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幼稚園年少のコミュニケーション力は?子どものペースで力を伸ばそう

幼稚園年少のコミュニケーション力は?子どものペースで力を伸ばそう

初めての集団生活を経験する年少さん。発達について、まわりの子どもと比べてしまうママも少なくはないのではありませんか。ここでは4歳ごろのコミュニケーション能力の目安や発達についてをご紹介します。また子どものコミュニケーション能力を伸ばす上手なサポートや、発達障害についてもあわせてご覧ください。

年少のコミュニケーション力とは?

4歳ごろから子ども同士のやり取りが始まる

4歳になると、ほとんどの子どもが幼稚園などで集団生活を経験するころですね。3歳ごろまでは、ママや先生が相手となってコミュニケーションをとっていたのに対し、年少となる4歳児は子ども同士でコミュニケーションをとり始める時期といえるでしょう。

例えば何かをして遊ぶとき、ママとなら自分の意見が通りやすいのに、子ども同士だとそうはいかないことも多くあります。

自分の意見が通らず妥協したり、また反対に相手が合わせてくれたりと、子ども同士の相互的なやり取りが見られる時期なのです。

また、かけっこや鬼ごっこなどの遊びでは勝ち負けのルールを理解して、負けて「悔しい」と思う感情が芽生え始めるのも4歳前後といわれています。

言葉数が増え上手に会話ができるように

集団生活をするようになり、言葉数や会話力がぐんと上達したと感じるママも多いのではないでしょうか。正確さはまだまだ未熟ですが「きのう・きょう・あす」などの過去・現在・未来を表す言葉を使って話すことができるようになります。

また何か注意をされたときなどに「だって◯◯だったんだもん」など、理由を述べることもありますし、大人が話す言葉で面白いと感じた言葉を真似して使うこともあります。

集団生活では色々な言葉を吸収してくるので、親としては子どもの言葉や会話が増えることが嬉しい反面、悪い言葉も覚え困ることもあるでしょう。

悪い言葉を使ったら、過剰に反応すると面白がって余計使うこともあるので「そういう言葉は聞きたくないな」と教えてあげるとよいですよ。

友だちと協力しルールを決めて遊ぶことも

4歳児の遊び方の特徴は、仲のよい友だちと一緒に遊ぶようになります。また友だち同士でルールを決めて遊ぶことも増え、遊びの幅も増えていきますよ。

「ごっこ遊び」では、自分たちでそれぞれの役決めをして、色々なシチュエーションに合わせて言葉を変えたり行動したりして楽しむ様子も多く見られます。

友だち同士で遊ぶなかでは自分の意見が通らなかったり、思いどおりにならなかったりすることから喧嘩も増えます。しかし少しずつですが、4歳児は相手の気持ちを考えることもできるので、喧嘩をすることで「自分たちで解決する力」を身につける大事な時期でもあります。

また言葉遊びも楽しむようになるので「しりとり」などたくさんの単語を使って遊ぶこともありますよ。

上手なサポートでさらに力を伸ばそう!

挨拶がコミュニケーションの最初の一歩!

「子どもが挨拶をしないので困っている」というママの話も聞きますが、子どもが挨拶をしないのには理由があるのかもしれません。ママはその理由を理解し、子どもに「なぜ挨拶をするのか」などマナーを育むチャンスだと考えてみましょう。

子どもが挨拶をしない理由は、恥ずかしいという気持ちや、叱られたりした後や、何かに熱中していたりと、そのときの気分で挨拶しないこともあります。挨拶を無理強いすると苦手意識を持ちかねません。

そうならないためにも、まずは親が進んで挨拶して子どものお手本になりましょう。また恥ずかしくて挨拶ができないのであれば、子どもに寄り添い「一緒にしてみよう」と誘い、できたら「すてきな挨拶できたね」と褒めてあげるとよいですよ。

人とかかわるチャンスをたくさん作ろう

人とのかかわりに欠かせないものは「社会性」です。社会性とは一般的には「自分の気持ちや考えを相手に正しく理解してもらえるように表現できる力」といわれています。

具体的には聴く・話す・従うなど、周りの人とかかわるために必要な基礎的な力で、その力を伸ばすことが社会性を高めていくのです。

友だちや先生など、親以外の人とのかかわりが増え、社会性が芽生え始めるのもちょうど4~5歳ごろなので、人とかかわるチャンスを作ってあげると発達によい影響があることでしょう。

社会性は自分と他者との違いを受け入れて、考え、行動することでもあるので、年齢の近い子どもや、知っている先生だけの環境以外にも、色々な人に出会える環境に連れていってあげるとよいですよ。

一言では答えられない質問で話す力をアップ

子どもが幼稚園から帰宅したとき、ママはどんなことを聞きますか?「幼稚園、楽しかった?」と聞くと、子どもは「うん」で終わってしまうこともあるのではないでしょうか。

この質問は、聞かれた方は「はい・いいえ」で答えられる質問です。しかし、つぎの質問だとどうでしょう。「きょうは幼稚園でどんなことが楽しかった?」といった質問にすると、相手は「はい・いいえ」で答えることができませんね。

前者の質問を「閉じた質問」といい、後者の質問を「開かれた質問」といいます。子どもと話すときはできるだけ、この開かれた質問を使うとよいでしょう。

「はい・いいえ」だけで答えられないので会話の糸口が開かれて、会話が続き、よりほかの人とのコミュニケーションが図れるのです。

個性か障害か子どもの行動に不安を感じたら

心の成長に戸惑い困った行動をすることも

「4歳になって前よりも落ち着きがなくなった」「3歳のときの方が我慢できていた」と感じるママも少なくはないのですよね。

4歳のこうした現象は認知能力の発達が関係しています。大脳の発達が進み、時間軸・空間軸への理解が深まり、現在・自分中心だった思考から「今日はこうだったから、明日もこうなる」と、過去や未来を想定できるなど、認知的に大きな成長があります。

しかし、この脳や心の発達過程の変化に戸惑いや不安を感じる子もいます。そうした感情の処理がうまくできないと暴れたり泣いたりと、困った行動をすることもあるのです。

そのようなとき、ママは頭ごなしに叱らず「脳の成長が心に葛藤をもたらしている」と理解するとよいでしょう。
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