夫婦の価値観が同じだと幸せ?いつまでも仲よし夫婦でいるために
同じ家に住み、同じものを食べる夫婦の価値観がズレていると、意見の食い違いから喧嘩の絶えない家庭になってしまうかもしれません。同じにしようと思ってもなかなか一致しない「夫婦の価値観」への向き合い方を学んで、いつまでも仲よしでいられる秘訣をご紹介します。
価値観が同じ夫婦は本当に幸せなのか
そもそも価値観とはどういうものなのか
「もの」だけではなく「人としてどう生きるか」「人生の目標」など、生き方そのものに対しても価値観という言葉が使われることがあります。「価値観が同じ」ということは考え方や感じ方、やりたいことやりたくないこと、欲しいものいらないものが同じということがいえます。
人は共通点をみつけると親しみが湧くものです。すべての価値観が一致しなくても、お金の使い方や趣味、モラルなど、部分的に合致するだけでも「気が合う人」となる可能性が高くなります。
円満夫婦は価値観が一致していることが多い
つまり、円満夫婦は価値観が同じと感じていて、円満ではない夫婦は価値観が違うと感じていることが分かります。さらに、もっとも価値観が同じであることが必要と感じるのは「お金」が43.3%、「子育て」27.5%、「食」22.3%となりました。
家庭の中で、金銭感覚、教育理念、食べ物の好みが違うことが夫婦喧嘩のもととなることは容易に想像できますね。逆に一致していれば、物事がスムーズに進みそうです。
価値観のズレが離婚原因にもなることも
最初はお互い見て見ぬふりができても、積み重なれば不満は大きくなります。さらに、どちらかが相手の価値観に対して不満を漏らすようになると喧嘩に発展してしまいますね。
価値観はそう簡単に変えたり、相手に合わせたりできるものではありません。さらに一つ違う部分がみつかると、あれもこれも「違う」ことが気になり始め、離婚原因となってしまうことがあります。
一致していると幸せな価値観とは
毎日の食事は生きていく基本【食の好み】
ママが食事を作ってもパパの口に合わない場合、ママはパパが「美味しい」と言わないことに腹が立ち、パパはママが好きなものを作ってくれないことに腹が立ちます。朝はご飯じゃなければ嫌なパパとパンがよいママでもお互いが「なんで合わせてくれないの?」と不満に思います。
料理には家庭それぞれの味があるといわれるほど、家族が家族としてその味に育てられていきます。それがバラバラで共有できないとなると、家族としての絆も感じられなくなってしまうのかもしれませんね。
大きな揉め事に発展する危険も【金銭感覚】
お金は生活していくうえで大切なものです。有り余るほどのお金があれば、相手がどう使おうと関係ないと思えるかもしれませんが、ほとんどの家庭ではお財布をともにしてお金の使い道を管理しているのではないでしょうか。
それでも、パパが趣味にお金を使いすぎたり、ママが節約にのめり込みすぎたりして文句を言いたくなってしまうことがあります。パパにはパパの思いがあり、ママにはママの考えがあってのことなのですが、それぞれが「大事」と思うことが違っているので分かり合えません。
子どもを大切に想えばこそ【子育ての方針】
お受験をしてよい職業に就くのが幸せ、勉強よりも友情や経験を大切にしたい、これだけでもどういう指導をするかが変わってきます。お互いが子どものためを想っていても、ゴールが違うので同じ道をたどれないのです。
しつけにしても、パパがよいと言ったことにママがダメと言えば子どもは混乱してしまいます。そのことでパパとママが喧嘩をすれば、子どもは戸惑うばかりか自分が悪いのではと自分を責めてしまうことにもなりかねません。
夫婦の価値観の違いが、子どもを巻き込んで家庭崩壊を招いてしまうとしたら悲しいですね。
価値観にズレがあっても幸せに暮らすコツ
お互いに価値観が違うことを受け入れる
夫婦もまったく同じ人間ではありませんので、違いを認め合いながら尊重する気持ちが大事です。誰でも、自分と違うからと否定されたらいやな気持ちになるものです。
その代わり、「あなたにはあなたの、私には私の価値観があるよね」と理解を示すことで喧嘩を防ぐことができます。価値観は押し付け合っても意味がありません。同じにしようと努力しても無理があります。
お互いの違いを楽しんで、否定ではなく許容する余裕を持つのが夫婦円満の秘訣です。夫婦には共通点もあり、相違点もあるのが普通だと割り切ることも必要ですね。