子どもは何歳から走り始めるの?上手に走るための靴選びと安全対策
今回は、歩けるようになった1歳前後の子どもがいるパパやママのために、子どもが走り始める時期と気をつけたいことについて解説します。あわせて、子どもが運動好きになる利点と工夫点、さらには子どもが急な飛び出しをしないようにするための工夫についてもご紹介します。
子どもが走り始める時期と気をつけたいこと
歩き始めた月齢によって個人差がある
歩き始める時期は赤ちゃんによって個人差がありますが、一般的には生後10カ月~1歳6カ月だといわれています。歩き始めた赤ちゃんは、その後つまずいたり転んだりを繰り返しながら少しずつ上手に歩けるようになっていきますよ。
走り始める時期は歩き始めた月齢によって異なりますが、1歳6カ月~2歳の間が多いようです。子どもの中には早歩きができるようになったかと思うと小走りが始まり、すぐに走り出す子もいます。
転ぶことを心配しすぎず上手に転べる練習を
子どもが転びやすいのには、足の形も関係しています。最近は足の幅が狭い子どもが増えているようで、足の幅が広い子どもと比べると転びやすいようです。
子どもは、転ぶ経験を何度も繰り返しながらバランス感覚を磨いていきます。パパやママが先回りをして転ばないように手助けすると、体を通して学ぶチャンスを奪うことになって逆効果です。転ぶことを心配しすぎず、上手に転べる練習のお手伝いをしましょう。
デザインよりも子どもの足に合う靴を選ぼう
足の形は、子どもによってそれぞれ違います。足の幅が広い子と狭い子、足の甲が高い子と低い子など様々です。
パパやママの中には、子どもの足はすぐに大きくなるからという理由で少し大きめの靴を購入する人がいますが、ぴったりのサイズを選びましょう。大きな靴では不安定になって骨格まで歪んでしまうことがあるからです。
また、踵と足首が固定できる靴を選ぶと、足をしっかり包み込んで歩きやすくなります。特に、走り始めはローカットよりもハイカットの靴がおすすめです。走るときのフォームが安定しますよ。
子どもが運動好きになる利点と工夫とは
運動神経に影響するのは遺伝よりも環境
子どものころにどれだけ多く運動に親しんだかによって、運動能力に差が出てくるといわれています。運動が苦手なパパやママであっても、日ごろから積極的に運動する環境を整えることで子どもの運動能力を大きく伸ばすことができるんですよ。
運動神経を伸ばすためにスポーツ教室に通うという方法もありますが、大切なことは外遊びをたくさん経験することです。追いかけっこや鬼ごっこ、遊具で遊ぶことで、楽しく運動神経が鍛えられていきます。まずは、子どもと一緒に外遊びを楽しみましょう。
幼少期の運動経験は健康面にもつながる
子どもに限らず、私たち大人でも日ごろから運動に親しむことの重要性が叫ばれています。運動不足になると、肥満や睡眠不足、免疫力低下へのリスクが高まるようです。
特に、幼児期は生活するために必要な運動能力を培う大切な時期です。私たち人間の脳や運動神経などは、5歳までに80%が出来上がるともいわれています。
子どものころに遊びや運動を通して体を十分に動かすことにより、体力とともに健康を維持する力が身についていきます。幼少期の運動経験は、学習意欲や集中力にも大きく影響するようです。
子どもの好みを尊重しながら全身運動を
パパやママとの追いかけっこは、多くの子どもが大喜びしますよね。また、よじ登ったり、高いところから飛び下りたりする経験は、子どもにとってはスリル満点です。
しかし、パパやママの思いが強すぎると、逆に運動嫌いの子どもに育ってしまうかもしれません。子どもの性格や好みを尊重しながら、運動に親しめる場を用意しましょう。
子どもの中には、外遊びよりも室内遊びの方が好きな子もいます。早く走れるようになることばかりを求めるのではなく、その子のやる気と能力を上手に引き出しましょう。
走るのが上手になると飛び出しの危険も
急に走り出してしまう子どもに注意
子どもというのは、一つのことに夢中になると周りが見えなくなるものです。興味があるものを見つけると、後先考えずに走り出すことはよくあります。
公園などの広いスペースでは走り回ることが楽しくて、周りの人と衝突することだってあるかもしれません。特に公園の出入り口や道路を歩いているときには、急な飛び出しに注意しましょう。
子どもを危険から守るためには、小さなころから公共の場でのマナーをしつけておきましょう。周りに人がいるところでは、走り回るなどの迷惑な行いは慎むことを伝えることが大切です。