子育ての甘えさせると甘やかしの違い。甘えてこないときの対処法も
子育てにおいて「甘えさせる」と「甘やかす」の違いをご存知でしょうか。分かりにくい二つですが、大きな違いがあります。日本はしつけに厳しい文化ですので、なんとなく「甘え」自体よくないものと思っていませんか?ここでは、甘えさせると甘やかすの違いや、子どもの自立心を育てる方法などをご紹介します。
甘えさせてもよい!子どもは親が大好き
甘えさせるとはどういうこと?
甘えさせることで、親に受け入れてもらえている、愛されているという実感につながります。情緒や感情を形成する幼児期にたっぷり愛情を感じ、安心感、満足感を得ることは大切です。心が満たされていると、幸福感や心の回復力、チャレンジ精神などが身につきますよ。
また、甘えられる場所があることで、失敗を怖がらなくなり自立心が成長します。「甘えさせ」は子どもの強さを培うのです。
子どもの愛情表現が甘えに繋がる
子どもにとって甘えとは、愛情表現の一つです。愛情表現というと「好き」と言う、抱きつく、手をつなぐ、そういったイメージではないでしょうか。しかし、子どもにおいてはママを困らせる行動をしたり、わがままを言ったりなど、そういったものも甘えの一つになります。
よいことだけではなく悪いことをしても、子どもは常にパパやママに注目されていたいと思っています。大好きだから自分を見て欲しいと思うので、甘えの行動を知って子どもと触れ合っていきましょう。
逆に甘えさせなかったら
パパやママが子どもを放置する、叱ってばかりいるなど、甘えることができないまま成長すると、甘え方を知らずに育ちます。愛情欲求が常に満たされないので、無意識にストレスを溜め込んでしまいます。その結果、情緒不安定、イライラしやすい、自信喪失、自己肯定の低下など、マイナスの感情が増えてしまうでしょう。
精神面が不安定だと、周りとの関わりも上手くいかないですよね。他人に攻撃的になったり、わがままを言ってしまったりするかもしれません。幸せを感じ心の強い子にするためにも、甘えさせることは大切なのです。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違いは何?
甘やかすとはどういうことか再確認
具体的な甘やかしの例は、
・おもちゃやお菓子など、子どもが欲しいだけ与えてしまう
・自分で食事ができるのに、「汚すから」という理由で親が補助し過ぎる
・公共の場で騒いでも注意をしない
・子どもが自分で片付けられるのに、親が片付ける
「甘やかし」は、おもちゃやお菓子など物質的な欲求をすべて受け入れたり、不必要な手助けを度を越して行ってしまったりすることです。子どもの欲求をすべて受け入れていると、子どもは「自分の言うことをなんでも聞いてくれる」と勘違いしてしまいますよ。
甘やかしたらこんな風に育つ
成長してからも好き嫌いが激しい、自己中心的で思いどおりにならないと拗ねる、怒るなど、精神的に未熟になるかもしれません。また、多くの親が子育てで大切にしている「自立」の妨げにもなります。甘やかされることによって、自立する必要性を感じず自立自体が遠のいてしまうのです。
子どもへの「甘やかし」をなくすためには、親が子どもに対して節度をもって対応することが必要です。
子どもを甘やかすと将来どうなる?甘やかしと甘えさせるの違い - teniteo[テニテオ]
ママは、可愛いわが子だからこそ「将来よい大人になるよう」に願って、時には優しく時には厳しくしながら毎日頑張って子育てしています。でも、その優しさと厳しさの使い分けに、迷うママも多いのではないでしょうか。子どもを甘やかし過ぎるとどうなるのか、「甘やかし」と「甘えさせる」はどう違うのでしょうか。
違いをしっかり認識しよう
まず、甘えさせは「構って欲しい」という精神的な愛情欲求に対し、甘やかしは先ほど述べたように物質的な欲求の過度な受け入れや、不必要な手助けのことです。また、甘えさせは自立を促し、甘やかしは自立を妨げます。ほかにも、甘えさせには対象が人であるのに対し、甘やかしの対象は物であることが多いので、そういった点でも見分けることができるでしょう。
この二つは子どもに全く違った影響をおよぼすので、しっかりと理解し子どもの甘えに上手に応えられるようにしたいですね。