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タクシーのチャイルドシートは免除!理由や乗車中の注意点について

タクシーのチャイルドシートは免除!理由や乗車中の注意点について

子どもが車に乗るときはチャイルドシートを使用する必要がありますが、タクシーはチャイルドシートの設置が免除されています。気軽に利用できる反面、不安を感じるママも多いのではないでしょうか。そこで今回は、子どもと一緒にタクシーに乗るときの注意点などについてご紹介します。

チャイルドシートの着用義務と必要性

道路交通法でのチャイルドシート着用義務

現在、車に乗るときは運転手だけではなく、すべての座席でシートベルトの着用が義務づけられています。

しかし、車についているシートベルトは身長が約140cm以上でないと正常に作動しません。また、身長が140cmより小さな人が使用すると、事故が起こったときに首の骨や内臓を傷つけてしまう可能性があるため危険です。

体が小さな子どもは安全につけることができないため、代わりとなる安全装置が必要となります。チャイルドシートは、子どもの未発達な体や体型に合わせて作られたシートベルトの代替装置です。

道路交通法では、6歳より小さな子どもに対してチャイルドシートの使用を義務づけています。生まれたばかりの新生児でも必要なので注意してくださいね。

不運な事故を防ぐためのチャイルドシート

警視庁が平成26〜30年の交通事故を分析した結果、6歳未満の幼児におけるチャイルドシートの不使用時の致死率が、適正使用時と比べて約13.4倍になることが分かりました。

同様の調査はJAFなどでも行われていますが、数値の違いはあるものの、いずれの場合も「チャイルドシートを使用すると安全性が高まる」という結果が出ています。

使用していたおかげで車が横転する事故に遭っても子どもが助かったという話がある一方、チャイルドシートを緩めたときに後ろから追突されて赤ちゃんが車外に飛び出してしまったという例もあるそうです。

チャイルドシートを使うと事故が起こったときに子どもの命を守ることができます。子どもが車に乗るときは正しく使いましょう。

命を守るチャイルドシートが免除される場合

チャイルドシートの使用は6歳より小さな子どもが車に乗るときの義務です。しかし、車の構造や場面などによっては免除されることもあります。

【免除されるケース】
・構造上チャイルドシートを固定することができない
・子どもを含む乗車人数が乗車定員を超えている
・病気や怪我で着用できない
・チャイルドシートが子どもの体型に合っていない
・乗車中の子どもに一時的な世話が必要なとき
・バスやタクシーなど一般旅客運送事業の車に乗車するとき
・災害の対応や公共福祉のための車に乗車するとき
・緊急対応で病院や警察などに搬送するとき

自家用車の場合、使用を免除されるのは「緊急時」と「利用できない理由があるとき」など一時的なものになります。

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子どもとタクシーに乗るための基礎知識

タクシーでのチャイルドシート免除はなぜ?

タクシーはチャイルドシートの装着が免除されていますが、構造上の安全性が自家用車よりも高いというわけではありません。では、なぜ装着が免除されているのでしょうか。

自家用車は乗る人が家族などに限定されますが、タクシーは様々な人が利用します。常に装着していると車内が狭くなり、座席も1人分減ることになるため利用できない人がいるかもしれません。

たとえば、車いすを使用している人や、携帯用酸素ボンベなどの医療器具を使用している人は乗ることができない可能性があります。

また、チャイルドシートは製品によって使用できる月齢・年齢の範囲が異なるため、一つ積んでいればよいというわけではありません。このような背景から装着が免除されています。

抱っこで新生児と乗るときに気をつけること

産後、退院するときなどにチャイルドシートがついていないタクシーを利用する際は、乗車方法に気をつける必要があります。とくに、シートベルトの締め方を確認しておきましょう。

ママが赤ちゃんを抱っこした上からシートベルトを締める方法は危険をともないます。何らかの衝撃で母子の体が前に飛び出た際、赤ちゃんがママの体と前の座席の間に挟まれて、押し潰される可能性があるからです。

新生児を含め、赤ちゃんを抱っこしてタクシーに乗る際は、座っているママだけにシートベルトを締めます。そして、その上から抱っこ紐を使って赤ちゃんを抱っこするようにしましょう。

この方法だと、赤ちゃんが押し潰されたり、事故の衝撃や急停止の際などに体が前に飛び出したりする危険が低くなりますよ。

小さい子どもがシートベルトを使う危険性

シートベルトの適用身長は車種などによって違いはありますが、一般的には140cm程度です。

適用身長よりも体が小さい子どもが使うと、肩から斜めに通るベルトが鎖骨、首、顔に掛かってしまうでしょう。この状態で追突事故などに遭うと、首などに負担が掛かってしまい骨折する可能性があります。

また、腰ベルトは骨盤の左右を押さえる形ではなくお腹に掛かってしまいます。衝撃を受けたときにお腹が圧迫されると、内臓を損傷するかもしれません。

車のシートベルトは大人用に作られたものです。6歳より小さな子どもはもちろん、使用義務がない6歳以上の子どもでも身長が140cmより小さい場合は、ブースターシートなどを使用した方がよいでしょう。
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