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夏はカブトムシを飼おう!迎える準備と子どもがお世話できる方法

夏はカブトムシを飼おう!迎える準備と子どもがお世話できる方法

虫好きの子どもなら一度は飼ってみたい、昆虫の王様「カブトムシ」。急に子どもに「カブトムシを飼いたい!」といわれて困ってしまうママもいるかもしれませんね。しかしカブトムシは、飼育場所もとらずマンションなどでも飼うことができる、おすすめの昆虫ペットです。ぜひ今年の夏、カブトムシを飼ってみませんか?

まずは、カブトムシについて知ろう

カブトムシってどんな生き物?

カブトムシはコガネムシ科カブトムシ亜科に属する昆虫です。体長はオス3~8cm、メス3~5cmで日本における大型甲虫の一つなのです。世界中に1300種類ほどおり、日本には4種類(亜種を除く)が生息しています。

寿命は1年ほどで、そのほとんどを土の中で過ごす昆虫です。夏の終わりに産み付けられた3~4mmの小さな卵は、2週間ほどでふ化します。幼虫は2回脱皮を繰り返しながら成長し、そのまま越冬します。そして翌年の5~6月ごろにサナギになり、2週間~1か月ほどで成虫へと羽化するのです。

地上に出てきてからの成虫の寿命は短く、1~2か月程度。憧れのあのカブトムシの姿は、彼らの人生の集大成だといえるでしょう。

カブトムシの捕まえ方と持ち方

カブトムシの入手方法は色々とあります。せっかく飼うのなら思い切って自分たちで捕まえるのも、よい経験になりますよ。捕まえ方を、簡単にご説明しましょう。

捕まえに行く時期は、6月下旬~8月中旬ごろ、時間は日没後~日の出前までがおすすめです。カブトムシはコナラやクヌギの樹液が好物なので、こういった木を探してみましょう。

また、カブトムシの持ち方を覚えておくことも大切です。オスの場合は、短い方の角をつかんで持ちます。メスの場合は、体の側面を親指と人差し指でしっかりと持ってください。カブトムシの足が手に当たることがあるかもしれません。足は、力が強くギザギザしていて痛いものです。気になるときは、軍手など手袋をして持つとよいですよ。

カブトムシの死から学ぶこと

カブトムシは生き物ですので、必ず「死」が訪れます。子どもは、大好きなカブトムシの死を悲しむことでしょう。まだ理解することは難しくても、死を見ることで「生」の大切さを感じることができるものです。

中には死んだカブトムシの羽を広げてみたり、ひっくり返して眺めてみたりと、大人からみると「かわいそう」と思うようなことをする子どももいます。しかし、これはこれでよいのだとか。

命の大切さを学ぶためには、そのものへの興味を強く持つことが大切だそうです。興味を持ち好きでいつづける気持ちは、成長し命の大切さを理解したときに、自分の好きな生き物を守りたいという気持ちに変わっていきます。興味を無くして無関心になる方が、好ましくないといえるでしょう。

カブトムシを迎える準備と上手な飼い方

カブトムシを飼うための準備

カブトムシを飼うなら、長生きしてもらいたいものです。次からは、成虫のカブトムシにスポットを当てて、飼うために必要な準備と上手な飼い方をご紹介しましょう。まずは準備するものです。

・飼育用ケース(昆虫飼育用など)
・昆虫マット
・カブトムシゼリー
・止まり木や枯れ葉

飼育ケースは、入れるカブトムシの数に合わせてサイズを選んでください。1匹あたり幅25cmぐらいが目安です。カブトムシは夜行性で、日中は土にもぐります。そのため適度に湿らせた(握ったときに形ができるぐらい)マットをケースの1/3まで入れておきましょう。またコバエが湧くことがありますので、コバエ防止シートや腐食布、新聞紙などをケースの蓋の間に挟んでおくとよいですよ。

カブトムシのお世話と長生きのポイント

カブトムシの寿命は、飼育環境に大きく左右されます。長生きさせるポイントがいくかありますので、ご紹介します。まず「よい餌」を用意してください。市販の昆虫ゼリーがおすすめです。果物類ならバナナがよいですよ。スイカやキュウリは水分が多いので避けましょう。

次は「飼育ケース」です。一匹ずつ育てる場合は小さめのケースでも大丈夫ですが、複数入れる場合は広めのケースを使用してください。またオス同士を入れると、喧嘩をして弱ってしまうことも考えられますので、できれば避けた方が無難です。

最後は「温度と湿度」です。ケースは、直射日光の当たらない風通しのよいところに置いてください。適温は25度前後で、先に述べたようにマットは適度に湿らせましょう。

旅行など家を空けるときには

生きものを飼っていて心配なことといえば、旅行などで家を空けるときですよね。事前にしっかり準備をして、出かけるようにしましょう。

まず餌は多めに入れてください。カブトムシは食べ過ぎるということはありませんので、一度に多くの餌を置いても大丈夫です。一番食欲がある時期だと、カブトムシは一日に昆虫ゼリーを一つ食べます。ですから、家を空ける日数分を計算して、餌を用意しましょう。

次に、出かける前には、必ず霧吹きで加湿してください。飼育ケースの置き場所も考えましょう。玄関や洗面所など閉め切っていても、温度があまり上がらない場所がよいですよ。またカブトムシは力が強いので、脱走することがあります。蓋がしっかり閉まるか確認しておきましょう。

育てることができるか不安なときには

飼う前にきちんと話し合いルールを決めよう

カブトムシを飼う前には、大切な命ですのできちんと話し合い、ルールを決めるようにしましょう。

まずカブトムシを飼うために必要なお世話を、一つずつ丁寧に説明します。そしてどの作業を子どもに任せるか、決めてみてください。ママとしては「飼いたいといったのは自分なのだから」と、子どもにすべて任せる方がよいと感じるかもしれません。しかし特に初めての飼育の場合は、子ども一人に任せるのは難しいものです。子どもに役割を持たせ、協力して育てるようにしてみましょう。

飼育の方法などを調べた結果、「うちでは飼えない」という結論にいたることもあるでしょう。「カブトムシを大切にしたいから飼わない」という選択肢があることを教えることも大切ですよ。
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