幼児食に適した調味料の量とは?素材の味の活かし方とアレンジを紹介
1歳を過ぎると離乳食から幼児食へ移行していきます。食への興味もぐんと広がり、大人と同じ食べものを食べたがったりしますよね。でも、本当に同じ味付けで大丈夫でしょうか?ここでは幼児に適した調味料の量や、薄味でも美味しいと思えるような、素材の味を活かした調理法とアレンジメニューを紹介します。
幼児食に使える調味料の基本とは
幼児食に使える調味料の種類と量
幼児期は特に「薄味」と「減塩」を心がけましょう。さらに、調味料を使う際には辛味の香辛料は使わない、アルコール分は加熱してアルコールをしっかり飛ばす、などの注意が必要です。使える調味料は、砂糖、塩、醤油、みそ、ケチャップ、中濃ソース、お酢、酒(アルコールをとばしたもの)です。
調味料の使いすぎは、素材の味を知る機会を奪ってしまいますので、調味料は素材の味を消さない程度の量に抑えましょう。
基本は素材の味を活かすために少量づかいで
でも、少量といってもどのくらい使えるの?と悩みますよね。レシピにもよりますが、基本的には「日本人の食事摂取基準」から考えると、1食あたり食塩相当量を1gに抑える必要があるそうです。イメージとしては、よく味わわないと感じない程度の塩味がよいといえるでしょう。
なんでも自分でやりたがる時期ですので、ケチャップやマヨネーズなどはボトルごとではなく、小皿に出してから食卓に並べると使い過ぎを予防できますね。
甘味のつけすぎは肥満や虫歯の原因に
甘く味付けした方が子どももよく食べてくれるし…というママもいることでしょう。でもこの時期は、素材の味に慣れることがとても大切です。
1食の食事での砂糖の使用量は、多くても小さじ1程度までがよいとされています。おやつに食べるものも、洋菓子やスナック菓子を選ぶよりも、少量のドライフルーツや砂糖不使用の干し芋など、よく噛むことで素材の味を感じられるものを選んであげるとよいですね。
薄味でも美味しく食事を楽しむコツ
ダシをきかせて塩分を抑えよう
かつおぶしやいりこなら、手軽に取れて、いろいろな料理に活用できますね。またダシと同様に、コクのある素材を使うと塩分を抑えることができます。
例えば、きのこや貝類、身近な野菜だと玉ねぎや、トマト、さつまいもなどもよいですね。素材そのものの旨みがギュッと詰まっているので、必要以上に塩味を足さなくてもしっかりとした味わいに仕上がりますよ。
旬の食材はやっぱり美味しい!
旬の時期に収穫した野菜は、ハウス栽培されたものよりも栄養がたっぷりと蓄えられているので、甘味や旨味がギュッと詰まっています。同じ野菜でも、旬の野菜は色も味も濃く甘味も強くなるので、アクも少なくなります。野菜が苦手な子どもも旬の野菜だと食べてくれるかもしれませんよ。
また、野菜だけでなく魚にも旬があります。旬を迎えた魚は、身がたっぷり付いていて脂乗りもよくなります。ふんわりと柔らかく、旨味と甘味の凝縮された魚なら、子どももたくさん食べてくれそうですよね。
食事が楽しくなる環境づくり
子どもは、調理の仕方や見た目、さらには食卓の雰囲気が変わるだけで食べるようになったりするそうですよ。もし普段の食事で、お茶碗とお皿や小鉢に子どもの分を少しずつ盛り付けているのなら、ワンプレートご飯に変えてみるのも、よいかもしれませんね。
料理が苦手なママでも、茹でたニンジンを型抜きで星やハート、お花模様にくり抜いてみたりして、子どもが見た目でも楽しめるような環境を作ると食事も進むかもしれませんよ。