4歳なのに食べ方が汚いことの悩み!食事マナーの必要性と改善方法
離乳食が終わりスプーンやフォークも上手に使いこなす4歳ごろになると、子どもの「食べ方」が気になり始めるママも多いのではないでしょうか。手先が器用になり言葉を理解する力も備わった4歳は、食事マナーを身につけるのに適した時期です。今回は食事マナーの必要性と汚い食べ方の改善方法を紹介します。
4歳の子どもに食事マナーはなぜ必要か?
食べ方はその人そのものを表すから
しかし、「食べ方」を見ると、犬は器に顔を入れて食べ、人間は道具を使って食べるといった違いがあります。食べ方は犬と人間を分けるポイントの一つであり、人間を人間たらしめている要素の一つです。
本能的な行動である「食べる」場面において犬のようにふるまう人は、周囲に「社会性や道徳観念も犬と同等なのではないか」という印象を与えるでしょう。
反対に、正しい食事マナーを身につけた人は人間性が高い印象になります。食べ方と人間性の高さは必ず一致するわけではありませんが、その人そのものを判断する材料であることは確かです。
幼稚園や保育園で困らないため
不快な人や恥ずかしいと感じさせる人と一緒にいたくないと感じるのは、大人も子どもも同じです。
2~3歳ごろの子どもは自分が食べることに精一杯なので、お友だちの食べ方をほとんど意識していません。しかし、道具をうまく扱える4歳ごろになると周囲を見る余裕が出て、お友だちの食べ方が気になり始めます。
そのため、食事マナーが身についていないと、保育園や幼稚園で孤立するかもしれません。からかいの対象になる可能性もあるため、できるだけ早いうちに食事マナーを身につけておきたいですね。
周りのお友だちを不快にさせないようにする
そのため、「マナーを守らないこと」は「人を不快にすること」に繋がります。なかでも、前の人を押しのけて電車に乗ったり、列に割り込んだりするといった行為はトラブルの原因となりやすいマナー違反です。
食事のマナー違反は周囲の人の利益を直接侵害するわけではないため、トラブルになることはあまりないかもしれません。しかし、「見ているだけで食欲がなくなった」「一緒にいるのが恥ずかしい」といった害を及ぼします。
周りのお友だちを不快にさせないようにするためにも、食事マナーを身につけておきましょう。
4歳の子どもに教えたい食事マナー
口に食べ物を入れたまま話さない
しかし、「口に食べ物を入れたまま話す」という行為は、ほとんどの国でマナー違反として扱われています。
口に食べ物を入れたまま話すと、口の中に入った食べ物が見えるだけではなく、噛んでいる途中の食べ物が飛び散るかもしれません。不快なだけではなく不衛生ですね。
時々、「口元を手で隠せばよい」「食べ物を頬に詰めればよい」という意見もありますが、どちらもマナー違反です。癖になると直すのが難しくなるので、できるだけ小さいうちに正しいマナーを身につけておきましょう。
正しい姿勢で食べること
また、食事中の姿勢がよくないと消化不良を起こしやすく、筋力が低下して肥満の原因になるというデータもあるようです。体が大きく成長する4歳の子どもにとって、食事中の姿勢は非常に重要といえるでしょう。
イスに深く座って足の裏を床につけて背筋を伸ばした姿勢は、見た目が美しく消化を妨げません。正しい姿勢を意識してきれいに食べられるようになるとよいですね。
正しい姿勢を取るためには、体格に合ったイスを使用することも重要です。イスが高すぎたり低すぎたりしないかを確認しておきましょう。
そろそろお箸の使い方の練習も
保育園や幼稚園では年中ごろからお箸を使い始めることが多いようです。スプーンやフォークの「下手持ち」や「えんぴつ持ち」ができるようになったら練習を始めてもよいですね。
ただし、手指の発達速度には個人差があるため、4歳で使えるようになる子どもがいれば、お箸を使うのはまだ難しい子どももいます。練習を始める前に園の先生と相談しておくとよいかもしれません。
また、お箸をうまく使えないうちは食事ではなく遊び道具として使ってみてはいかがでしょうか。「うまく食べることができない」というストレスを感じず、楽しみながら練習することができますよ。