お月見には子どもと歌をうたおう!知ればもっと楽しい由来と手遊び
わらべうた「うさぎ」は月うさぎ伝説の後に
しかし、火の中に飛び込んだ月うさぎの伝説の後に聞くと、はねているうさぎたちは、単に満月を喜んでいるのではなく、火に飛び込んだ仲間を悲しんではねているようにも感じられます。
曲調が少し物悲しいのも、うさぎたちが満月を喜んではねているのではなく、仲間のことを悲しみながらはねているのだと思うとなんとなく納得できますね。
短いからこそ、その背景にある物語や感情に考えを巡らせることができる、俳句や短歌と同じ「日本の美学」を感じられる一曲です。
童謡「しょうじょうじのたぬきばやし」
狸囃子伝説は、庭で楽しそうに腹鼓を打ちながら踊るタヌキを見た和尚さんが、自慢の三味線でお囃子を弾き始めると、タヌキも負けじと大きな音で腹鼓を打ち始めるという話です。
伝説は、がんばって腹鼓を打ちすぎたタヌキのお腹が破れてしまい、和尚さんが「狸塚」を作って供養するという形で終わりますが、歌詞では腹鼓を打っているところで終わります。
秋の七草の一つである萩が花盛りという歌詞があることから、タヌキたちが楽しそうにお月見をしている雰囲気が感じられますね。
お月見をさらに盛り上げる年齢別手遊び歌
0歳、グーで「だんごだんごくっついた」
赤ちゃんが自分で手遊びをできない場合は、ママが自分の顔にお団子をくっつけてもよいですし、赤ちゃんの体にくっつけて遊んでもよいですね。
また、ある程度大きくなってコミュニケーションが取れるようになったら、くっついたお団子をすぐに取ってしまうのではなく「なかなか取れない」の部分を長くする、取るのを手伝ってもらうなど、アレンジを加えてみてもよいでしょう。
取れないときのハラハラ感が高まるほど、お団子が取れた「あーあよかったね」で喜んでくれますよ。
2歳、アレンジも簡単「うさぎさん」
子どもは、チョキができるようになると「チョキができる」ことが嬉しく、じゃんけんでもチョキばかりを出す「チョキブーム」になることがあります。「うさぎさん」の手遊びは、そんなチョキブームの子どもには、ぴったりの手遊びですよ。
うさぎの耳に見立てたチョキの指先を小さく動かすなど、指先や手の発達に役立つ動きも取り入れられているほか、動きを早くする、ゆっくりにすることで発達の段階に合わせて遊ぶことができます。
また、うさぎのほかにもキツネなど、手で簡単に表現できる動物も登場してアレンジを楽しむこともできますよ。
4歳、定番手遊び「十五夜さんのもちつき」
そのため、3歳までの子どもには少し難しいかもしれません。「片足で立ちながらジャンプする」「歌いながら絵を描く」など、複数の動作を同時に行えるようになる4歳ごろの子どもは、チャレンジしてみましょう。
うまくできないうちはテンポをゆっくりにするなど、少し簡単にしてもよいですね。逆に、うまくなったらテンポを早くするなど、難しくしてみるとよいでしょう。
また、拍子をとる役とお餅をこねる役がありますが、お餅をこねる役は動きが複雑なので、最初はママがお手本になるとよいですね。
まとめ
お月様とうさぎ、キツネ、タヌキといった動物をテーマにした絵本や紙芝居もありますので、子どもと読んでもよいでしょう。
また、お団子の粉と砂糖があればお団子を簡単に作ることができます。子どもと一緒に月見団子を作るのも楽しいですよ。