妊娠していないのに生理がこない?原因とママ世代が気をつけたい病気
女性にとって生理は妊娠しているしていないに関わらず、周期に乱れがあると心配ですよね。とくに、妊娠の予定がないときや、産後そろそろきてもよい時期に生理がこないと何か病気なのではないかという不安も出てくるでしょう。ここでは、妊娠以外でも生理がこない原因や考えられる病気についてご紹介します。
子育て中のママで生理がこない理由は?
仕事や育児などのストレスでも月経不順に
この二つのホルモンがバランスよく分泌されることで生理の周期が一定に保たれるのですが、ストレスの影響を受けると乱れることがあるのです。その結果、生理周期が短か過ぎたり、長過ぎたり、一定しなかったりと、月経不順が起こりやすくなります。
仕事や育児、家事などに忙しい毎日を送っているママはストレスを抱えることも多く、ホルモンバランスが乱れる可能性が高いかもしれません。ストレス以外に、疲れや睡眠不足などもホルモンバランスに影響があります。生理不順だと思ったら、そのような可能性も考えてみましょう。
授乳中のママは生理が起こりにくい
授乳中は乳腺を発達させ母乳を作るためのホルモン(プロラクチン)が分泌されることで排卵が抑制されるため、生理が起こりにくいようです。プロラクチンは赤ちゃんがママのおっぱいを吸うことでたくさん分泌されますので、授乳を続けていると生理が起こりにくいと考えてよいでしょう。
再開時期は、出産後1年以内か、授乳をやめてから3カ月程度経ってからが多いようです。ただ、個人差があるので目安どおりに再開しないこともあります。
産後の生理再開の時期は様々
また、完全ミルクや母乳とミルクの混合に比べて完全母乳のほうが、生理の再開時期が遅くなるといわれていますが、どのくらいの期間授乳するのか、1日に何回授乳するのか、赤ちゃんがどのくらい母乳を飲むのかなどによっても差があり、生理の再開時期は様々です。
「授乳しているから生理はこないだろうと思っていると、突然生理がきてびっくりしたことがある」と言っていた先輩ママもいました。授乳を続けている間に生理がきても問題はありませんので安心してくださいね。
病気が原因となって生理がこない場合も
多のう胞性卵巣症候群や子宮筋腫などの病気
多のう胞性卵巣症候群は、若い女性の排卵障害としてはよくある病気のようです。排卵がうまく行われないことが原因で月経周期が35日以上になったり、生理不順になったりし、年齢とともにより月経周期が長くなっていく傾向があります。
子宮筋腫は子宮筋層に良性の腫瘍ができ女性ホルモンの影響で腫瘍が大きくなる病気です。良性の腫瘍なのですぐに治療が必要というわけではありませんが、妊娠中に大きくなることもあり早産の原因になります。また、不妊症や流産などの可能性があるようなので、妊娠を望んでいる場合は早めに病院で相談しましょう。
年齢が若いのに生理が終わる早発閉経
原因は、染色体異常や免疫疾患、代謝性疾患などが考えられますが、ほとんどが原因不明とされているようです。閉経のほかにも、不妊や更年期障害、睡眠障害などの症状があります。
また、エストロゲン不足が長期になると、骨粗鬆症や脳卒中、冠動脈疾患などのリスクが高まるようです。妊娠を希望していない場合でも、病気の予防としての治療が必要になります。
おかしいなと思ったら病院を受診しよう
しかし、今回ご紹介したように病気の可能性が隠れていることもあるので注意が必要です。「2カ月近く生理がこなかったけれどたまたまだろう」「最近生理周期がずれることがあるけれど、疲れているせいだろう」などと自分で判断せず、おかしいなと思ったら病院を受診することをおすすめします。
病院を受診した結果、原因が分かれば、改善のために自分で対処できることもあるかもしれないですし、病院での治療が必要な場合も早いに越したことはないでしょう。
自分の生理サイクルを把握しておこう
正常な生理周期は25~38日以内
正常な生理周期は25日~38日以内で、変動する範囲は6日以内です。毎月同じ日にちに生理がくるのはもちろん正常範囲内ですし、先月は6日にきて、今月は10日にきたというのも正常範囲内になります。ただ、生理周期が25日だったり35日だったりと、毎回大きく変動している場合は正常な範囲を外れていることになります。
カレンダーや手帳などに、生理の始まった日を毎回メモしておくと分かりやすいでしょう。