作るバックボーンとなるものです。「食」をとおしてパートナーを深く理解し、お互いを尊重するきっかけになるとよいですね。
子どもが様々な味を経験できる機会が増える
家庭の中で夫婦の食に対する価値観が違うことは、それだけいろいろな味に触れ合う機会が増えることにもなります。パパとママ、それぞれの出身地の郷土料理を食べたり、それぞれが嫌いなものをママと食べたり、パパと食べたりできれば好き嫌いの感覚がなくなりますね。
美味しさはそれを食べたときの気持ちや環境にも左右されます。笑顔で食卓を囲むことで、子どもが食に興味を持ち、好き嫌いなくママの料理をより美味しいと感じてくれるようになります。
食事の価値観の違いから揉めない対処法は?
味付けを別々にしたり薄味からちょい足しを
そこで、味の濃い薄いで歩み寄れないのであれば、最初からちょい足しありきで調理するのもアイデアです。「愛する人に美味しく料理を食べてほしい」気持ちから相手の好みの味付けをしても、それがいつしか「私の味に合わせてくれないなんて愛がない」と変わるものです。目の前でママの味付けを否定されたら悔しい気持ちにもなりますね。
ですが、お互い美味しく食べたい気持ちは一緒です。どうしたら2人が楽しく食事ができるか工夫してみましょう。