花火を怖がる子どもに悩む。慣れさせる方法や花火大会の楽しみ方
夏には子どもと花火を楽しみたいと思っているママもいることでしょう。しかし花火大会に連れて行くと、なぜか子どもが怖がって泣いてしまい、最後まで花火が見られなかったという経験もあるかもしれません。そこで今回は、なぜ子どもは花火を怖がるのか、どうやったら楽しめるようになるのかについてお話しします。
子どもが花火を怖がって泣くのはなぜ?
子どもは暗い場所が嫌い!怖い!不安!
1歳ぐらいまでの乳児の場合、「あそこを見てごらん」と遠くの花火を指さされても、それがなにかよくわかっていないことが多いようです。さらに普段の生活では聞きなれない爆音だけが暗闇の中、耳に届くので、不安を感じてしまいますよね。
2~4歳ぐらいの幼児の場合、暗闇を怖がるのは個人差にもよるかもしれません。暗くても、人がわいわい賑やかにしていると、少し安心して外出できる子もいます。反対にやはり乳児と同様に、暗闇と空に鳴り響く爆音を怖がる子どもも少なくありません。
火が怖い!煙が怖い!大きな音が怖い!
火がなぜ暗闇であんなに光るのか、どうしてもくもくとした白いものがでるのか、なぜあんな大きな音が出るのか、大人は当たり前のように認識していることでも、子どもにとっては理由がわからず「怖い!」と思ってしまうのです。
子どもが怖がった場合には、子どもにも理解しやすいようにママが説明してあげると、理由がわかり安心することでしょう。子どもなりになぜなのかを理解できれば、必要以上にパニックになって泣くようなことも減ってきますよ。
子どもの怖がる気持ちに寄り添うようにしましょう。
人混みが怖い!熱気で暑い!苦しい!
いつもとは違う夜のお出かけだと思って、喜んでママとパパと一緒にお出かけしたのに、実際に見えるのは人混みばかり。さらにベビーカーに乗っていると視界も低く、人混みで景色も見えずに人が自分の周りに集まっているように感じてしまいます。
さらに人混みにいると、空気もこもるので熱気で暑くなりますよね。人混みの中では外気の流れもブロックされてしまうので、息苦しく感じていることでしょう。子どもが人混みを怖がったら、無理に行かないことも大切です。
子どもを花火に慣れさせてみよう
子どもと花火をするときに注意すること
ロケットタイプの花火などは大きな音がでることもあり、近隣の迷惑になってしまうので控えた方が安心です。子どもと手持ち花火をするとき、やけどをしないように、細心の注意を払ってくださいね。
特に、花火が嬉しくて振り回してしまうと、顔や体に火の粉がかかり、とても危険です。振り回してはいけないことを始める前にしっかりと注意しましょう。
花火に火をつけるときは、火が足の甲にかからないか風向きや花火の向きを考えてから着火するようにしましょう。火がついた途端に花火が噴出し、足の甲をやけどしてしまったという事故もあります。
パパやママがお手本を見せてあげよう
「最初にママがやってみるから同じようにしてみてね」と、安全に楽しむための例を実演してから子どもに花火を渡すようにしましょう。慣れるまでは子どもの手を持って一緒にしてみてもよいですね。
花火は熱いから触るとやけどして痛くなることをしっかりと説明しましょう。花火が終わったら、バケツに張った水の中に入れるところまで、見守ってくださいね。
遊び終わった花火を放置しておくと、くすぶった火から火事になってしまうこともあります。大人が注意して、花火の後始末をしっかり教えましょう。
怖がるときは抱っこして見せてみよう
怖がる子どもに無理に花火を持たせる必要はないので、無理強いしないようにしましょう。抱っこしても一緒にするのを嫌がる場合は、たとえばママが花火を楽しんでいる様子を、少し離れたところからパパが抱っこして一緒に眺めてもよいですね。
ママやパパが笑顔で楽しみながらしている様子を見ると、子どもも安心して興味を持ち、「私もやってみる」といってくれるかもしれません。慣れるまでは、花火の火の勢いが弱くなってから子どもに渡してみるのもおすすめです。
少しずつ慣らしてあげるように心がけましょう。
子どもと一緒に花火大会を楽しもう
花火の動画を見せて予行練習してみよう
わけもわからずに突然夜連れて行かれるよりは、事前に「こういうものだ」と理解させてから出かけると、現地についてもパニックになる可能性が少なくなります。できれば人混みなどの様子も動画でわかると、子どもも心の準備ができることでしょう。
「こんなキレイな花火を見に行くんだよ。お外暗くて大きな音もしてるけど、ママもパパもいるから怖くないよ。大丈夫だよ。」とさりげなく花火大会の状況をママが優しく説明してあげると子どもにもわかりやすいと思います。