子どもが戦いごっこをする理由は?親の介入や注意点と学ぶこと
子どもが戦いごっごを始めたけれど、思い切りおもちゃの剣を振り回したり相手を蹴ったりして危ないとき、ありますよね。はなから「危ない」と止めるだけではなく、できるだけ見守りましょう。なぜ戦いごっこが好きなのか、そして親はどこまで許して、どこから注意をすべきなのかをまとめます。
戦いごっこは子どもなら誰でもハマる遊び?
戦いごっこの始まりは2~3歳ごろ
戦いごっこを始める年齢は2~3歳が多いようです。テレビで戦隊ものの番組を見たり、幼稚園などでお友だちが戦いごっこをしていてその影響を受けたりなどの理由で遊び始めるようです。
2歳ごろというのは真似をすることができるようになる年齢です。決め台詞だったり、ヒーローの動きだったり、自分なりに真似をして一人で戦うことに没頭するというように、自分の世界で体を表現することが多いでしょう。
ヒーローになりたくて戦いごっこに夢中
子どもはヒーローやヒロインになりたくて戦いごっこをしています。例えば戦隊もののヒーロー、ヒロインは敵と戦っていますよね。敵は悪者です。子どもは悪者から世界を救うために敵と戦っているのです。男の子は空想と現実がごちゃ混ぜになりやすいため、夢中になってヒーローになりきっています。
女の子も実は戦いごっこをしています。プリキュアなどを見て真似をするのは、空想の中で主人公になりきって悪者と戦っているのです。
男の子も女の子もヒーロー、ヒロインに憧れて自分もそうなりたいと真似をすることが戦いごっこなのです。
戦いごっこにハマらない子どももいる
戦隊ものを見ない、好きではない理由としてあげられるのは、たまたま見たときの内容が怖かったから、悪役の見た目が怖かったからなどの理由です。怖いものが苦手な子どもであれば好んで見ることはなくなるかもしれませんね。
戦いごっこにハマらない子どもは、戦い自体、体を動かすこと自体が得意ではない場合があります。例えば電車や車のおもちゃを動かして遊ぶことが好きな子どもや、鬼ごっこや遊具で遊ぶほうが好きな子どももいます。
戦いには参加しないけれど武器を作るのが好きな、武器職人のような子どももいるようです。子どもそれぞれにも個性があるので大事にしたいですね。
戦いごっこで親が注意することは三つ
けがをしそうな武器は用意しない
戦いごっこといえば棒状の武器をもって遊ぶ子どもが多いのではないでしょうか。棒状のものならば種類を問わず振り回して遊び始めるということもよくあるでしょう。
もし木の棒など固くて先がとがっているようなもので遊び始めたら、理由も言わずに取り上げるのではなく、ささったり当たったりしたらけがをすることなど、危険があることを伝えましょう。そしてこれからはもう振り回して遊ばないように注意をすることも大切です。
武器を持たなくても戦いごっこはできること、そして武器を持たなくてもかっこいいよ、などとお話しするのもよいかもしれませんね。
相手が嫌がっていたら戦いごっこをやめる
女の子は戦いごっこが苦手な子が多いです。もし嫌がっていることに気がつかず戦いごっこをしかけていたら「相手が嫌がっているよ、やめようね」などと言葉をかけてみてください。
最初は乗り気で戦いごっこを始めたとしても、途中で1人もしくは数人がもうやめるなどと嫌がったら、そのときも戦いごっこをやめるようにお話ししてみましょう。
戦いごっこに夢中になってくると、力の加減も考えずに思い切りたたいたり蹴ってしまったりするかもしれません。みんなで戦いごっこをするときは注意して見守ることが大事ですね。
危険なものがないか確認し安全な広さを確保
戦いごっこを始めるとどうしても夢中になってしまいます。遊ぶ場所は車が通るような道路や、落ちたらけがをするような側溝がある場所などは避けましょう。
室内で遊ぶ場合も、例えばおもちゃが散らばっているような場所で戦いごっこを始めてしまうと、誤って踏みつけてけがをする危険もあります。ほかにもおもちゃで遊んでいる子がいるような場所での戦いごっこは、夢中になるあまり周りをよく見ずに遊ぶため、間違えて叩いたりぶつかったりしてしまう危険もあります。室内で遊ぶ場合は広さにも注意しましょう。
子どもが戦いごっこを通して学ぶこと
友だちと協調して遊べるようになる
戦いごっこをするときは、いつも自分がヒーロー役をするのではなくヒーロー役や敵役など順番で演じるようになります。みんなで楽しく戦いごっこをするには自分だけがいつもヒーロー役をやっていてはダメなんだということがわかってきます。
敵役になれば、ヒーロー役に倒されるような場面がでてきます。「やられたー!と大げさな演技をして倒れてみたらみんながとても喜んでくれた」そういった経験をすることで徐々に相手の気持ちを考えて、周りと協調して遊ぶことができるようになります。
戦いごっこをすることで人と関わる楽しさがわかっていくのですね。