夏はカブトムシを飼おう!迎える準備と子どもがお世話できる方法
虫好きの子どもなら一度は飼ってみたい、昆虫の王様「カブトムシ」。急に子どもに「カブトムシを飼いたい!」といわれて困ってしまうママもいるかもしれませんね。しかしカブトムシは、飼育場所もとらずマンションなどでも飼うことができる、おすすめの昆虫ペットです。ぜひ今年の夏、カブトムシを飼ってみませんか?
まずは、カブトムシについて知ろう
カブトムシってどんな生き物?
寿命は1年ほどで、そのほとんどを土の中で過ごす昆虫です。夏の終わりに産み付けられた3~4mmの小さな卵は、2週間ほどでふ化します。幼虫は2回脱皮を繰り返しながら成長し、そのまま越冬します。そして翌年の5~6月ごろにサナギになり、2週間~1か月ほどで成虫へと羽化するのです。
地上に出てきてからの成虫の寿命は短く、1~2か月程度。憧れのあのカブトムシの姿は、彼らの人生の集大成だといえるでしょう。
カブトムシの捕まえ方と持ち方
捕まえに行く時期は、6月下旬~8月中旬ごろ、時間は日没後~日の出前までがおすすめです。カブトムシはコナラやクヌギの樹液が好物なので、こういった木を探してみましょう。
また、カブトムシの持ち方を覚えておくことも大切です。オスの場合は、短い方の角をつかんで持ちます。メスの場合は、体の側面を親指と人差し指でしっかりと持ってください。カブトムシの足が手に当たることがあるかもしれません。足は、力が強くギザギザしていて痛いものです。気になるときは、軍手など手袋をして持つとよいですよ。
カブトムシの死から学ぶこと
中には死んだカブトムシの羽を広げてみたり、ひっくり返して眺めてみたりと、大人からみると「かわいそう」と思うようなことをする子どももいます。しかし、これはこれでよいのだとか。
命の大切さを学ぶためには、そのものへの興味を強く持つことが大切だそうです。興味を持ち好きでいつづける気持ちは、成長し命の大切さを理解したときに、自分の好きな生き物を守りたいという気持ちに変わっていきます。興味を無くして無関心になる方が、好ましくないといえるでしょう。
カブトムシを迎える準備と上手な飼い方
カブトムシを飼うための準備
・飼育用ケース(昆虫飼育用など)
・昆虫マット
・カブトムシゼリー
・止まり木や枯れ葉
飼育ケースは、入れるカブトムシの数に合わせてサイズを選んでください。1匹あたり幅25cmぐらいが目安です。カブトムシは夜行性で、日中は土にもぐります。そのため適度に湿らせた(握ったときに形ができるぐらい)マットをケースの1/3まで入れておきましょう。またコバエが湧くことがありますので、コバエ防止シートや腐食布、新聞紙などをケースの蓋の間に挟んでおくとよいですよ。
カブトムシのお世話と長生きのポイント
次は「飼育ケース」です。一匹ずつ育てる場合は小さめのケースでも大丈夫ですが、複数入れる場合は広めのケースを使用してください。またオス同士を入れると、喧嘩をして弱ってしまうことも考えられますので、できれば避けた方が無難です。
最後は「温度と湿度」です。ケースは、直射日光の当たらない風通しのよいところに置いてください。適温は25度前後で、先に述べたようにマットは適度に湿らせましょう。
旅行など家を空けるときには
まず餌は多めに入れてください。カブトムシは食べ過ぎるということはありませんので、一度に多くの餌を置いても大丈夫です。一番食欲がある時期だと、カブトムシは一日に昆虫ゼリーを一つ食べます。ですから、家を空ける日数分を計算して、餌を用意しましょう。
次に、出かける前には、必ず霧吹きで加湿してください。飼育ケースの置き場所も考えましょう。玄関や洗面所など閉め切っていても、温度があまり上がらない場所がよいですよ。またカブトムシは力が強いので、脱走することがあります。蓋がしっかり閉まるか確認しておきましょう。
育てることができるか不安なときには
飼う前にきちんと話し合いルールを決めよう
まずカブトムシを飼うために必要なお世話を、一つずつ丁寧に説明します。そしてどの作業を子どもに任せるか、決めてみてください。ママとしては「飼いたいといったのは自分なのだから」と、子どもにすべて任せる方がよいと感じるかもしれません。しかし特に初めての飼育の場合は、子ども一人に任せるのは難しいものです。子どもに役割を持たせ、協力して育てるようにしてみましょう。
飼育の方法などを調べた結果、「うちでは飼えない」という結論にいたることもあるでしょう。「カブトムシを大切にしたいから飼わない」という選択肢があることを教えることも大切ですよ。