兄弟がいる長男と接するコツとは。肩の力を抜いて成長を見守ろう
甘えん坊でわがままで、手がかかるけれどとにかくかわいい…男の子を育てるママは「愛しさ」と「戸惑い」を交互に感じていることでしょう。特に第1子が男の子の場合、初めての育児で不安がある上、自分とは性別が違って理解に苦しむ場面も多々ありますよね。長男と接するコツを知って、穏やかに成長を見守りましょう。
男の子の育児はママにとって未知の世界
ママにとって不思議な存在である男の子
「私が生んだ子どもなのに何を考えているのか全然分からない!」と不安に思うこともあるかもしれません。しかし、そもそもママと「息子」では性別が違うため、根本的に思考回路が違っているのです。
パパの行動でも理解に苦しむことってありますよね。息子もそれと同じで、女性であるママには想像もつかない行動を起こすことがあるのです。彼らの行動を完全に理解するのは不可能といってもよいのかもしれません。
長男の育児はお互いに手探り状態
自分だけが悩んでいる、息子だけがほかの子どもよりも遅れている、そんな不安に駆られた経験はありませんか?不安が大きくなると、自分より周りがよく見えてしまうものです。
実際はほぼ全員といってもよいくらい、ママはみんな悩んだり迷ったりしながら育児をしています。分からないから楽しい、できないから頑張れる、そんな風に前向きにとらえて男の子の育児を楽しむことができるとよいですね。
肩の力を抜いて自分なりの育児を
無理に長男を理解しようとせず、「不思議だわ~ママには分かりません!」という態度でおおらかに接することをおすすめします。力が入り過ぎていると、子どもはそれを敏感に感じ取って委縮してしまうかもしれません。ママは肩の力を抜いて、自分なりの育児をしてよいのです。
男の子にとって、ママは最愛の存在です。大好きなママが笑顔でいてくれるのが何よりも嬉しいのです。あれこれ頑張って自分を追い詰めることのないよう、家事も育児も「ほどほど」にするくらいがちょうどよいかもしれませんよ。
長男と接するときに気をつけたいポイント
ひとりで抱え込んでいないか様子を見よう
ママに不満を言っても「仕方ないでしょ!」と理解してもらえない場合、長男は自分の考えを押し殺すようになったり、自己肯定感が低くなったりしてしまう危険性があります。
長男というものは、ママにあえて言われなくても自分なりに責任感を感じているものです。そのプレッシャーや不安をひとりで抱え込んでいないか、ママはしっかりとアンテナを張って様子を見る必要があるでしょう。
けんかは叱るよりお互いの言い分を聞くのが大事
年の近い兄弟の場合、お互いの言い分がぶつかり合って自分たちでは解決できないことも多いですね。そういった場合はママが客観的立場からどちらがよくなかったのか判断して、兄であれ弟妹であれ、悪かった方をきちんと注意するようにしましょう。
長男に非がなかった場合、「お兄ちゃんも大変だったね」とまずは気持ちに共感して、「それでも仲直りしてまた遊んでくれたらママは嬉しいな」とアドバイスをしてみてください。
初めての子どもにありがちな過干渉に注意
長男への愛情が、ママ自身も気づかぬまま「過干渉」になってしまう危険性があるので注意が必要です。最近では「毒親」「ヘリコプターペアレント」などといわれ、過干渉な親が子どもの成長に悪影響をおよぼすと問題視されています。
子どもに失敗をさせないように、なんでも先回りして危険を排除してしまうなど、ママの理想のレールを走らせるのは、子どもを「支配」しているともいえる状態です。子どもは自分で考えて行動することを諦めて、無気力や他力本願といった大人に成長してしまうかもしれません。
長男にイライラしてしまうときの対処法とは
長男がかわいく思えないママは少なくない
下の子が生まれてから、なぜか上の子にきつく当たってしまう、かわいいと思えないという経験があるママは、半数以上いるという調査結果もあるようです。上の子がかわいくないと思ってしまう理由は様々ですが、一番の原因は「ストレス」といえるでしょう。
「大切な長男をかわいく思えないなんて…」と、自分を責めてしまうママも少なくありません。このような状態になるのは一時的なものであることが多いので、あまり自分を責めずに「誰にでも起こり得る感情なんだ」と受け止めることが大切です。