アイロンを便利に使いこなそう!上手なアイロンがけのコツや注意点
「洗濯はいいけれど、アイロンがけが面倒。シワさえなければアイロンなんてかけなくてもいいわよね」と思うママもいるでしょう。ところが、アイロンはシワ伸ばしができるだけではないのです。「そんなの聞いたことない」というママもいるかもしれませんね。そこで、ほかのメリットやアイロンがけのコツなどをご紹介します。
さまざまな用途に使えるアイロンのメリット
シワ伸ばしだけでなく消臭作用などもある
シワ伸ばししかできないと思っていたママにとっては、消臭や殺菌効果があるのは嬉しい誤算ではないでしょうか。ただし、普通にアイロンをかけるだけで消臭や殺菌効果が得られるわけではありません。
どうすればよいのかというと、アイロンについている「スチーム機能」を使います。高温のスチームを布に当て、菌を死滅させることで臭いの原因をなくすのです。これが消臭に繋がるのですね。
また、シワを伸ばすときもスチームは有効ですが、もっと確実に伸ばすなら霧吹きとドライアイロンがよいといわれていますよ。
衣類のダニ対策や衣替え前のお手入れにも
パパやママの中には、購入した服を久しぶりに着ようと出したところ虫に食われて穴があいていてがっかりした経験がある人もいるのではないでしょうか。そんながっかり感をアイロンは防いでくれますよ。
アイロンは、服に穴をあけてしまう害虫の卵や幼虫を熱で死滅してくれます。そのため、シーズン終了後にクローゼットやタンスにしまう際には、できるだけアイロンをかけてから収納するのがおすすめですよ。
また、虫食いの害虫以上に効果があるといわれているのが、ダニ退治効果です。ダニ退治には60℃の熱で効果が発揮されるため、それ以上の温度になるアイロンは効果抜群ですよ。
パパのスーツや子どものお名前シールなどに
そのままでは部屋の中に臭いが漂ってしまい、クローゼットに入れるのも抵抗感がありますね。そのときは、スチームアイロンで消臭しましょう。
また、臭いだけでなく座りジワや折りジワなどにも有効です。設定温度は、スーツの素材に合わせて選択します。シワ取りにはスチームか霧吹きを使用し、当て布を忘れないようにしましょう。
アイロンは、パパだけでなく子どものものにも使えます。保育園や幼稚園に入園すると色々なものに名前をつけますね。そのときに、アイロンで貼りつけるタイプのお名前シールがあれば便利ですよ。
上手なアイロンがけのコツをチェック
素材ごとに適切な温度でアイロンがけを
低温は80~120℃です。低温を使う素材は、シルク、アクリル、ポリウレタン、アセテートなどデリケートな素材のときに設定します。
中温は140~160℃です。ナイロン、ポリエステル、フリース、キュプラなどの合成または再生繊維が向いているでしょう。
高温は180~210℃です。高温に向いている素材は、天然植物からできた綿や麻などになります。
上記は一般的な温度のため、適切な温度はそれぞれの服についているタグで確認しましょう。旧表示はアイロンに「高・中・低」、新表示はアイロンに「・」の数で表示されていますよ。
スチーム機能の使いどきとは
一方スチームは、シワを取りながらふんわり仕上げたいときや服にしっかり折り目をつけたいとき、ハンガーに掛けたままでアイロンをかけたいときなどに使うことができますよ。
総合的には強い生地にはドライ、繊細な生地にはスチームが向いているといえるでしょう。ただし、繊細といわれるシルクは水に弱いため、ドライを使う方がよいとされていますよ。
衣類のシワをキレイに伸ばすコツ
かける前には、アイロン台に服をキレイに整えて伸ばします。最初は、縫い目を引っ張りながら襟や袖などの細かい部分からかけましょう。また、前立てや縫い目などにしっかりかけると仕上がりがキレイになりますよ。
細かい部分をかけ終わったら、背中などの広い部分をかけましょう。また、スチームや霧吹きを使ってかけた場合はすぐに畳まず、ハンガーに掛けて乾いてからしまいましょう。
アイロンを使うときの注意点と便利グッズ
アイロンがけの前に衣類の表示を確認
アイロンのかけ方の旧表示は「高」「中」「低」「アイロン下に波線」「×」の五種類でした。高、中、低は設定温度、波線は当て布使用、×はアイロン禁止の表示です。
一方新表示は、四種類に減りました。また、表示の仕方も変わります。高温はアイロンの中に「・」が三つ、中温は二つ、低温は一つ、「×」はアイロン禁止です。旧表示にあった当て布のマークはなくなりました。
ママの中には「当て布表記がないと困るわ」という場合もありますね。新表示ではマークはなくなりましたが、注意書きに記されることになっていますよ。