ママが笑うと赤ちゃんも笑顔になるの?笑顔を引き出すコツと遊び方
天使の微笑みと呼ばれている赤ちゃんの笑顔は、ママやパパの疲れを吹き飛ばして幸せな気持ちにさせてくれます。特に、生まれたばかりの赤ちゃんの笑顔は格別ですよね。そこで、今回は赤ちゃんの笑顔の理由や赤ちゃんの笑顔を引き出すコツや遊び方をご紹介します。
赤ちゃんが笑顔になる理由を知ろう
赤ちゃんはまねっこして笑顔を覚える
これは、「ミラーニューロン」の働きによるものです。ミラーニューロンとは、生まれながらに持っている神経細胞の一つで、「ものまね細胞」とも呼ばれています。
周りの行動を見た赤ちゃんは、まるで鏡のように脳で再現をして自分も同じ行動をするようになります。ですから、ママやパパが笑えば赤ちゃんも笑い、口を開けると赤ちゃんも口を開けようとするのです。
このミラーニューロンは、生後2~3週間のころが一番活発になります。赤ちゃんは、このミラーニューロンの働きでママやパパの表情から学び、笑顔などの豊かな表情を獲得していきます。
新生児の笑顔は「生理的微笑」
このような新生児の笑顔を「生理的微笑」といいます。生後2~3カ月ごろまで見られ、赤ちゃんの感情には関係なく授乳後や眠りにつく瞬間などに出る表情です。生理的微笑は、寝ているときにもよく見られます。
生理的微笑が起きる理由は、顔の表情を作る筋肉を発達させるための神経反射だと考えられています。また、ママやパパからたっぷりの愛情で育ててもらうための本能だともいわれています。
生理的微笑は、生後2~3カ月を過ぎたころから少しずつなくなり、自分の意志で笑うようになっていきます。
意識的に見せる笑顔は「社会的微笑」
赤ちゃんがママやパパの声かけに反応して笑顔になれば、社会性が芽生えてきた証拠です。それまでの生理的微笑と違って自分たちの声かけで笑顔になってくれた瞬間は、我が子の成長を感じる幸せなひとときとなることでしょう。
ただ、このころの赤ちゃんの笑顔が生理的微笑なのか、社会的微笑なのかを見分けるのはとても難しいことです。ですから、どちらの微笑なのかを考えなくてもよいでしょう。
ママやパパの笑顔を見たときに赤ちゃんが笑えば「今の笑顔が社会的微笑なのかな?」くらいに考えてあげてください。
赤ちゃんの笑顔を引き出すコツや遊び方とは
笑顔で赤ちゃんと触れあうことがポイント
ママやパパの笑顔は赤ちゃんに安心感を与え、社会性が育っていきます。情緒が安定した子どもに育てるためにも、笑顔で接してあげることが大切です。
赤ちゃんに対して、ママやパパが笑顔で接することにより赤ちゃんもまねをしてたくさん笑う子どもに育っていきます。忙しいからといって、赤ちゃんへの声かけをおろそかにしないでくださいね。
ママやパパが自分の動きに反応をしてくれると、赤ちゃんはママやパパが反応してくれることを楽しみに待つようになっていきます。抱きしめたり、笑いかけたりと赤ちゃんと触れ合う時間を大切にしてあげましょう。
昔ながらの手遊びで楽しく遊ぼう
初めて手遊びで楽しむなら、「ぞうさんのうた」がおすすめです。ゆったりとした歌と一緒に、赤ちゃんの体の鼻や耳などを優しく刺激するとよいですよ。
寝返りができるようになったら、「一本橋こちょこちょ」も喜ばれます。手や指だけではなく、お腹や背中などを使って遊ぶと赤ちゃんは喜びます。
お座りができるようになった赤ちゃんには、「むすんでひらいて」がおすすめです。ママやパパのまねができるようになるので、楽しく遊ぶことができます。
ママが楽しいと赤ちゃんも笑顔になる
赤ちゃんは、個性や月齢によって笑いのツボが違います。日ごろから赤ちゃんとスキンシップをたくさんとりながら、その子にあった笑いのツボを探してください。
自分が楽しいから笑うというより、ママやパパが楽しそうにしているから笑うのが赤ちゃんの笑いの大きな特徴です。赤ちゃんは、周りの様子を感じながら日々多くのことを学んでいるのです。
まずはママやパパ自身が赤ちゃんと思い切り楽しんであげましょう。赤ちゃんを笑わせようという気持ちが強すぎると、どうしても不自然な笑いになって赤ちゃんに伝わってしまいます。