自己主張の強い子どもへの対処法とは?プラスに捉えて成長に繋げよう
自己主張が強くてパパやママの言うことをすんなりと聞いてくれない子に毎日接するのは大変ですが、自己主張がなければ子どもに自主性が芽生えません。自己主張を子どもの成長に繋げるにはどうしたらよいでしょうか?ここでは自己主張が強いことのメリットや対処法、わがままとの違いなどについてご紹介します。
乳幼児期に見られる自己主張の特徴とは?
乳児期は泣くことで自己主張をする
例えば夕方になると泣きやまなくなる「たそがれ泣き」は、多くのママが赤ちゃんの泣く原因がわからずに苦労しますが、医学的にもはっきりとした原因がわかっていません。「夜泣き」も原因が判明しづらい泣き方の一つです。
乳児期は泣くことで自己主張をする我が子に、ママやパパが寄り添っていく時期といえるかもしれません。大変なことが多いですがこの時期は必ず終わるので、あまり根を詰めず夫婦で協力して過ごせるとよいですね。
「自分でやりたい!」が強くなる2歳ごろ
この時期はまだ自分の気持ちまで言葉で表現するのは難しく、意思が通らないとかんしゃくを起こして怒りを表現する場合もあります。会話で意思疎通を図ることも難しいために、主張を通そうとして友だちと体を使った喧嘩をする子も多いです。
ママは子どもが以前よりもわがままになったと感じるかもしれませんが、自我が出てくると自立心も成長します。全面的にママに頼っていた時期から、小さくても自分の足で人生の第一歩を踏み出すまでに成長したといえるかもしれません。
4歳ごろからは言葉での自己主張が増える
自分の感情を言葉で表現できるようになり「嫌だった」と言えたり、「だって」「でも」と反論したりできるようになるからです。友だちと意見がぶつかるとまだまだ手が出てしまう子もいますが、「僕は◯◯だと思うよ」と言葉で言えるようになる子も増えますよ。
ただ、思ったようにできなかったり意見が通らなかったりすると、無視したり屁理屈を言ったりして反抗的な態度をとる子もいます。悪い言葉も吸収しがちですが、パパやママは過剰反応せず、さらっと「その言葉はよくないね」と注意した方が効果的です。
自己主張が強い子どもへの関わり方
子どもの気持ちに寄り添う言葉がけをする
友だちと喧嘩したときも頭ごなしに叱らず「あの子のおもちゃが欲しかったんだね」と気持ちを受け入れましょう。それから「でも、取られたお友だちは悲しいよね」と相手の気持ちや、してはいけない言動を伝えると子どもの心に響きやすいです。
命令や否定を避け、「~した方が楽しいよ」のような肯定的な話し方をすると、子どもの気持ちに寄り添いやすくなりますよ。
できる範囲で子どもの自己主張を受け入れる
主張を受け入れられた子どもは上手にコップにつげるように努力したり、時期がくれば「夏に手袋はおかしい」と気づいたりするでしょう。自発的に努力して身につけたスキルは自信に、ママが意見を尊重してくれたという安心感はより強固な信頼関係に繋がります。
とはいえ季節に合わない服装で外出したり、こぼすのを承知でジュースをつぐのを見守ったりするのは勇気がいることです。難しいときもありますが、危険や迷惑な行為以外はできる範囲で子どもの主張を受け入れられるとよいですね。
気をそらすことで落ち着くこともある
そのときもまずは「服を着たくないんだね」のように子どもの気持ちに寄り添い、それから「そうだ、ブランコに乗りに行こうか」「公園にあひるさんいるかな」と、興味を持ちそうなことを言ってみましょう。「どっちの服を着る?」と選択肢を提示するのも、自分で決めたい心を満たし落ち着いてもらえる方法です。
かんしゃくが激しい子は気をそらしても泣きわめき続ける場合もありますが、子どもが落ち着くことができたら忘れずに褒めましょう。「落ち着いたら褒める」を続けると、次第にかんしゃくを起こさず自己主張できるようになりますよ。
子どもの強い自己主張は悪いものではない
自己主張が強いのは成長している証拠
しっかりと歩けるようになるこのころは行動範囲が広くなり、手先も器用になって自分でできることが増えます。できることが増えると「自分でしたい」という自我が生まれ、自己主張が始まるのです。
自我がなければ自立しようとする意欲も生まれません。自分の意見や希望がなくママの言うとおりに動いてばかりいれば、大人になって独立したときに困難が多いでしょう。
自己主張が強い子の対応に四苦八苦することもありますが、子どもが順調に成長している証拠です。言いなりになるのよくありませんが、できるだけ気持ちに寄り添いながら接すると自己主張の強さが長所になるでしょう。