新生児のへその緒の消毒について知りたい!ケアや消毒の仕方について
赤ちゃんが生まれると、授乳やオムツの取り換えとともに大切なのがへその緒のケア。毎日きれいに消毒をする日必要があります。そこで今回はへその緒の消毒とその注意点、へその緒が取れた後のケアやへその緒の保管方法などについてお話しします。ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 新生児のへその緒の消毒方法と注意点
- へその緒の基本の消毒方法
- へその緒を消毒するときの注意点
- うみがでたら病院を受診しよう
- へその緒の消毒はいつまで続けるの?
- へその緒が乾燥してとれるまで続けよう
- へその緒がとれても数日は消毒しよう
- へその緒がとれた後もおへそを観察しよう
- 出血やうみがでる場合について
- 新生児の臍炎、臍肉芽腫について
- 新生児のでべそについて
- へその緒がとれない場合はどうするの?
- とれる日数には個人差がある
- 無理にとろうとするのはNG
- 1カ月健診のときに医師に相談してみよう
- とれたあとのへその緒を保管しよう
- へその緒を保管するのはなぜ?
- へその緒はよく乾燥させてから保管しよう
- 保管するケースの選び方について
- まとめ
新生児のへその緒の消毒方法と注意点
へその緒の基本の消毒方法
へその緒は清潔にしていればきれいにとれますので、毎日忘れずに消毒をしましょう。基本的な方法は、1日1回程度、消毒をつけた綿棒でへその緒のまわりをやさしく拭きます。
消毒後はしっかりと乾燥させましょう。体が清潔になった沐浴の後に習慣づけて行うと忘れずにできておすすめです。病院での沐浴指導のときにへその緒の消毒の仕方も一緒に教えてもらえますよ。
消毒は、市販されているアルコール消毒液を使用します。ドラッグストアでも売っていますので、ママが用意しやすいところで準備しましょう。
へその緒を消毒するときの注意点
へその緒はかさぶたのような働きをしていますので、少しの刺激で出血することもあるかもしれません。決して慌てずに、殺菌されたガーゼを軽く押し当てて止血しましょう。5分ほどで血が止まったらそれで大丈夫ですが、止まらないようでしたら病院で診てもらいましょう。
また、ときどきアルコールで肌が荒れてしまう子もいますので、アルコール消毒をして肌が変化しないか確認するとよいですね。もし、肌が赤くなったり荒れてきた場合は、ほかの方法を病院で教えてもらいましょう。
うみがでたら病院を受診しよう
うみのような黄色い液体が出ていたら、病院に行って診てもらいましょう。同時に、おへそから臭いにおいがしてきたときも、気を付けてくださいね。化膿して臭くなることもあるのです。
うみがでても、すぐに処置してもらえば心配することはありません。どうすればよいのか自分で判断するのが難しいときも、まずは病院を受診してみましょう。ママが判断するのも難しいですよね。
へその緒の消毒はいつまで続けるの?
へその緒が乾燥してとれるまで続けよう
へその緒は「臍帯」といって、ママのお腹の中に赤ちゃんがいるときは、ママから血液や酸素などの栄養を送っていた大切なパイプになります。赤ちゃんがママのお腹の外に出た瞬間に、必要がなくなって切るのですが、その一部がおへそについて残るのです。
へその緒はもう用のないものになりますが、おへそに残ったへその緒はまだ赤ちゃんとはつながっていますから、外部からの細菌やばい菌が赤ちゃんの中に入らないように、消毒をして清潔に保つ必要があるのです。
消毒をしすぎても、へその緒に刺激が強すぎてよくないといわれています。毎日1回程度、忘れずに継続することが大切なのです。
早くとれるのがよいわけではありませんので、無理にとろうとはせずに自然にとれるまで待ちましょう。それまでは、へその緒の消毒は続けましょうね。
へその緒の周辺を消毒しながら、おへそから血は出ていないか、うみは出ていないかを見てあげましょうね。
へその緒がとれても数日は消毒しよう
へその緒がとれた後も消毒のしかたは同じです。1日1回程度、消毒をつけた綿棒で優しくなでるように消毒してあげましょう。
汚れがついていた場合、無理やりゴシゴシするとおへそを傷つけてしまう可能性もありますので、水分を含ませた綿棒で優しく拭いてあげましょう。その後にしっかりと乾燥させるのも忘れないでくださいね。
へその緒がとれてからしばらく消毒し、おへそが乾燥しているようであれば、消毒をやめてもよいですね。ただ、ママが判断するのが不安であれば、赤ちゃんの1カ月健診までは続けて先生に診てもらいましょう。
赤ちゃんのおへその状態も診てもらい、先生が大丈夫といったら消毒するのをやめる方が安心かもしれませんね。自分で判断するのが難しいものは、専門家に聞くのが一番安心です。
へその緒がとれた後もおへそを観察しよう
出血やうみがでる場合について
へその緒に血管が通っていて閉じていませんので、血は出やすいのです。そのため、へその緒がとれた後もおへそは観察しながら、消毒を続ける必要があるのです。
黄色で臭い液が出ている場合は、うみが出ている可能性が高くなりますから、継続して消毒を続けましょう。しっかりと乾燥をさせることも忘れないようにして、おへそを清潔に保ちましょう。
出血やうみが消毒を続けることで止まれば大丈夫ですが、なかなか止まらない場合は病院で診てもらいましょう。抗生物質など薬を処方してくれる場合もあります。
新生児の臍炎、臍肉芽腫について
臍炎は、おへそに細菌が入って炎症を起こしている状態をいいます。へその緒がとれてすぐの時期にかかりやすいものです。臍炎にかかると臭いうみが出て、痛みもともないますので、赤ちゃんがぐずることが多くなります。
この臍炎を放っておいて悪化させると臍肉芽腫になる可能性もあります。へその緒がとれたときに残った組織が盛り上がることでなる可能性もあり、おへそが膿んだようになり赤やピンク色の肉の盛り上がりができるのです。
どちらもおへそに消毒をし、薬を塗って治療しますが、臍肉芽腫は臍肉芽を焼き切る必要がありますから、早めに病院で診てもらいましょう。
新生児のでべそについて
でべそは医学的には「臍突出症(さいとっしゅつしょう)」といいます。そのうち「臍(さい)ヘルニア」は臍輪(さいりん)というお腹の筋肉が閉じていず、腸が飛び出している状態です。単純な「臍突出」だけの場合はおへその断端の皮膚や皮下の瘢痕組織が余って、皮膚が飛び出している状態です。
どちらにしても、病気というわけではありません。へその緒がとれた時点ででべそでも、1~2歳で自然に治る場合がほとんどです。
でべそを治す手術もできますが、子どもが物心ついてでべそを気にするようであれば手術するというタイミングでも構わないでしょう。