赤ちゃんの指が長いのはなぜ?病気のケースや注意したいこととは
生まれたばかりのわが子が親や親戚から「指が長い」と言われることがあります。実際に少し指が長いかもしれないとママが感じると、なにか問題があるのではと心配になるかもしれません。今回は赤ちゃんの指が長いのは珍しいことなのか、長い指のメリットや足の指が長い子の靴選びの注意点についてご紹介します。
赤ちゃんの指が長いのは珍しいの?
指の長い赤ちゃんは珍しくない
「ほかの指は普通なのに親指だけ長い」「ママは短い指なのに赤ちゃんはすらっと長くて驚いた」など、指の長い赤ちゃんを持つママの声は多数あるようです。たくさんの赤ちゃんを見ている保育士さんや看護師さんによれば、赤ちゃんの指が長くても短くても、それが原因でなにかあるわけでなく元気に育っているそうです。
新生児の頃は長いと言われたものの少し大きくなったら目立たなくなるケースもあります。指が長いまま成長しても、本人に不都合があったり気にしていたりするという声はほとんどないようです。
指の長さは身長とも関係性が
背が高い人は体のパーツが大きくなり、背が低い人はパーツが小さくなりがちだといわれます。ですから、背の高い人はてのひらや足の大きさだけでなく指の長さも長い傾向のようです。
ただ、それは一般的なことで例外も多いといいます。指が長いと必ず身長が伸びるとまではいえないようですね。
成人後の身長は指の長さのほかに、6歳の時点でのクラスの背の順と相関関係がある場合が多いそうですよ。
マルファン症候群の可能性も
遺伝子の変異で体の結合組織がもろくなり大動脈解離などを起こす場合があります。現在では早期に発見し治療をすれば、平均寿命を全うできるそうです。
指が長いだけでなく乳児期から心肺機能に重篤な症状が見られる「新生児マルファン症候群」はたいてい生後10日以内に診断されるそうです。これには有効な治療法がなく平均寿命は約11.1カ月といわれます。ただし、日本での発症例は2009年までに12例という稀な病気です。
健診で指摘されず指の長さ以外に気になる点はなくても、心配な場合は医師に相談するとよいかもしれません。
指が長い場合のメリットってなに?
手の指が長いとピアノで有利な傾向に
有名な作曲家でピアニストだったラフマニノフやリストの指は長く、片手の親指と小指を伸ばして届く音域が普通よりもかなり広かったそうです。ですから彼らのピアノ曲は1度に弾く音域が広く、短い指では届かない場合もあります。
長い指は、和音を綺麗に響かせたり重量感のある音を出す際に有利となります。指が短い人は、指と指の幅を広げる練習が必要だったり、弾きやすいように少しアレンジしたりする場合もあります。
指が長ければピアノの才能があるとは限りませんが、ピアノを弾きやすい傾向があるといえるでしょう。
足の指が長いとスプリンター向き
2017年のある研究では、スプリンターの足の親指と人差し指の骨の長さがスプリンターではない人よりも長い傾向にあることが分かりました。さらにスプリンターの中でも速い人たちは、遅い人たちよりも人差し指の骨が長いケースが多かったそうです。
これらの結果から、足が速い人には人差し指の骨が長い傾向があると分かったのです。走るときは足の親指と人差し指に多くの負荷がかかるそうです。指を含めた足の前部分が長いほど地面をしっかりと捉えて蹴り出したとき強い力が出せます。そうすると速く走りやすくなるのです。
運動能力や性格にも傾向が
ノース・ダコタ大学で13~18歳の男子57人を調べたところ、年齢や体格に関係なく人差し指と薬指の長さの比率が小さい方が握力が強かったそうです。握力などの筋力が必要なスポーツで男の子が結果を出せるかどうかは、この比率から予測できるかもしれませんね。
胎児のときに作り出すテストステロンというホルモンの量が多いと、人差し指と薬指の指の長さの比率が少なくなるそうです。テストステロンはスポーツ能力を高める役割があります。
男女問わず人差し指と薬指の長さの比率小さいと積極的で攻撃的な性格、比率が大きいと同調性が高い性格であるケースが多いともいわれます。