抱っこ紐を使うときの赤ちゃんへの負担とは?与える影響や対策を紹介
家事をするときや上の子と一緒に外に出るときなど、抱っこ紐を使うと楽なことはたくさんありますよね。しかし、抱っこ紐の種類や使用時期、長時間使用したときの影響などを知らないママは多いのではないでしょうか。今回は、抱っこ紐の詳しい知識や使用したときの影響、対策法をお伝えします。
抱っこ紐ついての知識を身につけよう!
抱っこ紐の種類や使用時期について
抱っこ紐は大きく「横抱き用」「縦抱き用」「おんぶ用」「スリング」の4種類に分けられます。横抱き用は、新生児から6カ月頃まで使える抱っこ紐です。抱っこ紐の中でも、比較的使用期間が短いものになりますね。
縦抱き用は、インサートを装着すると新生児から使用ができます。外して使用する場合は首がすわった3カ月頃から36カ月頃まで使用できるものが主流です。最近は新生児から20カ月頃まで使用できるインサートなしの縦抱きの抱っこ紐もありますよ。
また、おんぶ用は首がすわってから24カ月頃まで、スリングは新生児から体重15kgまで使用できるものもあります。
抱っこ紐ってどんなときに使うの?
子どもが少し大きくなるとカートに乗ることができますが、カートに乗るのを嫌がり、抱っこをせがんでくる子どもには抱っこ紐が役立つそうです。
また、家事をするときに使用するママも多数いました。おんぶスタイルで家事をするママがほとんどですが、赤ちゃんにはママと同じ目線で動けるのが楽しいようですね。
2人目の赤ちゃんは比較的抱っこ紐の出番が多くなります。公園に行くときや、上の子の幼稚園の行事などで自由に動き回ると大変なときに使用するそうですよ。
抱っこ紐はどのくらいの時間使用できる?
大手ベビーメーカーのコンビやアップリカは、抱っこ紐の連続使用は2時間までと注意を呼びかけています。2時間以上の使用は、赤ちゃんやママの体調を損ねる危険があるようです。
赤ちゃんは2、3時間おきに授乳をしたりおむつを替えたりしますよね。そのタイミングを目安にするとわかりやすいでしょう。
しかし、2時間はあくまで目安です。赤ちゃんによっては2時間使用していると嫌がって泣いてしまう子もいるでしょう。赤ちゃんの様子に合わせて時間は調整するようにしてくださいね。
抱っこ紐を長時間使うときに与える影響とは
股関節脱臼になる可能性が出てくる
この股関節脱臼は、抱っこ紐を長時間使用することでもなる可能性が出てきます。一般的に女の子がなりやすいといわれていますが、抱っこ紐を長時間利用して引き起こす場合は、男の子も女の子も関係ありません。
どちらもなる可能性があるので、気をつけるようにしましょう。間に休息をいれて、ホッとする時間を作るとよいですね。
さらに、抱っこ紐のサイズが大きすぎても脚が伸びた状態になり、股関節脱臼になる場合があるので、赤ちゃんに合ったサイズを選ぶようにしましょう。
血行障害を引き起こすリスクがある
これを見ても、抱っこ紐を使用すると負担がかかるのがわかりますね。また、赤ちゃんに合った抱っこ紐を使用していても、ママの動く振動によって抱っこ紐で締めつけられてしまう可能性があります。
この締めつけが血行障害を引き起こすこともあるので注意が必要です。さらに注意が必要なのは赤ちゃんだけではありません。
前抱きをしていると、ママの鼠径部が圧迫されて痺れてくる場合があります。このように、抱っこ紐の長時間使用は赤ちゃん、ママともにリスクがあるので注意をするようにしましょう。
外傷性頸部症候群になる危険性が
抱っこ紐をつけたまま走ると、赤ちゃんは縦に揺れますね。首を固定するタイプでも揺れが首に負担をかけ、外傷性頸部症候群を起こす原因になる場合があるのです。
また揺さぶられっこ症候群を考えたママもいると思いますが、あまり心配はいらないようです。揺さぶられっこ症候群はよほど激しく揺らさないとならないそうですよ。
しかし上の子どもがいる場合は注意が必要です。上の子が急に走り出してしまって追いかけることがありますよね。そのときに大きな振動が赤ちゃんにかかるので気をつけるようにしましょう。