断乳や卒乳をするときの時期や注意点。メリットや先輩ママの方法とは
「断乳」や「卒乳」は、母乳を与えているママならいつかは通る道です。タイミングや方法など、どのようにすればよいのか悩みますよね。授乳はママと赤ちゃんにとって大切な時間です。そのため、後悔のないように迎えたいと思うことでしょう。今回は、断乳や卒乳の時期や注意点、先輩ママのなどを紹介します。
断乳と卒乳の違いと完了する時期
断乳とはママの意思で授乳を断つこと
まず「断乳」は「授乳をママの意思や都合でやめること」をいいます。例えば、職場復帰を控えていて日中の授乳ができなくなるので断乳を選んだ、という場合です。また、授乳をしている間は生理が開始されないこともあり、早く2人目が欲しいと考えて断乳するケースもあるでしょう。
さらに、乳腺炎などの母乳トラブル、夜間の頻繁な授乳などによる体力の消耗、体調を崩して薬を長期服用する必要がある、離乳食が進まないなどで断乳を決意した、というママもいます。
卒乳とは赤ちゃんのタイミングで自然に卒業
無理に母乳をやめない理由としては、
・授乳により親子のスキンシップが取れる
・授乳をすることで子どもが安心しストレスが減る
・母乳を飲むことで赤ちゃんの免疫力が高まる
などが挙げられるようです。
断乳と卒乳は、どちらがよいとはいえません。子どもだけでなくママがストレスに感じないようにすることも大切ではないでしょうか。
赤ちゃんの成長から見る断乳や卒乳の時期
あるアンケートによると、断乳や卒乳の完了時期は「1~1歳6カ月」が一番多い結果となっていました。また、赤ちゃんが自然と飲まなくなるのを待つ卒乳の方が、授乳完了年齢は少し高めになっています。
実は、世界保健機関では2歳までの母乳育児を推奨しており、なんと授乳完了の世界平均年齢は「4.2歳」といわれています。そう考えると、日本は授乳完了年齢が低い傾向にあるのかもしれませんね。焦る必要はないので、それぞれの成長に合わせて進めていくのもよいでしょう。
断乳や卒乳のメリットやデメリットと注意点
断乳や卒乳のママと赤ちゃんへのメリット
例えば、断乳をするメリットには「短期間でやめることができる」「体調のよいときを選んで行うなど計画が立てやすい」などがあります。一方、卒乳をするメリットには「子どもへの負担が少ない」「赤ちゃんの精神が安定しやすい」「乳腺炎になりにくい」などがあります。
そして断乳、卒乳ともに授乳を終了することで得られるメリットとしては「母子ともに夜よく眠れるようになる」「離乳食をよく食べるようになる」「ママが薬の服用ができるようになる」「ママの食事制限がなくなる」「外出が楽になる」など色々ありますよ。
断乳や卒乳をすることによるデメリット
一方、卒乳のデメリットには「卒乳まで母乳の維持をしなければならない」「子どもによっては長引くこともあり、終わりの見とおしがつきにくい」「夜間授乳が続く」などがあります。
母乳を飲んでいるうちは、離乳食の食べムラがあったとしても「母乳を飲ませているから大丈夫かな」という気持ちがありますよね。しかし、授乳をやめると食事からすべての栄養を補う必要が出てきます。そのため、今まで以上に栄養バランスや水分補給に気を使う必要が出てくるのです。
断乳や卒乳をするときに注意することとは
断乳や卒乳をするときは母乳の詰まりを防ぐため、揚げ物、乳製品、甘いものなど、脂っぽいものや脂質、糖分を多く含むものは控えるようにしましょう。また、体を温めると血行がよくなり母乳が出やすくなってしまうので、この時期のお風呂は湯舟に入らずシャワーで済ますとよいですよ。
おっぱいが張って痛みが出る場合は、濡れタオルなどで冷やすと和らぐこともあります。断乳や卒乳が完了したら、できれば母乳外来に足を運び、残ったしこりや詰まりを取ってもらうとよいでしょう。