子どもの食事に酒を調味料に使うのはアリ?使用上の注意と人気レシピ
食材のうまみを引き立たせ、味に深みを与えてくれる料理酒。子どもの食事に調味料として料理酒を使ってもよいのでしょうか。この記事では、料理酒の特徴と子どもの食事に料理酒を使うときの注意点、子どもが喜ぶ料理酒を使ったおすすめのレシピを紹介します。
まずは料理酒がどんなものか知ろう
そもそも料理酒ってなに?
飲むための日本酒(清酒)は、すっきりとした味わいになるよう雑味などをできるだけ取り除いて作られます。それに対し、料理酒は、料理にうまみを与える効果のあるアミノ酸や有機酸といった雑味成分を残して作られているのだそうです。
料理酒の中には、食塩や酢などを加えてそのまま飲めないような処理をしているものもあります。これらは酒税法上の酒類に該当しないため、スーパーでは酒コーナーではなく、調味料コーナーに並べられて、安く手に入りやすくなっていますね。
料理酒と日本酒との違い
料理酒のなかには食塩が加えられているものがありますよね。こういったものの場合、浸透圧の関係で食材のうまみが流れ出しやすいといわれています。一方、食塩を加えられていない料理用の清酒の場合は、素材のうまみをぎゅっと凝縮してくれるような効果があるのだそうですよ。
料理には、飲用の日本酒よりも、料理専用に作られた料理酒のほうが適しているようですね。少し高価にはなりますが、食塩が加えられていない料理用の清酒を使うとより本格的な味わいになりますよ。
縁の下の力持ち!料理酒のすごい効果
・素材(肉や魚)の生臭みを消す
酒に含まれる有機酸などの成分が、生臭さを消して香りを与え、風味よく仕上げてくれるそうです。
・コクやうまみが加わる
酒に含まれている成分がコクやうまみとなって料理に深みを与えてくれるといわれています。
・素材を柔らかくし、味を染み込みやすくする
アルコールの成分により素材が柔らかくなるとともに、糖分や酸などが染み込みやすくなる効果もあるそうですよ。
食塩が添加されていない料理酒は、うまみを閉じ込める効果が高いため、素材の味を引き立ててくれる役割もあるのだそうです。
子どもの食事に料理酒は安全?使用上の注意
アルコールをしっかり飛ばせば問題なし
調理の過程でしっかりとアルコール分を飛ばせば、子どもの食事に料理酒を使うことは問題ないとされています。3分ほど沸騰させればほとんどのアルコールは蒸発するといわれますので、煮込み料理などであれば心配しなくてよさそうですね。
しっかりと火を通すような調理方法であれば、必要以上に心配しすぎず、ママが美味しいと思えるよう上手に料理酒を取り入れていってください。料理酒で美味しく仕上げた家庭の味を、子どもにも味わってもらいたいですね。
健康を考えて無添加のものを選ぶ
調味料として売られている安価な料理酒の場合、ほとんどのものに食塩が添加されています。通常の味付けに加えて、料理酒に含まれている食塩も加わることで、知らず知らずのうちに塩分を取りすぎてしまうことが考えられます。
そのほか、うまみを与えるために糖類やアミノ酸、酸味料などが添加されているものもあり、食材本来の味わいが分かりづらくなってしまう場合もあります。子どもの健康や味覚の発達を考えるならば、添加物の含まれていない「清酒」を選ぶと安全かもしれませんね。
アレルギー反応に注意して与える
何歳ごろになれば調理に料理酒を使ってもよいものか悩むママもいるかもしれませんね。一般的には1歳ごろになれば、下ごしらえなどに少量の酒を使用してもよいとされているようです。
このころになると、味付けの幅が広がり、さまざまな調味料が使用できるようになってきます。いろいろな食材にも慣れていってほしい時期です。青魚や肉料理など、臭みが気になるような食材にはうまく料理酒を使って、美味しさを伝えてあげられるとよいですよね。
子どもが喜ぶ料理酒を使ったレシピ3選
簡単なのに極上の味「鶏そぼろ丼」
鶏そぼろ
・火にかける前のフライパンに、鶏ひき肉200g、酒大さじ1、砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ2、しょうがすりおろし1かけ(チューブでも可)を入れて混ぜ合わせる。
・中火にかけ、煮汁がなくなるまでかきまぜながら炒り煮にする。
卵そぼろ
・卵3個、砂糖大さじ1.5、酒大さじ1弱、塩ひとつまみをよく混ぜ合わせる。
・中火で、しっとりしたそぼろ状になるまでかき混ぜながら加熱する。
丼に、ごはん・鶏そぼろ・卵そぼろを盛って完成です。絹さやなど緑のものがあれば彩りがきれいになりますよ。